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コラム 渓流解禁前の準備

渓流解禁前の準備

解禁の前にしておくべき事

間近に迫ってきた渓流解禁に向け、行く川が定まってくると、そこで必要となるであろうと想定したフライをタイイングする量が日に日に増えてくる。
ワクワク、ドキドキしながら解禁が待ち遠しい、とても幸せな時である。

#32の極小ミッジから、#4/0の巨大なターポンフライまで、カレンダーをめくるように釣りのスタイルが変わるのが私のフィッシングスタイル。

1月は、岐阜県を流れる長良川が2月1日に解禁するために、そのフライを巻きためていく。

昨年のパターンを思いだし、いくつかタイイングしていくのだが、これも時期ものであるために1年前のこの時に使用したパターンを正確に思い出そうとしても、必ず少しはズレが生じてしまうもの。

そこで、各パターンを2~3本ずつタイイングして、全てのフライをトラウトポンドで試してみることにしている。
それを表現すべく、フローティングワカサギには2つのアイが取り付けられている。

この時期のトラウトポンドにいるシラメは、キャッチ&リリースを繰り返されスレスレの状態。ピントがズレているようなパターンはいっさい通用しないのである。

1年前に使用したフライをうる覚えで制作したフライには、“絶対なる信頼”が欠けているため、ここでそれぞれのフライにその信頼がおける状態にして解禁を迎えることにしているのだ。

ミッジングやマッチング・ザ・ハッチの場合、一番難しいとされるのがフラットな水面。それは、プールの流れだし付近などである。
流れ込みなど流れがある場合は、水面が変化をしているためにフライそのものの性能はさほど重要ではなく、誤魔化しが十分きくのである。
しかし、フラットな水面ではそうはいかない。
フラットな水面は、フライと水面の干渉状態を明確に映し出し、なお、鱒にそれが食べられるものか?そうではないものなのか?それとも危険なものなのか?の判断をさせるには十二分の時間を与えてしまう。

フライだけではない、ティペットに関しても同じなのだ。水面に干渉していれば明確にその存在を強調してしまう。それを消すためにも水面下に置かなければならないのは初歩的なこと。鱒に判断する時間があるために、太いものは目立つ、そして、その太さがティペットの沈下を早めて、フッキング率を低下させてしまうのだ。
できる限りティペットは軽い細いものを使用することは基本になる。

なので、フラットな水面においては、プレゼンテーション、ティペット、流し方、フライの性能、フックの性能、フッキング方法など全て誤魔化しが利かなくなる。

それならば、フラットな水面を避け、流れ込みなどの水面が揺らいでいるポイントのみを攻めていくスタイルにすれば問題はないだろうが、フラットな水面の場所ほど ゆっくりと優雅に泳いでライズを繰り返している鱒は多い。それを横目に流れの中でライズしている鱒のみを釣っていくのもどうかと思うので、やはりフラットな水面で、確実に釣っていきたいものと考えている。

難しいと思われることに挑戦し、それを克服するおもしろさがこのフライフィッシングという遊びの一つではないだろうか。

そこで、まず、解禁前にやっておかなければならない極秘技を紹介しよう。

「フライラインは、必ず新しいものを使用する」に進む

釣りビジョン: 0120-260-251