第2回新潟東港・第2東防波堤で試験的開放実施!

10月23日~11月3日の12日間試験的開放

去る7月19日、20日の2日間、新潟東港・第2東防波堤(全長640m)で試験開放が実施されたのに続き、第2回の試験的開放が、10月23日から11月3日までの12日間実施された。
秋も深まった日本海、シケの日も多く、12日間中終日開放されたのは10月23日、24日、29日、31日の4日間、半日開放が25日と11月1日の2日間で残る6日間は中止になった。しかし、そんな中でも23日(土)、24日(日)には125人、123人の入場者があり、期間を通じて427人の入場者があった。


23日、24日は多くの入場者で賑わった

クーラーボックス一杯のアジ

こんな獲物が釣れました

第2回新潟東港・第2東防波堤で試験的開放報告書

場所 北蒲原郡聖籠町「新潟東港第二東防波堤及び東防砂堤」
期間 自 平成22年10月23日
至 平成22年11月 3日

主催 (財)日本釣振興会新潟県支部
共催 新潟県
協力 聖籠町
後援 国土交通省北陸地方整備局 新潟港湾・空港整備事務所


報告書内容

1、各種データ
2、アンケート結果
3、参加した釣人の声
4、気象判断
5、運営体制
6、料金(協力金)
7、安全設備
8、釣場と立入禁止区域
9、西防波堤入口での釣人の声
10、その他
11、今回の試験で浮かび上がった問題点及び検討事項の整理


別紙
10月23日~11月3日、新潟東港で行われた第2回防波堤試験開放時の
“西防波堤入場者"の反応

試験的開放会場概略平面図

救助船連絡網(参考)

収支報告書

3、参加した釣人の声(見学に来た人の声)

「釣場について」
防波堤右側も釣場にしてほしい釣場に関してはこの声が一番多かった
先端を釣場にしてほしい立入禁止で帰ってしまう人は多かった
あそこが一番釣れるから

でべそを釣場にしてほしい 上記ほどではないが声があった

混んで釣にならない と言って入ってすぐ帰ってしまう人がいた

「開放時間について」
夜が明ける少し前に開放してほしい
夜明け時が一番釣れるんだから と言って帰ってしまう人もいた

「安全柵について」
安全柵は釣をするに邪魔だ サビキ釣りをする人にとって、サビキの針
そう簡単に落ちないよに餌を付ける時に前に柵があると竿を前に
ラインで充分だよ出せないので大変やりにくいとのこと
ライフジャケットちゃんと ライフジャケット着ているんだから、万が
着せるんだろ なおさらだよ一落ちても死なねえよとも付け加えた

「料金について」
1週間に何回も来るんだけど常連の人の声
毎回500円はきついよ

俺たち年金で細々生活していて結構年配の3~4人グループ見学者の声
釣が唯一の楽しみで金なんか
払いたくないよ

えー、あと何時間も無いのに午後2時過ぎに来られた人の声
500円?

「閉鎖について」
こんなに天気が良くて波も無いのに朝注意報が発令されて閉鎖はしたが、風が吹
何で閉鎖なんだよ いて来るのが18時過ぎの情報の日の午前中
ここなんて少し西風が吹いても の声 注意報は12時間前に発令された
波なんて被ったことないんだから

「施設設備について」
ジュースや食べ物の自動販売機福島から来た釣人が太平洋側の釣場に行った時
を置いた方がいいよ設備が整ったところがあるよとのこと

手洗い場はしっかりしておいて釣が終わったら、綺麗な手で車を運転して帰りたい

4、気象判断

スタッフの行動マニュアルに従い、5時より1時間毎にインターネット上の気象庁の気象情報を確認した。
その中で、新潟県下越に注意報が発令した場合、その内容が「閉鎖基準」に該当する場合は、新潟気象台に電話をし、詳しく内容を確認し判断をした。
ほとんど、閉鎖基準に達した場合は、閉鎖した。
しかし、1回だけ、開始直前に強風注意報が発令され、電話確認をしたら「かなり強い風になるので注意を喚起するため12時間前に出しました」と言うことで、終了頃に風が副と言うことで、午前中は開場し、午後から閉鎖しようと言う判断をしました。その後、注意深く気象データを確認した。参加者には、受付時お昼頃閉鎖する可能性大を説明し、納得をしてもらった。その後、8時頃東の風が強くなり(注意報は西の風)結果は閉鎖した。
ただ、その東の風も1時間位でやむという情報はあったが閉鎖した。情報どおり風はやみ、大変良い釣り日和が9時から午後3時位まで続いた。判断は、難しいものと実感した。


気象状況と開場、閉鎖は別紙の通り。

5、運営体制

平日は3名、土日祭日は4名体制で運営した。
平日受付1名 巡回2名
土日祭日 受付2名 巡回2名
閉鎖時管理棟1名
勤務時間 5時より18時まで (開場時間6時より17時まで)
「受付」
申込書・宣誓書の氏名等記入依頼、協力金受領、領収書発行、注意事項説明書渡し、ライフジャケット確認貸与、質問に答える、アンケート記入依頼、参加者・見学者の声を聞く、開放実験の趣旨を説明等を行った。
各曜日とも朝6時開放時間直後は、受付は混みあった。しかし、一時それが終わると来場者は単発で土日祭日でも1名の受付で充分と思われる。工夫次第で可能。
開放直後15~30分は受付2名 その後は1名
受付を済ませて入ったか、受付をすり抜けて入ったかは、今回選別できなかった。

「巡回」
今回は、約500mに2名体制でシルバー人材センタースタッフが担当した。
監視内容として、落水者救助(救命浮環投入、上陸用階段まで誘導)、落水防止チェック、
立入禁止区域侵入注意、ライフジャケット着用チェック、危険行為・禁止行為注意等を行った。
ほとんど、問題は無く、期間中2~3回禁止区域に入った人に注意を与え(素直に戻った)
た程度であった。暇そうであった。
防波堤上で釣りをしている人達がお互いに監視をするという意識付けを継続的に行うことにより、巡回員は500mに1名で対応可能と思われる。

「落水時の対応」
今回、落水事故は無かった。
上記のように受付1名、巡回1名の場合、救命ゴムボートを出すことが難しくなる可能性が考えられる。
巡回員が救命浮環担当、受付が緊急連絡網担当で「救助船出動依頼」を最初にし、巡回員補助に向かう。
救命ゴムボートを出さずに救助船体制を検討する。

また、今回、ケガ・病気の対応は無かった。

「閉鎖時の対応」
閉鎖時は、スタッフ1名で可能。
夜間閉鎖時の対応は今回実験に無かったので要検討。
開放時は、早朝の追い出しは毎回あった。

「スタッフのローテーション」
今回は、無給のスタッフ(チーフ)がいたのでローテーションはスムースであった。
閉鎖の場合は、巡回スタッフに連絡を取り休みにし、無給であった。短期間、シルバー人材センターであったからそのような契約が出来た。しかし、長期間、若いスタッフが必要な場合は問題になる可能性がある。
天気に左右され、それにより必要スタッフ人数が変化する。それに対してスムースにローテーションを組めるようにするにはどのようにするか。課題が残る。

6、料金(協力金)

協力金 1日 大人500円 中学生以下100円
防波堤を釣場として開放するには安全対策が最も重要であり不可欠です。安全且つスムースに運営するための費用に充てるため、入場の際、協力金をお願いいたします。 と言う形で協力金を頂いた。

参加した人は、おおむね理解を示してくれた。お金を払って正々堂々釣りができることを喜んでくれる人が多かった。トイレまである、と驚いていた人もいた。
しかし、釣りに来るのにお金を持ってこなかった人も数人見られ、帰っていただいたがかわいそうでもあった。周知されていればこのようなことはなくなるであろう。
また、上記のような意見もあり、いろいろなケースに合わせた料金設計が必要である。

常連的に頻繁に来られる人

年金受給者等の高齢者(生活保護受給者)

午後から来る人(短時間の場合)

一時的閉鎖等で短時間の場合

等の料金設定が必要になりそうである。
それ以外は、今回の500円、100円が妥当と思われる。これ以上は、難しい感がする。

7、安全設備

今回の安全設備は、下記の通りである
1、落水防止表示柵
2、落水防止表示ライン
3、救命浮環 30m毎に1個 固定式
4、上陸用階段 既設3基(黄旗表示)
5、救命用ゴムボート2馬力船外機付(免許不要)
6、ライフジャケット貸与(防波堤入場者全員着用)

1、落水防止表示柵
今回は、仮設的に置いたが、初日にその単管に腰をかけた子供がいるのを巡回員が発見し注意をした。かえって危険な存在になる可能性がある。
また、参加した釣人の声に記載してあるが、小アジ釣りは最も多くの釣人が入場することが予想される。その人たちにとっては、釣りにくく邪魔な存在となる。
落水防止柵となれば、高さ120cm以上にしないと防止にはならない。120cm以上となるとそこは公園であり、ライフジャケットは要らないし、釣場にはならなくなる。中途半端な高さであれば、かえって危険な存在になる可能性もある。
防波堤は、落水の危険性が存在するということで100%ライフジャケットの着用を義務付けている。着用していれば100%浮いているのであわてずに救助できる。
熱海の防波堤は、柵もあるが落水者もある。ただし、死亡者は無し、とのこと。

落水は自己責任で防ぐ、という意識付けが必要である。川であろうが海であろうが、
魚釣りには危険がつきものである。自分で自分の身を守るという意識を全ての釣人に意識してもらわなければならない。可能な限り安全の管理をするが、一人一人をずーっと見ていることは不可能である。100%の安全管理は不可能である。
重大な安全管理ミスが無ければ、釣りによる事故は自己責任であるという意識を管理されている釣場においても維持していく必要がある。
これは、「自己責任承諾宣誓書」の徹底周知を行う。

今回、小学生未満は入場禁止としたが、それは継続すべきと思われる。

上記の理由により、落水防止表示柵は必要無いと思われる。

2、落水防止表示ライン
危険表示ラインは、それより前に出ないようにとのアピールを徹底することにより、
有効と思われる。釣人に対しても、それがあることにより注意を促すことが出来るし、
それを踏み出して落水することは釣人の自己責任となる。

3、救命浮環
30m毎に1個設置した。
数があることに越したことは無いが、簡単に脱着可能なナスカンでとめておけば、簡単に外して移動可能である。巡回員も常時携行の必要も無い。100m毎に1個あれば充分と思われた。
時化になっても流されないような設置場所、設置方法の検討が必要である。

4、上陸用階段
3基現在あるので利用。階段位置表示については、馴れれば問題ないと思われる。

5、救命用ゴムボート2馬力船外機付
今回、ゴムボートを用意したが、救助訓練の際、ボートに飛び乗る際、階段からの高さや不安定さで、かえって危険を感じた。
ゴムボートは使わずに、緊急連絡網に「救助船出動依頼体制」を加え対応することを検討すべきと思われる。
また、巡回員が飛び込んでの救助体制を作っておく必要もある。

6、ライフジャケット貸与
今回は、無料で持参者以外に貸与した。
100%ライフジャケット着用は実行された。
それが、有料であろうとも、100%着用を完全実施することが最低限の条件である。
また、前のチャックをしっかり閉める等、正しい着用を義務付ける必要を感じた。

7、入場制限
落水の危険性が高いという理由で、
小学生未満
介添え者の同行の無い身障者の方
小学生は保護者(成人)の引率が必要
酒気帯び(会場内飲酒)
動物

とした。これ以上のものは、今回見当たらなかった。これでよしと思われる。

8、釣場と立入禁止区域

今回、釣場、通路、立入禁止区域は別紙の通りとした。
最低限、問題の無いところを釣場として、それ以外は立入禁止とした。

それに対して、かなり多くの釣人や見学者からは、上記のような声が多かった。
防波堤右側
防波堤先端
でべそ を釣場にしてほしい。
今回は、禁止区域と言うことで帰ってしまう人も目立った。
他と比較して、魅力ある釣場にしなければ来場者も少なくなり、難しい状況になることが予想される。今回の釣場だけでは、何か中途半端で釣人を引付ける魅力が少ない釣場のように思える。
釣りは、色々な釣り種、釣り方があって、色々な釣りに対応できる釣場でありたい。
上記3箇所を加えることにより、釣り種、釣り方も増え、魅力ある釣場に近づける。
やはり、上記3箇所も釣場と出来るように検討が必要と思われる。
テトラは立入禁止で問題は無い。

9、西防波堤入口での釣人の声

今回、西防波堤入口で「釣りビジョン」スタッフが2名、本会場が開催している時に常駐し、釣人を試験会場への誘導をした。若干の釣人は理解をし、本会場へ回ってくれたとのっこと。
また、西防波堤入口で釣人との会話の中で「西防波堤に入った人」の反応を別紙にまとめた。

10、その他
「収支」 運営費のみ 別紙の通り

「開放の期間」
1年を通して、色々な釣り種があるとのことで、通年が適当と思われる。
「開放の時間」
今回は、6時~17時 (日の出より日の入りまで)
安全管理のため、夜明けから日没までが適当と思われる。
釣人から夜明け時が釣れるとの声もあるが、安全を優先するべきと思われる。
ただし、管理棟での受付が終わり、そこから釣場で明るくなるくらいの微妙な時間のタイミング位は対応可能か。
期間と時間の情報を予め釣人が知れば、問題は無いと思われる。

「施設」
無料駐車場隣接 門の移動が必要と思われる。
管理棟 受付関係、ライフジャケット貸与(返却)、各種周知項目掲示、雨天受付スペース、事務関係
休憩棟 各種周知項目掲示、自販機、釣果写真、椅子、テーブル
倉庫ライフジャケット、その他資材
トイレ 男子小1 大1 女子1
手洗い場 共通1ゴミは持ち帰り
釣具のレンタル販売、仕掛け餌の販売は、周りの釣具店の関係から困難。

11、今回の試験で浮かび上がった問題点及び検討事項の整理

「受付」
申込済者の判別

「落水時の対応」
救助船出動依頼体制
巡回員飛び込み救助体制

「スタッフのローテーション」
天候に左右される勤務の中でのローテーションの組み方
夜間閉鎖時の対応
これが、収支を大きく左右する

「料金」
いろいろなケースに合わせた料金設計

「落水防止表示柵の有無」
ライフジャケット かえって危険な存在の可能性 自己責任との関係

「救命浮環」
数と設置場所、設置方法

「釣場と立入禁止区域」
右側、先端、でべそ 3箇所を釣場と出来るか

「閉鎖基準とその対応・判断」
閉鎖基準の注意報発令と実際にそうなる「時間のずれ」にどのように対応・判断するか

釣りビジョン: 0120-260-251