釣りビジョン
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2014.7.1号

第三松栄丸・千葉県大原港
千葉県・大原沖の抱卵“梅雨イサキ”。食味、釣り味満点!!

6月中旬、北海道を除き、全国的に梅雨入りした。この時期のイサキは、“梅雨イサキ”と呼ばれ、一年で最も脂が乗り、食味のピークを迎える。卵や白子を抱えた腹太の魚体が、“旬”真っ盛りを証明している。その上、竿先に出るアタリが心地良く、ダブル、トリプルで掛かると手応えも更に増し、釣り味満点だ。食い気に誘われ、抱卵した絶品イサキを求めて21日(土)、千葉県・大原港『第三松栄丸』へ出掛けた。

午前4時、港に集合

未だ暗い午前3時半、大原港『第三松栄丸』船着き場に着いた。係留船の目の前が駐車場になっている。釣り座は先着順にコマセのリングが掛かっている場所に荷物を置く。4時頃、軽トラックが横付けされ中井椋介若船長が到着、船に明かりが灯された。アミコマセをバケツに小分けし、各自の釣り座に置いて行く。左舷側に並んで座った5人は会社の仲間同志でイサキ釣りは初めての人もいて、中井英明船長から、タナの取り方からコマセの撒き方など、出船前に竿、リールを使って教えて貰った。乗船者は私を含めて11人。4時20分。女将さんに見送られ出船した。

第三松栄丸
中井英明船長
60号FLビシと船宿オリジナル仕掛け(カラーバリ)

開始早々、入れ喰いタイム

[動画]食味、釣り味も抜群!イサキ釣り
航程30分程で釣り場に着いた。エンジンがスローになると、船長から「コマセ桶を外に出して下さい。ポイントは近くです、コマセを詰めて待ってて下さい」とアナウンス。程なく「ハイ 良いですよ、タナは海面から25m」。左舷ミヨシ(船首)の若林雄峰さん(横浜市)は、いきなりダブルで取り込んだ。右舷胴の間(中央)の吉田満さん(市原市)も同時に28cm級を抜き上げた。右舷トモ(船尾)の渡辺剛さん(君津市)、右舷ミヨシの酒井幸冶さん(茂原市)もダブルだ。左舷側、右舷側、次々にイサキを取り込んで行く。いきなりの入れ喰いタイムが始まった。「昨日、南風が吹いても海水温が下がらなかったから良かった」と、酒井さんが好調さを分析する。見ている前で30cm前後の腹太を連チャンで取り込んでいく。しかし、潮の流れは速く、1流し1回のペース。時間が経つにつれ、喰いも段々落ちて来た。

吉田満さん開始早々やったよ!
ヨイショッ!
若林雄峰さんいきなりダブルは嬉しいね!

腹太でしょう。白子かな、卵かな?
アミコマセ
仕掛け図

会社の仲間5人で、“産地直送”のイサキ調達!

5人グループのリーダー、若林さんは、「コマセをひとシャクリでアタリが来た。面白いねー、これだから止められない」と言いながらリールを巻く。上がって来たのは大きなウマヅラ。イサキ釣りの定番ゲストだ。しかし、30分足らずで桶には早くも8尾のイサキが泳いでいた。会社仲間と来た山田岳彦さん(豊島区)は「人生初イサキです」と、仲間に祝福され、嬉しそうに顔を崩す。鈴木圭祐さん(江東区)はVサインでカメラ撮影に協力してくれた。グループの紅一点、中国人の蘇さん(山東省青島市出身)は椋介若船長からマンツーマンの指導を受け、釣りを楽しんでいる。
若林さんは、「会社の近くで、今日釣った“産地直送”のイサキで食事会をやるんです。我々はその食材調達班です。他に準備班が7人。合計12人のパーティーで、鍋を囲み、刺し身、塩焼き、水炊き、最後は雑炊で締めます。沢山釣って大いに盛り上がりますよ」と楽しげに話してくれた。

“産地直送”、イサキパーティーをします。大漁でした。
これは刺し身でしょう
このサイズは塩焼かな?

ウマヅラ対策は、先バリだけに付け餌、他は空バリ!

6時半過ぎ、私も竿を出した。先ず、FLビシの下を閉め、上の窓を半分開ける程度に調整。船長の指示ダナは25m。28mまで道糸を出し、3mの層にコマセを撒きながら、指示ダナまで上げて来る。第1投から良型イサキをダブルで取り込んだ。次はシングル。順調な滑り出しで気分が良い。しかし、潮が速く、ひと流し1、2回が限度。次はウマヅラが一荷で釣れて来た。見ていた船長は、「ウマヅラが多くなったら、餌は先バリだけに付け、他は空バリが良いよ」と教えてくれた。ウマヅラはビシのコマセを突きに来る。付け餌をコマセカゴから遠ざける妙案だ。直ぐ実践した。手前2本は空バリ、先バリだけに餌を付けた。イサキは問題なく釣れた。

引くと思ったらやっぱりダブル…
今の時期、みんな卵持ってるよ!
山東省から来ました。日本大好きです

潮が緩み出し、第2入れ喰いタイム!

7時半過ぎ、船長の指示ダナが27mに変わった。潮の流れも幾分緩くなり、1流し2、3回出来る様になって来た。俄然喰いも良くなり、流し替える度に、ダブル、トリプルで上がって来る。第2入れ喰いタイムがやって来た。誰もが夢中で釣りまくる。見る見る桶がイサキで一杯になっていく。2つの桶を使う人も出て来た。
そして、最後の流しでドラマは待っていた。右舷ミヨシの酒井さんが懸命にやり取りしている。何と、イサキのダブルにマダイの3点掛けだ。又、同時にトモの渡辺さんも軟らかな竿を満月に曲げている。船長の差し出すタモに納まったのは、目測700gのマダイ。最後の最後に手にした嬉しいゲストのマダイ。2人にご褒美が出た。

最後にイサキのダブルにマダイ。ヨッシャー!
イサキ釣りでマダイが釣れました!
上限匹数50匹のクーラー

終わってみれば、“規定匹数”の50匹達成

11時、沖上りの時間になった。釣果を聞いて回ると、地元の“規定匹数”の50匹が1人、44匹が2人、35匹、33匹と続いた。型は25~36cm。常連の酒井さんと吉田さんは、「今日は全体に小さかった。大型イサキが3点掛かると、1匹はハリス切れする」と言う。それでも30cmオーバーがかなり交っていた。型もさることながら、この時期の腹太の抱卵イサキは、食味、釣り味満点だ。
船長は、「大原沖にはイサキのポイントが広く点在しています。今日は25~27mのタナをやりましたが、日によっては8~15mの浅い所もやります。浅いだけに引きもダイレクト。潮次第でバリバリ喰い出します。8月中旬頃まで楽しめますよ」と話してくれた。産卵前の抱卵イサキ。早めに出掛けてみては如何だろう!!

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
千葉県大原港『第三松栄丸』
〒298-0003
千葉県いすみ市深堀45
TEL:0470-63-0085
詳細情報(釣りビジョン)
第三松栄丸ホームページ
出船データ
料金:イサキ乗合1万1,000円(付け餌、氷付き)
集合:4時00分 出船:4:20 沖上り:11:00
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