釣りビジョン

2014.5.1号

長七丸・千葉県江見港
千葉県・南房総にヤリイカの大群!GW後半からラストスパート

01_main.jpg
千葉県・南房総、江見沖のヤリイカ釣りが最盛期に入ったらしいと言う情報が入った。時も4月中旬、“頃はよし”である。江見港『長七丸』に連絡すると「日並みさえ良ければトップで50~60杯台」との返事。最近、自分の釣果は全般的に芳しくない。“貧果”脱出を賭けて17日に出掛けた。

船宿の白板に名前を記入して釣り座確保

神奈川県・横浜から江見まではアクアラインを利用して1時間50分程。先月までとなっていた「社会実験=普通車3090円→800円(ETC限定)」が4月以降も延長されたのが有り難い。国道128号線を南下して江見港の手前30mの山側に船宿の看板が見える。手前の石段を上がると船宿がある。玄関前の白板に名前を記入して釣り座確保だ。無料駐車場が江見港南側の漁協ビルの周りにある。船着き場までは歩いて2、3分。荷物は船長が軽トラックで運んでくれる。釣り人12人が揃ったところで午前4時45分、「第三長七丸」は繁田浩行船長の操船で出港した。

看板手前の石段を上がる
白板に名前を記入
照明が入ってから乗船

1時間に及ぶ「大流し」が“南房流”

片舷6人が並ぶ
50分程走ってポイントに到着。「ハイ、いいですよ。水深は140m、底から15mの間を探って!」船長の投入合図が出た。期待の第1投だ。ほどなく右舷ミヨシ(船首)の桜井博さん(墨田区)がリールを巻き始めた。いきなりの3点掛けだ。胴の間(中央)でも4点掛け。これを皮切りに全員が“乗り乗りモード”に突入した。ほとんど多点掛けなので数が伸びる。最初の流しでほとんどの釣り人がツ抜け(2桁釣果)を達成してしまった。そしてこの流しは1時間に及んだ。聞けば南房総ではこれが普通だとか。最初は“小ぶり”が多かったが2流し目から“パラソル級”が交じり出した。このサイズになるとバケツに収まりきれずに“ヤリの先端部”が飛び出てしまう。(巻頭写真)

仕掛け図
初心者でも扱い易い5本ツノ
大型バッテリーが常備

小がメス 大はオス
大切に保存して持ち帰る
沖漬けを作る人も

仕掛けにヤリイカが襲いかかるイメージ

左舷大ドモ(船尾)の岩崎清美さん(江戸川区)が、包丁を手に「イカ刺し」を造り始めた。ヤリイカ釣りの楽しみの一つと言う。私にも「良かったら」と勧めてくれた。TVで見たことがある。活きているイカの歯応えは格別。これを味わったら…取材を中断して次の流しから私も竿を出した。するといきなりの3点掛け。次はグイグイ竿が絞り込まれての5点掛け。いとも簡単にイカが乗る。降りてきた仕掛けにヤリイカが襲いかかるイメージだ。

岩崎さんが造った「イカ刺し」
私も初回から3点掛け
2往復でこの釣果

御年82歳、2泊2連釣が「定番コース」

「来週も来る予定」と高見澤さん
右舷側のトモに座った高見澤哲(さとし)さんは御年82歳。自宅のある川崎市高津区から「自分で運転して来た」と事も無げに言う。前泊を含め“2泊2連釣”が「定番コース」。今日は帰宅日だとか。無料で宿泊できるのも『長七丸』に通う理由の一つらしい。奥様と一緒に乗船することがあるとも。「自分も将来かくありたい」と心が動いた。

トップは68杯!多点掛けに“大満足”

「5月はラストスパート」と繁田浩行船長
結局、この日は計5回の流しがあった。私はその内2回竿を出した。最終結果、トップは岩崎さんの68杯、40~50杯台が多かった。スソ(最少釣果)は私の20杯。それでも私にとっては久しぶりの“大漁”。大満足の一日となった。4人が7杯以上の多点掛けを達成した。船長によると「5月一杯は楽しめそう」とのこと。江見沖のヤリイカ釣りは、いよいよGW後半からラストスパートに入る。

“9点掛け”を達成した岩崎さん
「ご近所用」も仕分け済 岩崎さん
最後まで快調なペース 桜井さん(写真はごく一部)

(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)

今回利用した釣り船
千葉県江見港『長七丸』
〒299-2842
千葉県鴨川市江見青木27-3
TEL:047-096-0474
詳細情報(釣りビジョン)
長七丸ホームページ
出船データ
乗船料金:1万円(氷付き)
集合4:30 出船5:00 沖上り11:00
季節や釣りもので変動あり予約時に確認要す
その他:宿泊施設無料
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。
プレミアムメンバー