釣りビジョン

2016.9.15号

あままさ丸・千葉県大原港
千葉県・大原沖の一つテンヤ・マダイ、秋の数釣り!

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秋のマダイは、数釣りが楽しめる時期。千葉県・外房、大原沖でも一つテンヤ・マダイの釣果が急上昇している。好釣果を求めて12日、大原港『あままさ丸』に出掛けた。

半日でトップ4~7匹の成績!

釣行日直前の釣果(竿頭)は、9月10日=午前船6匹、午後船7匹、11日=午前船5匹、午後船4匹と半日の釣りとしては十分な成績が上がっていた。
期待に胸を膨らませ、東京湾・アクアラインを渡った時、北風7mの表示だったが、大原港は北風に強い。更に朝の内は小雨がパラついていたが、のちに快晴になり、天候にも恵まれた。

出船前にレクチャー!

この日の午前船の乗船者は4人。『あままさ丸』前の休憩所に集合して、船着場から「あままさ丸」に乗り込むと、出船前に舵を握る天野正毅船長からレクチャーを受けた。
◆海草(カジメ)のあるポイントでは根掛かりに注意(アナウンスが有る)。◆基本的にカジメの上を狙う事(中はアタリが少ない)。◆カジメの上を横引きするもの面白い。◆手返し、入れ替えをマメにする事。

右・天野正毅船長、左・松嵜好昭さん
仕掛け図

船長アドバイスでアタリ連発!

マダイ1
実際に竿を出してみて船長のアドバイスの的確さが分かった。テンヤがカジメに引っ掛かったり、カジメに触っている感触が判る事がある。底を狙っていて餌がそのまま残る時は、テンヤがカジメの林の中に入っていると考えて、1~1.5m上げたり、仕掛けを入れ替えてみるとアタリが出ることが多かった。また、リフト&フォールでカジメの外側に餌を出すと、明確なアタリが出ることもあった。更に船長から「(魚探)反応が浮いている」といったアナウンスがあった時は、着底後タナを上げて上下に誘いを掛けるのも有効だった。

その2
その3
その4

新釣法“キャス・ラバ”ゲーム!!

「あままさ丸」には、上乗り役のフィッシング・アドバイザー(FA)松嵜好昭さんが同乗しており、何かと釣り人の世話を焼いてくれる。その松嵜さんが、 “キャス・ラバ(キャスティング・タイラバ)“なる新しい釣法を見せてくれた。秋の水深15~25mのポイントで威力を発揮するという。
特別なタックルは必要なく、一つテンヤタックルでやれる。タイラバ仕掛け(当日は45gシンカーを使用)を遠投して、カジメの上を一定の速度で引いてくる。イワシベイトに付いているマダイや“青物”を狙う釣り方で、この日もテンヤに匹敵する釣果を上げていた。終了間際には、大型の“青物”(ヒラマサか?)が掛かったが、惜しくもラインブレイク。見ていて試したくなった。
この日の竿頭は5匹、次頭4匹が2人、大ダイこそ交じらなかったが、半日の釣果としては十分な成績と言えよう。また、この他にも“放流サイズ”も多数釣れており、アタリは実に多かった。

“キャス・ラバ”でイナダ
同じくマダイ
使用したタイラバ

秋の大原のマダイ、これからが本番!

「今日は潮が流れずボツボツの釣果でしたが、これからが秋シーズン本番、数釣りが楽しめますよ。この時期は、カジメの多い場所を狙いますので、テンヤは根掛かりによる消耗を考えて3~8号を余分に用意するように。“キャス・ラバ”も是非挑戦してみて下さい」と船長。
“キャス・ラバ”は乗船者が多い時はオマツリが多くなりそうだが、試してみる価値は十分にありそうだ。秋の大原のマダイ、これからが本番だ。

(釣りビジョンAPC・野口壮一)

今回利用した釣り船
千葉県大原『あままさ丸』
〒298-0004
千葉県いすみ市大原10082-12
TEL:0470-62-1200   090-8686-1200
詳細情報(釣りビジョン)
あままさ丸ホームページ
出船データ
午前一つテンヤ・マダイ予約乗合
料金=1万2,000円(餌込み・氷付き)
集合:午前4時(要確認)
各種割引有 貸道具(予約時確認)
仕掛けは予約時に申し込んでおく
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