前日20時までに予約、当日は出船1時間前には着きたい
取材日の前日に電話を掛けると、「出船は6時です(11月中旬現在)。4時30分頃から船にご案内していますので早めに来ていただくのがオススメです。遅くとも5時30分には来てください」と、若女将と思しき女性が元気に応対してくれて好感度アップ。5時頃写真の船宿店舗着、受け付けを済ませ、付け餌(オキアミ)と氷を貰って、車で港へと続くスロープを下った。
駐車場は船の真ん前、これは楽ちんだ。荷物をまとめて「第一坂口丸」に乗り込んだ。船上では久保田幸司船長が出迎えてくれて残席(3席)のどこに入っても良いと言う。私は左舷ミヨシ(船首)2番に陣取り仕度を開始。
PE2号にオモリ60号が標準、PE1号や3号もオモリ交換で使用OK
タックルの詳細は仕掛け図参照。『坂口丸』のアマダイ釣りはLTなので、道糸はPE2号&オモリ60号が標準。ただし、いわゆる“ノーマルタックル”やもっとライトなPE1号などの極細タックルも、それぞれ仕掛け図のようにオモリを交換すれば使用OKとしている。リールは、好みにもよるが、水深100m前後の深場も狙うので電動が楽だ。
アマダイ釣りは餌盗りやゲストフィッシュとの戦いでもあるので、付け餌の点検、交換はかなり頻繁に必要となる。そのため、出船前に相当数のオキアミの尾バネをハサミで切っておき、スムーズにハリに刺せるように準備しておく釣り人も多い。
朝一番のポイントは港を出て航程10分!
防波堤の先端に設置された灯台は、有名な“小田原提灯”を模した外観だ。箱根を越える旅人の足元を照らした小田原提灯と船舶の安全航行のために海を照らす小田原早川港の灯台が同じフォルムなのは面白い。航程10分程で釣り場到着。
船長の「はい、どうぞ。水深60m。オモリを底から1m持ち上げて、頻繁にタナを取り直してください」というアナウンスでスタート。暫くすると右舷ミヨシ2番の釣り人がリールを巻き始めた!軟調のヒラメ釣りの竿を流用しているとのことで、竿は大きく曲がっていた。本日の1匹目、カイワリ!ゲストフィッシュだが高級魚だ!25cm前後の良型だった。
活性が上がると良型35cmのアマダイがお目見え!
流し替えるたびにポツリポツリとアマダイが顔を出した。25cm前後主体、取材者としてはもう少し大きいのも釣れてほしい。と思っていたところ、右舷ミヨシの釣り人の竿が大きく曲がり、巻き始めると叩かれたように激しく暴れているのが見て取れた。重そうだ。
慎重に巻き上げ隣の釣り人のタモ入れで取り込んだ。「大きい!」。35cm前後のアマダイ、ハリを外そうとするとバタバタと大暴れ!ちょうど陽が高くなるにつれて活性も高くなり、アカタチやウッカリカサゴなどのゲストフィッシュが釣れだした。そのタイミングを逃さずゲットした35cm級のアマダイ!お見事!
この日最大は45cm!今後は50cmオーバーのメガサイズも!
私も竿を出してみた。初め中々手が合わず試行錯誤した。最終的に、着底したら竿を何度か大きく上下させて糸フケを取りつつエビが跳ねている様子を演出し、誘い上げ&誘い下げで微妙に重みが変化するタナを探して静止、竿を曲げ込む重みの乗った“アタリ”を待って電動リールで巻き合わせにする釣り方に落ち着いた。次第に手が合ってきて、終了までにアマダイ7匹まで追い上げた。
竿頭は右舷トモ(船尾)2番の神奈川県寒川町の長谷川さん、アマダイ14匹!絶好調!45cmのこの日最大のアマダイも彼女が釣った!2番手8匹、長谷川さんの釣果はダントツだった!
全体としては、アマダイ20~45cm、1~14匹。カイワリ、イトヨリ、ホウボウ、キダイ(レンコダイ)、ヒメコダイ(アカボラ)、ウッカリカサゴ(カンコ)、アカタチ、ミノカサゴ、シキシマハナダイ、トラギスの仲間、ガンゾウビラメなどが交じった。
これから年内や年明け頃のアマダイ釣りについて久保田幸司船長に尋ねた。「今はまだ可愛いサイズのアマダイの多さが目立ちますが、これからは大型の釣果に目を見張るようになります。50cmオーバーのメガサイズも飛び出し、小田原沖のアマダイ釣りはもっともっと魅力的になります」と自信を見せた。数型ともに絶好調の小田原早川港『坂口丸』のアマダイ釣り、ぜひチャレンジして頂きたい。
施設等情報
施設等関連情報
料金=大人:1万円、女性:8,000円、中学生:6,500円、小学生:5,500円(餌・氷1個付)
集合=5時30分までに受け付け、乗船
出船=6時
レンタル=貸し竿(電動 1,000円)
仕掛け=500円
※詳細は要確認。前日の電話は20時まで
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。