釣りビジョン

2011.12.15号

浅八丸・神奈川県平塚港
冬の相模湾で高級魚・アマダイが好調!

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冬の相模湾で手軽に狙える高級魚・アマダイ。食味の良さでは定評のあるこの魚、鮮魚の状態で店先に出回る事はほとんどなく、市場から料亭に直行する。そんなアマダイが今まさに旬を迎えている。平塚港の老舗船宿『浅八丸』では、この時期、毎年専門の乗合船を出している。「現在、絶好調ですよ!是非どうぞ!」と代表の金子大郎さんに誘われ船に乗った。

貴重な高級魚アマダイ!

上から白・赤、2種のアマダイ(一番下はイトヨリ)
アマダイは、関西では「グジ」と呼ばれ、古くから珍重されている。特に京料理には欠かせない食材として料亭などで扱われている高級魚。しかし、関東でその“価値”が認められたのは1980年代中頃というから意外だ。流通の発達や食文化の交流、またネットの出現で情報拡散のスピードが格段に上がった事により関東でもアマダイ人気が高騰、専門の乗合船が出始めたそうだ。また、釣りの対象になっているアマダイは「シロアマダイ(白)」「アカアマダイ(赤)」「キアマダイ(黄)」の3種類。通常はアマダイといえばアカマダイを指すが、シロアマダイは希少性が高く、全国的にも超の字が付く高級魚である。

出船時間は7時!釣り場は平塚沖!

出掛けたのは12月7日(水)。出船時間は朝7時。今回も船宿で道具と仕掛け一式を借りた。舵を握るのは田中友章船長。私を含め11人を乗せた「第十八浅八丸」は定刻通り出船。航程約10分で釣り場の平塚沖に到着、水深76mからスタートした。アマダイは、砂泥地の海底に巣穴を掘り、縄張りを持ちながら餌となる小魚や甲殻類などを待ち構えている。常に動き回っている魚ではないので、いかに上手く誘って餌を食わせるかが勝負となる。

船宿『浅八丸』
第十八浅八丸
船長の田中友章さん

朝イチから苦戦!

前日の釣果はトップが12尾、スソ(最低)でも4尾という好成績。この日は余裕しゃくしゃくで臨んだ田中船長だったが、開始から30分経っても一向に“本命”のアタリは来ない。定番のゲスト、ヒメコダイ(“通称”アカボラ)やガンゾウビラメさえもあまり釣れない時間がしばし流れ、船長の顔には焦りの色が…。そして小移動、時計の針が8時を指した頃、右舷大ドモ(船尾)の常連さんが、ようやく40cm弱のアマダイを釣り上げた。その直後に左舷ミヨシ(船首)で、珍しい40cm級のミシマオコゼ?が上がり、またその直後、右舷胴の間(中央)の釣り人には30cm級の“本命”が上がった。「ようやくだね!」と、ホッと一安心の船長。このまま前日のようなフィーバーに突入かと思われたが、そうは問屋が卸さなかった。それからまたしばらく静かな時間が流れた。

船中1尾目の39cm!
珍しいミシマオコゼ(たぶん)
嬉しい“本命”アマダイ!

アマダイ攻略最大のキモは!?

船中“本命”2尾のまま、釣り開始から約2時間が経過。小移動を何度か行い、水深も85m、97mと徐々に深くなって行った。ここで私も竿を出した。基本的な道具立ては仕掛け図をご参照いただきたいが、オモリ80号のテンビン仕掛け、2本バリに餌のオキアミを使用する極めてシンプルな釣りだ。

仕掛け図
仕掛け類は船宿で購入可

ポツポツと釣れ続く!

その後、バタバタと連続してアマダイのヒットが続くが、時合いは短く、すぐに喰いが止まってしまう状況。それでも船中では1尾、また1尾と釣れ上がり、右舷大ドモの常連さんは40cmオーバーを数尾釣り上げていた。どうやらこの日は右舷側が良いようで、ヒットは右舷に集中。左舷胴の間に座った私にも“本命”のアタリは中々来ない。トントントン…ズボッ…ストン、砂泥質の海底にオモリが程良く埋まり、また持ち上げる-を繰り返す。これは、わざと海底に砂泥を巻上げアマダイに餌の存在を気付かせるためのアピール。底を感じながら竿先を上下に数回シャクってから1m巻き上げて待つ、そこでアタリが無ければ、更に竿を1m程持ち上げて仕掛けを誘い上げる。「アタリは誘い上げの時か、直後に出ますからそこで集中して!」と船長。そして12時半近くになってようやく私にも25cm級のアマダイが釣れた。

イトヨリとアマダイ
嬉し~1尾!!
ナイスサイズ!

最後にドラマが…!

その後もポツリポツリと釣れ続いたが、残念ながら左舷でオデコ(0尾)の人が数人いた。時間は沖上がりの14時近くになっていたが、「今日はちょっと延長します!」と船長。アナウンスするや否や、港と反対方向へ船を走らせた。茅ヶ崎沖近くまで移動。何とか釣って欲しいという船長の切なる気持ちの表れだ。水深90m。そして14時を少し過ぎた時、私の竿に微かなアタリ。魚が小さいのか中々喰い込まない。そこで軽く竿を立てて合わせを入れた途端グングングンッ!と強烈な引き。アマダイはその姿に似合わず中々強い引きをする魚。電動リールの巻上げスピードを微調整しながらやり取りし、浮き上がって来た魚体を見て「デカイ!」と隣の釣り人が声を上げた。「47cm。今季最大ですよ!やっちゃいましたね」と田中船長が笑った。勿論、心底嬉しいのだが…正直微妙なこの空気感。リアクションに困ったが、これも船長のお蔭である。

淡い桜色の綺麗な魚体!
納得のサイズ!
やってしまった47cm。。。

その後も大型アマダイ続々…!!

結局、30分弱延長してくれたこの日の釣りも終了。トップ5尾が2名、残念ながらオデコが出てしまった。しかし、9日には記録更新の49cmを筆頭に40cmオーバーが続出。更に10日には、49cm、48cm、47cm、45cm、43cm…と、40cmオーバーが船中13尾という驚きの釣果。そして11日には、現段階(12/15)で今季最高となる51 cmが飛び出した。『浅八丸』のアマダイ乗合船は2月中旬まで出船予定とのこと。今が大チャンス!この機会に旬の高級魚を狙ってみては如何だろう。

初挑戦で良型ゲット!
40UPの良型!
流石!の常連さん!!

(鈴木 恭介)

今回利用した釣り船
千葉県平塚港『浅八丸』
〒254-0803 神奈川県平塚市千石河岸57-13
TEL:0463-21-0904(定休日:原則として第2・4・5火曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
浅八丸ホームページ
出船データ
出船時間:朝7:00出船~14:00沖上がり
乗船料金:¥8,500-(氷・オキアミ付)
貸し道具:¥1,000(電動リールセット)※手巻リールセットは無料。
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