アジングタックルをそのまま流用してハゼを釣る【ハゼット】を楽しんでみては?

7~8年前から流行り始めた、クランクベイトでハゼを釣る「ハゼクラ」。でも、実はジグヘッドリグでもハゼは釣れるのだ。このゲームを提案するのは「チョーシ」の愛称でもおなじみの房総のソルト魔人・渡邉長士さん。その名も【ハゼット】。今回は手軽にハゼットを楽しむための、コツを伝授してもらった。

淡水

ハゼクラよりも手軽に楽しめて、コスパも高い「ハゼット」

とにかく、新しい釣りを開拓することが大好きな渡邉さん。「アジング」の創始者としても有名だ。以前、釣りビジョンマガジンではボラを釣る「マレッティング」を解説してくれたが、今回はハゼのルアー釣り「ハゼット」を紹介してくれた。

「ハゼクラが流行ったときに、別にクランクじゃなくてもいいでしょ…と思って、普通にジグ単でやってたんです」。

ジグ単とは、ジグヘッドリグの事。

「ただ、メインフックだけだと、まあまあフックが掛からないんです。そこでアジメバル用のアシストフックありますよね、それを付けると簡単に釣れるようになりました」。

もともとアシストフックが市販される以前から、自作していた渡邉さんなので、そのあたりの対応は早いのだ。

「ハゼのルアー釣りは、ボトムを釣ることが大事なので、ハゼクラだとどうしてもシャローしかできないんですね。でもジグ単なら水深3mでも4mでもできます。それにジグ単なら止めることもできるのでよりスローに攻めることができるんです」

更には、ルアーをロストした際も、ハゼクラよりは痛手が少ない。

「ハゼットはコスパが高いんです(笑)」

ハゼットに使うルアーは、2~3gのジグヘッドに2インチ前後のワームをセット。更にアシストフックをプラスする。 ©釣りビジョン 写真:横沢鉄平
渡邊さん愛用のアシストフックはSWマイクロアシスト(カルティバ)。 ©釣りビジョン 写真:横沢鉄平
【渡邉長士プロフィール】 わたなべたけし・房総半島を拠点にして、主に岸からのソルトウォーターフィッシング全般をこなす。「アジング」の創始者にして名付け親としても知られていて、既存の釣りに左右されず、常にオリジナリティーのある釣りを開拓。その探究心はとどまることを知らない。 ©釣りビジョン 写真:横沢鉄平

タックルはアジング用をそのまま流用! そして気になる「ハゼット」命名者は?

ハゼットは、5フィート~6フィート台のライトソルトタックルがあれば、大体使える。特に渡邉さんが気に入っているのはアジングのジグ単用タックルだ。

「自分が使っているのがアジング用タックルなんですね。ラインはPEの0.15号で、リーダーはフロロの3ポンドです。ややライトすぎるんですけど、めちゃめちゃ面白いですね」。

使うジグヘッドは2~3g、ワームも2インチ前後なので、アジングに使ったジグ単タックルをそのまま流用できるというわけ。もちろん、アシストフックは必須だ。
では、釣り方のコツは?

「やっぱりボトムに付けるのが鉄則ですね。ボトムを感じながらズル引きするとか。シェイクを付け加えてもいいです。アタリがあっても巻き続ければ、自然とカウンターでフッキングします。アジングみたいな掛けていく釣りは基本的にやらないです。むこう合わせですね」。

最後に「ハゼット」のネーミングについて質問してみた。

「ハゼングというのも考えたんですけど、あまり気に入ってなかったんですね。そこで、芸人の原西さんいますよね? 彼のYouTubeチャンネル『原西フィッシング倶楽部』で、僕がジグ単で釣るハゼ釣りを紹介したことがあるんです。その時、この釣りのネーミングを原西さんに頼んだら、ハゼットという名前を考えてくれました! ハゼとジグヘッドでハゼット。さすがですよね! 自分では思いつかなかったです」。

タックルはアジングタックルを流用すると、ファイトも楽しめる。 ©渡邉長士
これは夏の写真だが、11月に入っても、まだハゼットは楽しめる! ©渡邉長士
チヌを狙っていたら、ベイトタックルのフリーリグに巨大なハゼが喰ってきた!ウロハゼかな? ©釣りビジョン 写真:横沢鉄平

施設等関連情報

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

横沢 鉄平 フリーライター。ライフワークはバスフィッシングだが、ワカサギから世界の怪魚まで、すべての釣りを愛する男。ロッド&リールの「三匹が行く」、ルアーマガジンの「ドラマチックハンター」など、長期連載企画での出演経験も多数。キャンプ用品の「ヨコザワテッパン」考案者でもある。
YouTubeチャンネル「ヨコテツ」も、ささやかに継続中だ。

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