電車派&マイカー派、共にアクセス良好♪
車ならカーナビに「大田区平和島5-8-1」(桟橋入口付近)と入力して首都高速・平和島出口から約3分。電車なら京浜急行・平和島駅から徒歩15分。前日までに頼んでおけば利用できるJR京浜東北線・大森駅への送迎も電車釣行派には嬉しいサービス。
駐車スペースから受付棟、船着場がとにかく近くて段差が少ないので準備も楽チン。集合は「6時30分までに」とのことだったが、初めての際には出船の1時間前には到着していると現地で慌てないだろう。
現地に到着したら船縁に竿を挿すなどして釣り座を確保してから受け付けへ。乗船名簿を記入し、乗船料を支払う。この際に渡される乗船札は、出船前に釣座で付け餌と交換となるので、重ね着をするこれからの季節、どこに仕舞ったか忘れないようご留意を。
出船前のレクチャーは必見!
船釣り初挑戦の釣り人も多かった取材日。出船30分前に船長から声掛けがあり、LTアジに関する基礎的な釣り方のレクチャーが行われた。釣りバリへの餌の付け方から始まって、コマセカゴへの撒き餌の詰め方、竿の持ち方にリールの操作方法、底ダチとタナ取りの仕方、コマセの振り出し方…と、シンプルに分かり易く解説があった。中でもアタリから取り込みまでの説明は、知っているつもりの中・上級者にも受講をお薦めしたい。また、未経験のビギナーにとっては情報量が多いので、実釣を通じて「あれ、どうだっけ?」と思うことがあったら、一人で頑張り過ぎずに船長へ直接尋ねることが肝心。アドバイスを請うことはビギナーの特権だと思って臨むことが上達への近道と言えるだろう。
かくして出船準備は滞りなく整い、定刻の午前7時10分「第十一まる八丸」は出船した。
竿入れからクライマックス!
東京湾の海の観光名所を眺めつつ、走ること50分程で木更津沖に到着。水深12m前後の浅場にアンカーを打っての釣り。船長の「やってみましょう、下から2m前後でやってみてください」の合図でスタートするや否や、右舷胴の間(中央)の大澤さんにヒット。ビシカゴの着底後、コマセもタナ取りもする前の段階でアタリが出る高活性で、取り込まれたのはアジのタタキに最適サイズの一荷(2匹掛け)。
この後は誰が二番手か分からないほどの喰いっぷりで、全釣り座満遍なくアタリが出て、船中誰かしらの竿が曲がっているような釣況が続いた。このペースで手返し良く釣り続ければ、釣果情報にあった2束釣り(釣果200匹超え)もなるほど頷ける。足元の魚桶は見る見るうちに充たされて行った。
船長に訊く「LTアジ」秋冬シーズンのコツ
好調をキープしている東京湾のLTアジについて、髙橋広司船長に訊いた。
──今シーズンの模様は?
髙橋船長「例年通りって感じだと思います。水温が20度半ばくらいから細かいの(サイズの小振りな個体)が出始めて、数も安定してまとまるようになりました。初心者の人にも釣りやすくなりましたね」
確かに釣れている水深が15m以浅と浅く、仕掛けの上げ下げが楽なのは勿論、着底やアタリも分かり易いのでビギナーにも釣り易いことは特筆だろう。
──これからの秋・冬シーズンのコツは?
髙橋船長「秋冬に掛けて、水色が夏場と比べて澄んで来ちゃうんですよ。そうすると、ハリスをちょっと気にした方がイイと思うんです。なるべく細ければ細いほど良い。まぁ、ベストは1号ですね。1.5号から1号って感じ。2号にすると喰いはガクッと落ちるんで」
良く釣れている時は2号ハリスで問題無く釣れていても、アタリが遠退くタイミングでは、やはり細ハリスを使う釣師に釣果が偏る傾向がこの日も見受けられた。仕掛けは船上でも販売しているので、手詰まりになったらまずは船長に声を掛けてみよう。
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秋は東京湾LTアジ
岸に近い水深12m前後の釣り場と、沖目の水深15mのエリアを攻略したこの日。アタリの遠退くタイミングもあったが竿頭の橋本さんは沖上がりの合図で100匹目を取り込み“束釣り”達成。二番手の作見さんも97匹と大健闘。みなさんおおよそ50~80匹という釣果でクーラーは満タン。笑顔の沖上がりとなった。
陽気も良く、これから益々美味しくなる東京湾のLTアジ。お手軽だが奥の深いマアジの釣り味と、豊かな秋の味覚をお楽しみ頂きたい。
施設等情報
施設等関連情報
料金:9,000円、女性7,200円、中学生以下4,500円(餌、コマセ、氷付き)
出船:午前7時10分(変動アリ、予約時に確認を)
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。