釣りビジョン

新潟県・直江津沖のマダイ、乗っ込み本番!!

2018年06月01日公開

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“上越”の海は、関東甲信越ではメジャーなマダイ釣りの“聖地”である。3月春のプレ乗っ込み(産卵準備期)から釣果は上向き、5月の乗っ込み本番のシーズンには沖合いから浅場に寄って来る。直江津沖では水深30m前後の浅場で釣れる。「今シーズンの釣果は凄い」と言う噂を聞き、5月18日(金)、直江津港『八坂丸』に出掛けた。

平日にも拘らず“満員御礼”

平日にも拘らず釣り人合計14名の“満員御礼”状態。しかも県外からの釣り人が8割と言うのだから驚く。既に3月初旬の時点からこの5月の乗っ込みシーズンに狙いを定め予約が入っていたそうだ。集合時間は午前4時半。ここは船と船宿が目の前。竹内敏幸船長が到着して、船宿で順番に受け付けする。ここでつけ餌やコマセ、氷も買う事が出来るのが嬉しい。受け付けを済ませたら、釣り座のクジを引いて乗船。定刻の5時に出船した。

釣り場は目と鼻の先!狙いダナは5m!

港を出て、ほんの10分程で船のスピードが落ちて来た。まさに目と鼻の先の近さである。ポイントに到着すると「まだ反応はポツポツですがやっていきましょう」と船長からアナウンスが流れた。船長おすすめの仕掛けは80号のビシに天秤をセット。そこにクッションゴム1mを入れてその下に2段テーパー1本バリ仕掛け。ハリは10、11号のマダイバリ。ハリスはフロロ6号6mで小型サルカンを入れてオモリ替わりにする。このサルカンの大きさが仕掛けの水中での漂い方を変え、釣果を左右するとも言われている。その下に同じくフロロ6号6mをセット。ポイントの水深は30m。船長の指示ダナはビシの位置で海面から5m。タナ下5m(海面から10m)までビシを降ろし、ハリスが馴染むまで待つ。そしてコマセは撒かずに静かに5mまで巻き上げ、ここでアタリを待つ。つけ餌は抱き合わせ。それがこの時期の釣り方のポイントだそうだ。船長の合図と共に一斉に仕掛けを落とした。

 

開始30分で船中第1号!

最初は魚探反応が薄かったが、コマセが撒かれると共に徐々に反応が濃くなって来た。開始から30分程経った時、左舷ミヨシ(船首)から2番目の釣り人の竿先が海中へ突っ込んだ。待望の船中第1号は、やや小型ながら“本命”のマダイだった。これを皮切りに、両舷一気に賑やかになった。時折“ゲスト”の3~4kgのワラサも釣れて来る。マダイは、1kg級の小型中心ながらコンスタントに釣れ続いたが、3~4kgの乗っ込みを彷彿とさせる大型がまだ浮上しない。船長は、「このところ時合いは昼以降、朝は忍耐」とのこと。1時間程で食いが落ちたところで小移動となった。

ハリスを手繰ってからのスリリングなやりとりが魅力!
今度は、少し大きめの魚探反応から流し直した。すると、左舷の釣り人が良型マダイを釣り、直ぐに右舷でも良型がバタバタと釣れ始めた。私もタモ入れを手伝っていたが、時折タモ入れが追い付かないほどの釣れっぷり。「これぞ!」と言わんばかりの乗っ込みマダイの荒食いは止まらない。この直江津沖浅場のコマセマダイの特徴は横走りする3段引き。聞いたことがあまりないだろうが、目の前でそれが起きていたので動画で是非見ていただきたい。水深が5mなのでヒットしてからリールを巻くとすぐにコマセカゴが見える。そして、ハリスを手繰ると魚が弱っていないのでそこで3段引きを魅せるのだ。4kg超のマダイともなればその引きは強烈!油断をするとハリスで手を切ってしまうほど。ハリスを持った瞬間に重みが伝わるので「これは!?」と思った魚は慎重にやり取りをしよう。

2度目の時合いがスタート!!

8時30頃、流石に荒食いが治まり、アタリも遠退いたところで私も竿を出すことにした。コマセのマダイ釣りは初チャレンジだ。仕掛けのハリの結び方や釣り方などを常連さんに聞きながら何とか準備OK。兎に角初めてなので緊張しながら、指示ダナでアタリを待った。少しすると、「今、群れが入ってきたよ」と船長。すると、竿先が一気に入った。合わせを入れて巻き上げてくると、小型ながらマダイが釣れてくれた。ここから2度目の時合いが始まった。今度はこれぞ乗っ込みマダイという感じの魚が次々に釣れ出した。しかもサイズがデカイ!この日、絶好調だった左舷胴の間に座った竹内正紀さんは28匹の本命を釣りあげ、早くもクーラー満杯で竿を納めた。 私もどんどんサイズアップ。最後の最後に2kg越えのナイスサイズをゲットした。この時合いも凄まじく、撮影が間に合わないほどのドタバタの中、ストップフィッシングとなった。

船中200匹オーバー、竿頭28匹!!

それにしても驚いた。コマセのマダイ釣りは初チャレンジだったが、「こんなにも釣れるものなのか」と度肝を抜かれた。“ツ抜け”にあと一歩届かずの9匹は大満足の成績である。 「今年の乗っ込みマダイはヤバいよ。マダイ釣りの概念が変わるかも」と船長も大興奮だった。最終的には船中200匹オーバー、竿頭28匹、最大4.9kgの驚異的な釣果となった。 船長の話では、「まだ暫くは大釣りのチャンスが続きそう」との事。関東地方から遠征する価値も十分ありそうだ。

今回利用した釣り船

新潟県直江津港『八坂丸』
〒942-0013 新潟県上越市大字黒井2912
TEL:090-1439-1619
定休日:毎週木曜日(5~10月) 釣果・施設情報 八坂丸 ホームページ

出船データ

集合:4時
出船:5時
8時間便:上がり13時、1万1,000円
10時間便:上がり15時、1万4,000円
※いずれも女性は1,000円引き
     
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