肥後の若きスーパーエキスパート、山本高彰
驚愕の釣果を叩き出したアングラーは、熊本県在住、熊本全域をホームとするBlueBlueテスター山本高彰。身長180cmを超える大柄な体躯から、一見パワーファイターに見えるが、BlueBlue代表・村岡昌憲は山本について真逆だという。
村岡「注目してほしいのは繊細さ。釣りの組み立て、魚を掛けるまでのイメージ、そしてイメージ通りのルアーの動かし方。めちゃくちゃ繊細!」
そう、今回我々は山本の繊細さ、緻密さを思い知ることとなる。
山本「ポイントを探す時とか、初場所に行くときは釣りをしないこともありますね。ただ川を眺めます。6時間くらい」
驚きである。川を眺めるだけで6時間…。山本によれば、釣りをすると釣りに集中してしまい観察が疎かになってしまうというのだ。初場所では、まず干満による流れの速さや川幅の変化、魚の状況などをキャッチすることが大切なんだと。例えば、潮が満ちてブレイクが浸かったら、そのブレイクに魚が付いてその際でボイルするとか、気付くことはいくらでもあるという。しかし、だからといってそのために6時間を費やせるアングラーが何人いることか…。
今回の取材に当たって
山本の言動からは釣りへの真摯な姿勢、そして魚への敬意がうかがい知れる。今回の撮影日が決まり、実釣に至るまでおよそ1ヶ月の期間があった。
山本「撮影日が決まってから1ヶ月間、毎年のデータと今年のズレを把握するために仕事の合間にポイントを巡りました。車の中で1,2時間寝て、起きて、また釣りをして、という生活を1ヶ月間。釣れるだろう場所を見立てて、最後に風予報で微調整した感じです」
過去、撮影のためにここまで準備をしてくれたアングラーがいただろうか?尋常ではない努力、釣りへの真摯な姿勢が、入ったポイントでのキャッチ率100%、ランカー含む29本キャッチという、驚愕の釣果を導き出したのだろう。
⇒緻密な戦略をたて、ポイントに対して100%のキャッチ率を達成した動画『シーバス無双』をCheck!
ミリ単位でレンジを変える
山本「無双(状態に)入ったわ。明らかに反応が変わりましたね、投げるたびに喰ってくる」
ルアーを変えることで無双モードへ突入。山本は次々とシーバスをキャッチしていった。
山本「1cmもない、ほんの僅かにレンジを変えただけでこれだけ反応が変わってくる。水面付近は、センチ刻みで細かくレンジを変えてあげると反応がかなり違ってくる」
どのようなルアーローテーション、そしてアクションで無双状態を作り上げたのか、動画『シーバス無双』で詳しく解説しているので、ぜひご覧いただきたい。
山本「魚はこれだけいるんですよね、反応していないだけで。こっちが反応させられていないだけなんです」
山本の100点満点の釣りとは
時合いがどこのポイントも同じ長さなわけではない。長時間、時合いが続くポイントもあれば、下げの潮位220cmから200cmに下がるタイミングが釣れる、という時合いの短いシビアなポイントもある。
山本「それらをうまく組み合わせて、潮の上げ下げをきれいに時合いで叩けるように、1日を組み立てる。”1日、時合いで釣りをする”というのが最終的な100点満点」
1日中、時合いだけを狙っていく…。その考え方には納得できるし、それができれば極めて効率的だ。ただし、それを実践するためには、経験や蓄積させてきた知識がモノを言う。山本は、毎日のように釣り場に向かい、観察し、時に竿を出し、妥協のない準備を行ってきた。だからこそ、この爆釣劇を実践できたのだ。
山本「今回、ほぼ100点の釣りができてよかったです」
本編では入りきらなかった未公開シーンをまとめた動画が、『釣りビジョンVOD』で12月下旬と1月に配信となる。こちらもお見逃しなく!
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