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千葉県・大原沖の型狙い“深場のヒラメ&マハタ”が絶好調!

2018年12月01日公開

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千葉県・外房の大原港『勇盛丸』では、「深場のヒラメ&マハタ釣り」という何とも魅力的なネーミングの予約乗り合いを出船中。まず、“深場”狙いなので大型が釣れるのでは!という期待感。そして、「ヒラメ&マハタ」という贅沢な両魚種にワクワク感が半端ない。しかも、今シーズンは好調続きだ!期待を胸に出掛けた。

深夜のドライブは余裕と安全運転で

集合は『勇盛丸』が係留されている場所に午前4時(現在=12月は5時集合)。圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の市原舞鶴ICを降りて、国道297号線から国道465号線を進み大原を目指した。深夜なら市原舞鶴ICから1時間も見ておけば余裕だ。到着は3時40分頃だった。駐車場に車を停めてしばし休憩。4時少し前に係船場所に行ってみると、船には明かりが灯り、既に釣り人の姿も。船長の永谷亘さんと女将の美佳さんが軽ワゴン車で到着。乗船名簿に記入して、私も乗り込んだ。氷は船に積んである。この日の釣り人は、右舷ミヨシ(船首)に地元岬町の鈴木与之(ともゆき)さんと同大ドモ(船尾)と胴の間(中央)に船橋市の川島義行さん、悦子さんのご夫婦、左舷大ドモに江東区の成田清さん、同ミヨシに私の計5人。4時20分頃、小雨交じりの大原沖へと出船した。

朝イチはマハタ、その後ヒラメも狙うリレー釣り
船長に釣り方のコツなどを聞いてみると、「最初は沖に出してマハタを狙い、その後ヒラメも狙える場所に移動してのマハタ&ヒラメのリレー釣りになります。マハタは根の上がり際や下がり際などで食って来ます。根の手前で『ゆっくり3m上げて』などの指示をしますので、手持ちでまめにタナを取って指示ダナを守ってください。アッ、それと早合わせは禁物ですよ」とのこと。1時間程で最初のマハタ・ポイントに到着。「水深44m、底から2m持ち上げてください。では、始めてください」という船長のアナウンスで第1投、5時30分頃だった。辺りはまだ真っ暗、船の照明を頼りに生きイワシにハリを刺す。親バリはイワシの口の中から上顎に抜き、孫バリは背ビレか尻ビレの付け根を刺し通す。

来た!マハタ!“青物”も交じった!

潮の流れは速めのようで、オモリ80号でも底ダチがわかりにくい。最初のヒットは右舷胴の間の川島悦子さん。慎重に巻き上げて1kg弱のマハタを釣り上げた。辺りが明るくなった頃、再び川島さんに強烈なアタリ!何度も突っ込まれてはいなし、上がって来たのはイナダ?ワラサ?いや、その中間、俗に言う“イナワラ”だ。船長は「サンパクだね」と呼んだ。その次も川島さんにサンパク!胴突き仕掛けだからなのか、とにかく引きが強い。これは面白そうだ。そして、右舷ミヨシの鈴木さんに待望の1kgオーバーのマハタ!鈴木さんはスピニングリールに細いミチイト、軽いオモリという独自のスタイル。気持ちよさそうに竿が曲がっていた。

 

もう一つの“本命”、“ヒラメ祭り”開催だ!

右舷大ドモの川島義行さんは悩んでいた。お隣の胴の間で奥様の悦子さんはポンポン釣り上げる。ミヨシでもマハタが上がる。次は自分のはずだ。まめなタナ取り、時たま誘いも掛けて、出来ることは全てやっている。と、突然ギューンッと竿が突っ込んだ。ゆっくり巻き上げて、船長のタモ入れでマハタをゲット!タナや釣り方が合うと、連続ヒットになる。流し替えた水深53mのポイントで1.5kg超のヒラメ。そして、8時30分頃から船内は“ヒラメ祭り”の様相だ。右舷大ドモの川嶋さんが2kg近いヒラメを釣り上げてサイズ・アップ!それまで「アタリもありません」とおっしゃっていた左舷大ドモの成田さんにも1.5kg超のヒラメ!この頃から竿を出していた私にも2kg前後のヒラメが2匹釣れて来た。右舷ミヨシの鈴木さんもゲットして、再び左舷大ドモ成田さんが2匹目。

青空が広がり釣果もグーンと伸びた!

気がつくと鈴木さんのスピニングロッドがこれまで以上に曲がっている。2kg級のヒラメのスレ掛かりだった。これは引くはずだ。少し食い気から遠ざかっていた感のある右舷胴の間の川島悦子さんにも1kg級のヒラメが釣れて、両“本命”のうちヒラメは全員がゲット!10時過ぎには重く垂れ込めていた雲が嘘のように消え青空が広がった。再び“青物”が回り始め、“サンパク”との強烈なファイトが繰り広げられた。ヒラメもポツリポツリと釣れて、川島悦子さんはこの日最大の2.3kgをゲット!2kgを超えると迫力が違う。この時期でもかなり肉厚だ。11時頃餌がなくなり、いつもより30分程早めの沖上がりとなった。

沖の潮が落ち着くと本格的な大物狙いも!

港では女将の美佳さんが我々の帰港を笑顔で迎えてくれた。「氷は足りてる?」との明るい声掛けに反応して増し氷を貰いにいくと、「お昼ご飯にどうぞ」と、氷とともに美味しそうな山菜おこわを手渡してくれた。嬉しいサービスだ。釣果も、マハタ1kg前後が0~1匹、ヒラメ1~2.3kg(1.5~2kg中心)が2~3匹、イナダ・サンパクが2~3匹の好釣果!何よりヒラメは活性もサイズも良く、この点はかなりポイントが高い。船長は、「沖の速い潮が落ち着くと“本番”です。今日は行けなかった水深70~100mの場所も探り、マハタなら4、5kg以上を、ヒラメなら7、8kgを狙う」と言う。そんな話を聞いたらまた来たくなってしまう。大型狙いの“深場のヒラメ&マハタ”釣り、今後も期待十分だ。

今回利用した釣り船

千葉県大原港『勇盛丸』
〒298-0004 千葉県いすみ市大原10207
TEL:0470-62-2086
定休日:第1・3月曜日(祝日の場合火曜日) 釣果・施設情報 勇盛丸 ホームページ

出船データ

深場のヒラメ&マハタ予約乗り合い
料金:1万2,000円(活きイワシ・氷・軽食付き)
出船:午前5時集合 準備が整い次第出船
※釣り座は先着順、タックルにより船長から指示あり
※詳細はお問い合わせください
     
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この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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