【青森・宮城】東北管理釣り場をハシゴ釣り!ビッグトラウトを求めて、秋の東北エリア行脚へ

エリア(管理釣り場)の楽園を求めて青森県と宮城県へと遠征。関東のエリアとはひと味ことなる山深い場所にあるエリアで、狙うは大型トラウト。秋が深まる東北のエリアを満喫して、元気でパワフル、そして美しいトラウトたちを釣りまくるぞ!

管釣り
  • 青森県 フォレストパークひらかわ&宮城県 蔵王フォレストスプリングス

はるばる向かうは青森県の『フォレストパークひらかわ』

それにしても遠い。目指すは青森県平川市にある管理釣り場『フォレストパークひらかわ』だ。場所的には弘前市と十和田湖の間に位置する。東京に住む僕が陸路でアプローチするには、果てしなく遠く感じる距離だ。ただし、ハンドルを握るのは僕ではなく、ルアーメーカー、カルテラスの本多さんだった。お疲れ様です。

本多「魚がデカいんですよ。そしてルアーへの反応もいい。そんなダイナミックなエリアゲームを楽しみましょう」

僕としては本多さんから依頼された撮影がメインではあるが、しっかり釣り券を購入。なので、本多さんがいい感じで釣れたなら、ちょっとロッドを振らせてもらいましょう。…とかいいつつ、すでにタックルはセット済み。だって依頼主が「釣りましょう!」って言うんだから、用意しないと失礼でしょ(笑)?

本多「はい、きました! いいサイズです」

と本多さんの声。早いよ。まだ1投目じゃないか。続けてジュボッバシャ!という重低音が聞こえ、水飛沫があがる。カメラの準備を急がなくては。

ネットに収まったのは、大きく美麗なレインボー。さすがは、新作のルアー。そして、さすがは青森の楽園的エリア。撮影仕事は早く終わりそうだ(笑)。

『フォレストパークひらかわ』のルアー・フライの大物池。10月の後半だというのに日中はかなり気温が高かった。この池では見える魚が多く、そのすべてがデカい。心して挑む必要がある ©宮崎紀幸
ルアーメーカー、カルテラスの本多さんが幸先よくヒット。寄せてきたレインボーは50cmクラス。さすがは大物池。アベレージサイズがデカい。そして、ルアーにも好反応だ! ©宮崎紀幸
こちらが『フォレストパークひらかわ』の管理棟。中に券売機があり、そこでチケットを購入する。釣った魚を持ち帰る場合は各種キープ券を購入するが、今回は持ち帰らないためオールリリース券を購入。ちなみに管理棟内にはテーブルとイスはあるが食事はないので、事前に用意しておくことをオススメする ©宮崎紀幸
本多さんが1投目で釣りあげた良型レインボー。これが1投目で釣れるんだぜ! ルアーはカルテラスのウルキ50。樹脂製の低比重ルアーで、スプーン的にもミノー的にも、そしてボトムルアーとしても使える2フックモデルのルアーだ ©宮崎紀幸

では、僕もちょっとだけ(?)釣らせてもらいましょう!

仕事の撮影が進んだところで、僕も大型レインボーを狙ってみることに。ポンドをのぞくとわかるのだが、入り口すぐにあるルアー・フライの大物池にはデカい魚しかいない。この池にいる魚は基本、40cm以上だという。そのためタックルはしっかり大物が獲れるシステムで挑みたい。

ちなみに僕はPE0.6号にフロロ5lbというラインシステムだ。ルアーは本多さんオススメのウルキ50。キャスト後に少しだけフォールさせ、それからゆっくりタダ巻きしてくるだけ。すると水面下20~30cm付近をウォブリングしながら泳いでくる。このテールを振った泳ぎに誘われ、レインボーが反応。

リトリーブスピードと泳ぎの質、そして反応のよさそうなレンジを確認しつつの数投目。僕のウルキ50に反応したレインボーがスッとスピードを上げてチェイス。ここで速度を緩めてはいけない。同じスピードで巻き続けると、レインボーが後方からルアーに襲いかかる。比較的スローにルアーをくわえるのが見えた。そして反転! よしっ!とアワセを入れてファイト開始。おぉ、なかなかの引き。さすが大物池。ビッグファイトが楽しめるぜ! 

ドラグを駆使しつつ無事、ネットインしたのは満足度の高い50cmクラス。顔に浴びた水飛沫が気持ちイイ!! ちなみに『フォレストパークひらかわ』では、釣り券が多様で釣った魚をキープできる釣り券もあるのだが、今回我々は次の日も別の釣り場へと遠征するため、リリース券を購入。なので、釣ったレインボーは水から上げての魚持ち撮影はせずにリリース。次の機会には、ぜひキープ券を購入し、ビッグレインボーを持ち帰り、味わってみたいね!

ビッグファイトを存分に楽しませていただきました。どうですか?僕だってしっかりとデカい魚が釣れるんですよ。ルアーと釣り場のポテンシャルのおかげじゃないかって? ええ、そうですが何か?(笑) ©宮崎紀幸
これが僕の釣ったビッグレインボー。レッドバンドが鮮やかな、いい魚でしょ? ルアーは本多さんに借りたウルキ50。ちなみにテールフックは伸びていました。ここは魚がデカいので、替えのフックは必須。太軸フックに交換しておくのもいいだろう ©宮崎紀幸
今回の『フォレストパークひらかわ』の釣りで活躍したウルキ50。長さ5cm、重さ2gの樹脂製ルアーだ。フロントフックを立ててセットできるシステム。また、多彩なフックアレンジやウエイトチューンなどにも対応。自由度の高い遊べるルアーだ ©宮崎紀幸

2日目は宮城県の『蔵王フォレストスプリングス』へ!

翌日、僕と本多さんが訪れたのは『蔵王フォレストスプリングス』。ここはエリアの名門、フォレストスプリングスのグループ内で最も北に位置するエリアで、バックに蔵王連峰を配した豊かな自然の中にある釣り場だ。管理釣り場ゆえ、クラブハウスやトイレはしっかり完備されているものの、エリアの脇には渓流・澄川も流れるため、ワイルド感の強い環境下でじっくりとトラウトフィッシングに向き合うことができるのが魅力だ。
 
ここで僕が投げたのはパラト+GF30の2.1g。渓流で水面に落ちる虫の比重やシルエットからデザインされた樹脂製の低比重スプーンだ。こちらも使い方は通常のスプーン同様、キャスト後にタダ巻きをするだけ。ただし、通常の金属製のスプーンよりも低比重のため、浅いレンジをスローに攻められるのが特徴だ。

釣りを始めてすぐにプンッというアタリ。だがフッキングはしない。そのまま巻いてくると、もう一度、アタリ。これも乗らない。そこで、僕はカラーをチェンジ。すると、今度はアタリが深くなりフッキング。さすがはフォレストスプリングスの魚。魚のパワーが素晴らしくスリリングでエキサイティングなファイトが楽しめる! このパターンでしばし釣果を伸ばす。その間、本多さんはウルキ50でブラウンをキャッチ。多くの渓流や湖が禁漁になったこの時期でも、トラウトゲームが楽しめる。これもエリアフィッシングの醍醐味だ。

こちらが『蔵王フォレストスプリングス』。全部で6つのポンドからなる釣り場で、コンディションのよいあらゆるトラウトが放流されている。なかにはメートル級のイトウやさらに大きなチョウザメもいる。主なターゲットはレインボー系、ブラウンなど ©宮崎紀幸
パラト+GF30の2.1gでキャッチ。本多さんが離れた場所にいたため、とりあえず自撮り。ちゃんと首からカメラを提げて仕事感をアピールしている……わけではない(笑) ©宮崎紀幸
これが僕の釣ったレインボー。パラト+GF30は、通常のスプーン同様にゆっくり巻くだけ。浅いレンジの攻略に適す。ポンドでも釣れるが、渓流の釣りでも活躍する樹脂製スプーンだ ©宮崎紀幸
本多さんはウルキ50でブラウンをキャッチ。テールフックを喰ってきたが、ウルキは2フック仕様でブラウンやイワナ系の横からのバイトにも対応。そのためイロモノ狙いに強い ©宮崎紀幸
今回使用したタックル。ロッドはツララ/ソルシエ52UL。リールは旧型のダイワ/セルテート2004。ラインはPE0.6号にフロロリーダーの5lbをセット。大物にも対応のセッティングだ ©宮崎紀幸

トラウトを使った絶品パスタを味わう!

無事に仕事の撮影も進み(ココ大事!)、ついでに(あくまでも)自分の釣りも少しだけ(本当に少しだけか?)楽しんだあとは、食事。フォレストスプリングスと言えば、釣りはもちろんだが、食事を楽しみにしているアングラーも多い。かくいう僕もそのひとり。トラウトの冷燻やトラウトカレーは他のフォレストスプリングスでも味わえる定番だが、蔵王にきたのなら絶対的にオススメなのが『メイプルペペロンチーノ』だ。

これは他の釣り場では味わえない『蔵王フォレストスプリングス』のオリジナルメニュー。林養魚場の名品である阿武隈川メイプルサーモンのスモークとイクラを乗せた絶品パスタ。元気でコンディションのいいトラウトと戯れつつ、トラウトを使ったパスタを味わう。これが『蔵王フィレストスプリングス』での正しい遊び方だ。

さてさて、たくさん遊んで(いや、仕事か!)お腹も満たされたところで、もうひと釣り。それから、ゆっくり安全運転で東京ヘと帰りますか。あぁ、楽しい東北エリア行脚だったなぁ。

こちらが『蔵王フォレストスプリングス』名物のメイプルペペロンチーノ。これを目当てに来場する観光客もいるらしい。絶品で病みつきになる味なので、蔵王へ来たならば、ぜひ! ©宮崎紀幸

施設等情報

■フォレストパークひらかわ
青森県平川市切明滝の森8-1
0172-55-8875
『フォレストパークひらかわ』のホームページ

■蔵王フォレストスプリングス
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字七日原1-121
0224-34-1551
『蔵王フォレストスプリングス』のホームページ

施設等関連情報

料金、定休日などは公式HPを参照してください。

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

宮崎 紀幸 東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!

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