釣りビジョン

大貫丸・茨城県日立久慈港

2016.6.22号

茨城県・日立沖で大型ムラソイ46cm(2.2kg)浮上!

表紙

茨城県日立久慈港名物の釣り物と言えば、港から航程5分、水深5mの超浅場の岩礁域で釣れる“ムラソイ”である。“本命魚”をムラソイとして釣り船を出す港は全国でも日立久慈港だけ。昨シーズンはムラソイの魚影もあまり濃くなくパッとしなかったが、今シーズンは連日竿頭がツ抜け(10匹超)を記録し、良い日には20匹近い釣果が出ている。同港『大貫丸』大貫茂雄船長にムラソイ釣りのコツを聞いた。

キャプテンズレポート

ムラソイは水温18℃以上になると動き始める!?

例年6月頃からスタートするムラソイ船だが、なぜこの時期にスタートするかを船長に聞いた。「ムラソイは水温が温かくなってくると活性が高くなり岩の隙間から出て積極的に捕食活動を始めるんです。その活性が高くなる水温が18℃だと言われています。それを聞くと、6月はムラソイの産卵期なのか?と言う疑問が釣り人なら浮かぶかもしれませんが、産卵は3~4月に終わっています。おそらく産卵が終わってムラソイの体力が回復するのが6月頃と言う事なんだと思います」。メインの釣り場は日立久慈港から5分圏内の岩礁帯。そのため水温は河川の流入や気温にも左右されるために変動しやすいと言うわけだ。

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ムラソイ狙いで10mは深い!

5月末に日立久慈周辺の水温はようやくムラソイ釣りの適温に達した。ソイの種類であれば、ムラソイも水深20m位までは釣り場が多数存在しそうなものなのだが、日立久慈沖では深い場所でも10m前後まで。「ムラソイは本当に超浅場限定の魚なんですよね。深くなればなるほど魚影も薄くなっていくんです」と船長。超浅場で釣れるからこそ、産卵シーズンの海水温は魚にとっても重要だ。水温が冷たい状態が長く続けば3~4月の産卵もうまく行かずにムラソイも当然増えていかない。ムラソイは30cmになるのに約10年かかると言う説もある成長の遅い魚と言われている。45cm超えともなればいったい何年かかるのやら…。「今年は震災前よりも釣れています。浅場の強烈な引きを味わいたい人は今シーズンは本当にお勧めです」と船長。

ムラソイ釣りおすすめのタックル&仕掛けは?

仕掛け図

ムラソイ釣りで使用する竿は長さ1m80cmでオモリ負荷30~60号。6:4~7:3調子のライトゲームロッドがお勧め。リールは小型両軸リールに道糸はPE2号100mあればOK。仕掛けは、幹糸フロロカーボン4号、枝ス3号を使用。枝間は上から50、45、5cm全長1mの2本バリ。枝スの長さは下が25cm、上が20cm。オモリは通常使用するのは20号でウネリなどがある場合は30号を使用するため両方用意しておこう。

エサ図

ハリはネムリセイゴバリ15号、絡まないビーズ等をジョイント部分に使用すれば絡みも防止できる。オリジナル仕掛けは乗船時に2種類販売しているので、そこで購入する事も可能だ。ルアーのタックルはロックフィッシュ用のものをそのまま使用できる。食い渋った時に魚の目先を変えてあげる上ではかなり有効なアイテムだ。

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浅場での46cm(2.2kg)特大サイズの引きは強烈!

概念図

餌は冷凍イワシの1匹掛け。下顎から頭の硬い目と目の間の脳天の部分に抜いて刺す。ムラソイ船はスパンカーを立て、常に風に舳が向いた状態での釣りとなる。「横流しは根掛かりの原因になるためやりません。投入の合図が出たら、少し前に投げる程度です。着底したら手前にオモリトントンの状態で、手前に寄せてきます。まめに底をゆっくりと30~50cm切り誘いあげます。起伏が激しい場所を仕掛けが通ったらそこがチャンス!穴にスッとオモリが入る感じの時にチャンスが訪れます」。魚の居る場所に入ればすぐにアタリは出る。大きな口で一気にガブッと咥えて巣穴にグイッと持って潜るイメージだ。「ムラソイ釣りは、根に潜られる事も良くあります。根掛かりしても焦って無理やりリールを巻かずに我慢してうまく竿を交わすように操作して根から魚をはがす。実はこれが一番難しいんです。前に引っ張ってダメな場合は後ろへ竿を動かす。簡単そうでこれがまた奥が深いんです。」。つい先日に釣れた46cm2.2kgの特大サイズのムラソイも強烈な引き込みで一度は根に潜られたのだが、それをだましだまし、根からはがして無事にネットインしたのだとか。特大サイズを取るのと取れないのでは大違いなだけに根からはがせた時の喜びは一塩だろう。

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今シーズンは期待できるムラソイの魚影!

乗船時に着いてくるイワシの冷凍エサは実はかなりの特効餌なのだ。過去に通常のイワシ餌の人と、持参した活ドジョウ、冷凍キビナゴで冷凍イワシに勝負を挑んだ人もいたが、冷凍イワシにはかなわなかったそうだ。「イワシは2パックまでは無料ですので、内臓が出たら交換してください。餌は新しい方が食いつきも良いですからね」と船長。水深5mで“本命”を狙える釣り船は全国でもほとんどない。浅いからこそ、初心者にもアタリが来ればわかりやすい釣りだ。「浅場のムラソイの強烈な引きは他では味わえないと思います。また、水色(透明度)が良い時には海底の様子までバッチリ見えるので自分が釣ったムラソイが根や藻の間からフワッと泳いであがってくるのが見えるのも魅力の一つですね。昨シーズン序盤は良かったんですけど、長続きしませんでした。でも今年は魚影が去年よりも濃いんで8月末頃まではまだまだ行けると思います」。6月はアイナメが交じり、7月は尺クロメバルなどの嬉しいゲストが交じる日立沖のムラソイ釣り。ルアーの得意な方はライトルアーゲームのタックルもお忘れなく♪

今回紹介した釣り船
釣り船

茨城県日立久慈港
「大貫丸」

〒319-1222茨城県日立市久慈町1-2-16
TEL: 0294-53-6724
詳細情報(釣りビジョン)
大貫丸ホームページ

船宿データ

ムラソイ船: 集合4時30分、揃い次第出船、沖上がり12時
乗船料金: 10,000円(イワシ2パック・氷・軽食付)
レンタルタックル有り: 1,000円

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