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茨城県・日立沖、一つテンヤマダイ、竿頭25匹の爆釣!!

2018年10月01日公開

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釣魚の王様とも言われるマダイ。かつてはベテラン向きの対象魚だったが、“一つテンヤ釣法”の登場によって、ビギナーにも身近なゲームフィッシュとなった。「今シーズンの魚影の濃さは半端ない」との情報を聞きつけ、茨城県・日立久慈港『弘漁丸』に出掛けた。

都心からも意外と近い日立久慈港

常磐自動車道・日立南太田ICからおよそ10分。日立久慈港は、都心からでも2時間程度のドライブで到着する。カーブも少なく運転し易いので、イメージや走行距離の割には近く感じられる筈だ。現在の集合時間は午前5時なので、4時半頃から釣り人たちが船着場に集まり始める。荷物を下ろしたら乗船名簿に記入して、徒歩1分程の駐車場へ車を移動する。集合時間10分前頃、受け付けを開いた女将さんに乗船料を支払う。続いて船長の仕切りで名簿順に札を引き、出た数字の順に好きな釣り座を選択する。今回乗船した「第3弘漁丸」は19tの大型船。非常に広々とした釣り座ですこぶる快適。餌の冷凍エビが配られ、薄明の海へと河岸払いとなった。

噂に違わぬ魚影の濃さ!

走ること30分程で日立沖の釣り場に到着。心地よい風と、穏やかな海の釣り日和に恵まれた。「26mです。用意できた人からいいですよ」のアナウンスでスタートした。1投目の着底から頻繁にアタリが出た。左舷ミヨシ(船首)の亀田教之さん(筑西市)は次々とマダイを掛けて行ったが、再放流サイズの小型が相次ぎ苦笑い。開始8分後に“鯛飯”にピッタリなサイズを上げたのは佐藤大樹さん(川口市)。このヒットを皮切りに、あちらこちらの釣り座で同サイズのマダイが上がり始めた。

 

独自の進化を遂げる常陸流“一つテンヤマダイ”

千葉県・外房で誕生した“一つテンヤマダイ”だが、ここでは“常陸流”とでも呼びたくなるような独特の傾向がある。カブラ型では、遊動式の中通し型オモリに、大きな親バリが無く、タイラバのような段違いのチラシバリと組み合わせたもの。またテンヤ型にも親バリが無く、ジギングのアシストフックのような孫バリを結んだもの等個性豊か。お手製のテンヤを見せてくれたのは上乗りの茂木正二さん。孫バリの打ち方にも様々なノウハウとうんちくがあるので、乗船の際に詳しく訊いてみるのもお薦めだ。

ビギナーも満喫できるアタリの多さ

釣り場も近く、水深も浅いこの時期は入門者に最適な季節。道具の扱いから餌付け、血抜きやクーラーへの氷の補充まで、上乗りさんが手取り足取りサポートしてくれるのも心強い。向こう合わせで釣れてしまう事がまず無いこの釣りでは、竿入れから沖上がりまで続くアタリの多さは上達への近道と言えるだろう。この日、人生で2回目の魚釣り、一つテンヤマダイ初挑戦の田邊栞さん(川口氏)。スピニングリールの扱い方から教わって、アタリを見極めて合わせを入れるタイミングまでをマスターし、キープサイズだけでも15匹を釣る大健闘。『弘漁丸』がビギナーにも安心な船宿であることがお分かり頂けるだろう。

竿頭25匹、ほとんどの釣り人が“ツ抜け”達成!!

その後も終日アタリは途切れず、竿頭の亀田さんはキープサイズだけでも25匹。船中ボウズ無し、8割の人が“ツ抜け”(10匹以上)達成と、魚影の濃さと船長の釣らせる意気込みが立証された。今シーズンは数釣りだけで無く、7月に上がった10.32kgの大ダイを筆頭に5kg級もコンスタントに上がるなど、大物への期待も十分。9月17日に行われた「日立沖テンヤ・マダイ釣り大会」でも6.4kgの大ダイが優勝を飾った。“船宿レコード”を塗り替えるとハワイ旅行プレゼントなど、おもしろ企画も盛りだくさんの『弘漁丸』。ビギナーは勿論、自己記録更新を狙う上級者にもお勧めしたい船宿だ。

今回利用した釣り船

茨城県日立久慈港『弘漁丸』
〒319-1222 茨城県日立市久慈町1-28-26
TEL:0294-52-3504
定休日:第3月曜日 釣果・施設情報 弘漁丸 ホームページ

出船データ

テンヤマダイ乗合
乗船料金:1万円(餌1パック・昼食・氷付き)
※女性・小学生以下は2,000円割引き/餌のお替わり600円
集合時間:午前5時(予約時に確認を)
出船時間:準備が整い次第
貸し竿:500円(予約時に確認を)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

川添 法臣
釣りビジョンAPC
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込むツリキチ。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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