【異次元のスレマス対策!?】エリアトラウト入門者にもオススメの一手”ジョイント系ルアー”を使ってみよう!

秋は全国各地でトラウトの管理釣り場がオープンし、週末ともなれば大いに賑わうエリアシーズン。今年から始めてみよう、また再開してみようというアングラーも多いのではないだろうか。今回は、一見上級者向けのルアーに思われがちだが、実は入門者にこそ使って欲しいエリアの「ジョイント系ルアー」について、その使い方を人気ルアーメーカーの代表、菊地栄一さんと平岩孝典さんのコラボ釣行からお伝えしてみたい。

管釣り
  • 埼玉県 朝霞ガーデン&滋賀県 フィッシングパーク 高島の泉

たくさんの人が使っているルアーはスレやすい

エリアトラウトを始めようとする人が最初に揃えるルアーといえば、スプーンをメインに、クランクベイトを数個、保険として初心者向けのスティックやトルネード系、余裕があればミノーも…といった感じではないだろうか。しかし、多くの人たちが使うこれらのルアーに魚がスレてしまうのは、人気のエリアであれば一瞬のこと。手持ちルアーの少ない入門者は早々に「打つ手なし」となってしまうことと思う。そこで、筆者自身の経験からオススメしたいのが、定番ルアーに比べてまだ使う人が少ない「ジョイント系ルアー」である。

ジョイント系ルアーの代名詞ガンクラフト「ジョインテッドクロー」。70サイズはフローティングとシンキングで、エリア用のカラーがラインアップされている。 ©釣りビジョン
ヴァルケインの「ハイドラム」は4連ジョイントの70mm、3連ジョイントの55mmサイズで、それぞれフローティングとシンキングタイプがある。 ©釣りビジョン

“エリアの東大”で実感した圧倒的な集魚力!

筆者のホームは、都心からも程近い埼玉県朝霞市の「朝霞ガーデン」。人気釣り場特有のプレッシャーの高さから“エリアの東大”とも呼ばれ、連日多くのエキスパートたちが腕試しに訪れる道場的存在だ。

しかし私自身は「家から近いから」というコスパ&タイパ的観点から通う平凡なエリアファン。そんな私がいつものように「打つ手なし」を迎えた冬の午後のこと。“あるルアー”を買っていたことを思い出し、動きの確認のために投げた1投目。それまでどんなルアーもスルーしていた魚たちが群れで追いはじめ、暫くの間、周りもうらやむ入れ食いタイムを楽しむことができた。

そのルアーこそ、4連結のジョイントミノー「ハイドラム」だった。その体験以降、エリアはもちろん、釣り自体の入門者に試してもらってもよく釣れるため、私が案内する”エリアの東大”入試対策には必須のアイテムになっている。

最初に魚群を発生させたハイドラムはフローティングモデル。十数年の朝霞ガーデン歴で初めての光景だった…。 ©釣りビジョン
サイトフィッシングが楽しい三ヶ日みかんカラー(こちらはシンキング)。 ©釣りビジョン

トップビルダーたちが語るエリアにおけるジョイント系ルアーの可能性

そんなジョイント系ルアーだが、バスやシーバスでも上級者向けの趣がある上、お値段もそれなり…。そんな心理的ハードルを乗り越えて購入するきっかけになったのは、釣りビジョンのエリアトラウト専門番組『AREA WARS』だった。エリアトラウト専門メーカー・ヴァルケイン代表の菊地栄一さんが、バスやアジングなど、他ジャンルの著名アングラーとコラボし、エリアトラウトの新たな扉を開いていこうという意欲作である。

この第7回で行われたのが、元祖S字形ビッグベイト「ジョインテッドクロー(ジョイクロ)」の生みの親、ガンクラフト代表・平岩孝典さんを招いてお互いが開発したルアーを分析しあうという企画だ。番組では滋賀県の人気釣り場「高島の泉」を舞台に、ジョイント系ルアーの特性を生かした多彩なテクニックが披露された。その一部がこちら。

風向きによるシンキングタイプとフローティングタイプの使い分け
ベイトリールを使い、ラインを出しつつルアーを流れに乗せて誘うカレントパターン
フローティングタイプを使っての、水面ほっとけ&表層デジ巻きパターン
大物狙いでのシンキングタイプの引き方
ジョイントルアーならではの「形状の変化」をバイトのスイッチにする方法

釣り場の特徴や天候にあわせ、ジョイント系ルアーだけでヒットを重ねていく2人の釣りには、ルアーフィッシングならではの創意工夫が詰まっており、ルアーアングラーなら誰しも興味深く見て頂けると思う。

夕マヅメ、平岩さんはジョイクロ70Fの水面”ほっとけ”メソッドで連続キャッチ。 ©釣りビジョン
どちらも70mm。エリア用のルアーとしては最大クラスのサイズだが、小型の魚も問題なくアタックしてくる。 ©釣りビジョン

使い方次第で様々な可能性が広がる!…けど、広げられなくても釣れます

「使い手次第で可能性は無限大∞」という中級者心をくすぐる番組内容にすっかり感化され、手に入れたジョイント系ルアー。…ではあったが、今のところ表層を超スローにタダ巻きするだけで難なく釣れてしまうため、私の中では初心者にこそオススメしたいルアーの筆頭となった。最後に、初心者の方に釣ってもらうためのアドバイスをいくつか。

ハイプレッシャーの釣り場では狙いを表層に絞る
高い集魚力の反動でスレるのも早いため、1か所で粘らず移動する
慣れないうちはフローティングがオススメ。ラインが切れても浮いているので回収しやすい
パーツが多いため少々お値段が張るのは止む無し…思い切って買ってみよう!

といったところだが、言葉で伝えるより映像を見てもらうのが一番。

ぜひ釣り動画アプリ・釣りビジョンVODで『AREA WARS 7 case of Takanori Hiraiwa』をご覧頂き、ジョイント系ルアーの魅力に触れてみて欲しい。

⇒ エリアフィッシングに効果的な〝ジョイントルアー〟の使い方も分かる!今すぐ『AREA WARS 7 case of Takanori Hiraiwa』をチェック!

毎回様々なアングラーとのコラボが行われる「AREA WARS」。バスフィッシング界のレジェンド並木敏成さんも登場。 ©釣りビジョン
渓流も大好きなアジング界のトップランナー・トミー敦さんとは渓流型(ストリームタイプ)エリアでコラボ釣行。 ©釣りビジョン

施設等情報

『朝霞ガーデン』
埼玉県朝霞市田島2-8-1
TEL 048-456-0258
『朝霞ガーデン』のホームページ

『高島の泉』
滋賀県高島市新旭町藁園2250
TEL 0740-20-7448 
『高島の泉』のホームページ

施設等関連情報

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

尾上 慎也 釣りビジョンの番組の面白さに魅せられ、報道記者から転身して10数年。営業、編成などを経て、現在はデジタルサービス部で釣りビジョンVODの編成、SNS等を担当。好きな釣りは渓流&エリアトラウト、エギング、ジギング、シーバス、ブラックバスなど。

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