三浦半島・長井沖のカワハギ、スレていない良型主体!アタリ多く数好調!!神奈川県長井港『儀兵衛丸』

一年のうちで最も海水温が下がるこの時期は、全ての釣りが難しい時期になる。が、そんな真冬でも神奈川県の三浦半島・長井港『儀兵衛丸』のカワハギ釣りはアタリ多く数も期待!との情報を得た。私も早速出掛けてみた。

船釣り
  • 儀兵衛丸・神奈川県長井港

午前・午後の2便出船のショートカワハギ乗合

長井港へは横浜横須賀道路「衣笠IC」から三浦縦貫道路(林IC下車)または一般道路で10〜20分で到着。「7時ショートカワハギ(午前船)」は6時30分までに集合、船の目の前の駐車場に車を停めて船宿へ。

入口の船型ボードから丸磁石を取って釣り座を選び、店内に入って受け付け。料金を支払い、仕掛けや餌の剝きアサリを購入して、氷をもらい、梶ヶ谷泰宏船長操船の『儀兵衛丸』に乗り込んだ。

長井港の目の前の「儀兵衛丸」の船宿受け付け。©釣りビジョン
入口の船型ボードで席(磁石)を取って入店する。©釣りビジョン
カワハギ釣りで釣れる魚たちが展示されている。©釣りビジョン
受け付けは女将の梶ヶ谷春江さんらが対応。©釣りビジョン
餌の剥きアサリを購入した(1,500円)。©釣りビジョン
氷をもらいクーラーに入れる。©釣りビジョン
足元に注意して船尾から乗り込む。©釣りビジョン
朝陽を浴びながら7時に定刻出船した。©釣りビジョン

オモリは25号と30号、調子の違う竿を持ち込む人も

オモリは、浅場や潮流が弱い時は25号、深場や潮流が速い時は30号を使う。竿は、調子の異なる竿を何本か持ち込んで使い分けるカワハギ・ファンも多い。また、投げて探る釣り方に適していると言うことだと思うが、先が軟らかく腰が強いという感じの竿を最近よく見かける。

宿で購入した餌の剝きアサリは、余程餌盗りが多い状況でなければ、午前・午後の通し乗船でも足りる量だと思う。集寄が駆使されるのもこの釣りの特色で、光を反射する集魚板や夜光の中オモリ、ラトル音のするオモリなど、様々なアイテムがあり研究するのも楽しい。

『儀兵衛丸』カワハギ仕掛け図 ©釣りビジョン
調子の違う竿を3本持ち込む釣り人も!©釣りビジョン
オモリは25号と30号を用意(予備も)。©釣りビジョン
竿掛け、餌箱、マグネット。©釣りビジョン
船に用意されたザル、餌を小出しにする。©釣りビジョン
アサリは水管、黄色いベロ、はらわたの順にハリに刺す。©釣りビジョン
文房具のマグネットクリップ。©釣りビジョン
ハサミ、ハリ外し、魚バサミ、ナイフなど。©釣りビジョン

真冬の釣りでも浅場からスタート

最初の釣り場は港を出てわずか航程5分の近場だった。「やってみましょう、水深10m」という“やすべーマン”こと梶ヶ谷泰宏船長のアナウンスで開始。この真冬に水深10mの浅場!船長に聞いてみると、「この所、ここで30cmオーバーが釣れているんですよ!温暖化などの影響なのかもしれませんが、大型が浅場に残っているようです」とのこと。

開始早々、右舷大艫で船中1匹目のカワハギが取り込まれた。サイズは20cm前後の良型カワハギだった。続いて右舷ミヨシのカワハギ釣りが2度目という釣り人も早々に本命をゲット!こちらも25cm前後の良型カワハギだ。その後も船中では良型カワハギがポツポツと顔を出しにわかに賑わいを見せた。

この水深で“尺ハギ(30cm級のカワハギ)”が掛かったら相当引くし大暴れするだろう。対応できるのか?来るか!?来るか!と大物に備えたが、残念ながら大型は来なかった。「移動します。上げてください」という船長のアナウンス。移動となった。

幸先良くカワハギが釣れた!©釣りビジョン
しかも20cm前後の良型のカワハギだった!©釣りビジョン
カワハギ釣り2度目の釣り人にも本命カワハギ!©釣りビジョン
25cm前後か!?型の良いカワハギだった!©釣りビジョン
カワハギとカラフルなトラギスの仲間の一荷!©釣りビジョン
私にも25cmに迫る良型カワハギが来た!©釣りビジョン

午前船は竿頭11匹!20cm前後の良型揃い!

「はいどうぞ、水深40m」と船長。冬場の水深だ。ゲストフィッシュのアタリはほとんどない。道糸が斜めになっているので流れはまあまあありそう。聞き釣りで底近くを誘うと掛かった!この暴れはカワハギだ。しかも20cm前後の良型だった!

左舷ミヨシ(船首)では、投げて広く探っていた横須賀市の石渡隆也さんがかなり重そうにリールを巻いている。抜き上げると良型のカワハギのダブルだった!石渡さんはカワハギ歴3年目とのことだったが、大会でファイナリストになるほどのエキスパート、この日の午前船の竿頭も納得の結果だ。

「ショートカワハギ午前船」は11時過ぎに沖上がり、結果、カワハギ18〜26cmが4〜11匹!良い食いだった!午後も楽しみだ。

ダブル!まずまずのサイズだった!©釣りビジョン
これがアベレージサイズ!肝もパンパン!©釣りビジョン
カワハギ2度目の方もしっかりゲット!©釣りビジョン
「いやぁ、面白いっす」と、午前船竿頭!! ©釣りビジョン
真冬でもアタリ多くとても楽しめた!©釣りビジョン
お世話になった梶ヶ谷泰宏船長、午後もお願いします。©釣りビジョン

午後もアタリ活発!今年の“冬ハギ”はチャンスだ!

「ショートカワハギ午後船」は11時30分に出船した。まず、右舷胴の間(中央付近)、左舷胴の間と釣れて、流し替えると午前から通しで乗船している右舷ミヨシのベテランの川崎市の大氏賢司さん、左舷大ドモ(船尾)と滑り出し好調。型はやはり20cm前後主体と良く、お腹も肝でパンパンだ。

午前との違いはエサ盗りが活発だったこと。これにカワハギが交じり、忙しい釣りになった。結果カワハギ18〜27cmが1〜8匹、竿頭は世田谷区の小林さん。真冬のカワハギ釣りとは思えないアタリの多さに驚いた。

梶ヶ谷泰宏船長に話を聞くと、「通年カワハギ乗合を出船していて、例年だと冬のカワハギ釣りというとアタリが全くないこともあります。が、今年のカワハギはアタリ多く楽しめます。型も20cm前後から30cmオーバーも出ていて、肝もしっかり入っています」とのこと。どうやら今年の冬のカワハギ釣りはチャンスだ!是非、チャレンジして頂きたい。

11時30分出船の午後便も好調なスタート!©釣りビジョン
やはり20cm前後の良型カワハギ主体!©釣りビジョン
午前船から通しで乗船しているベテラン釣り師も快釣!©釣りビジョン
エキスパート(奥)のレクチャーでビギナー(手前)もゲット!©釣りビジョン
午前船に続き午後船でもダブルでゲット!©釣りビジョン
「やりました!良型が釣れました!」©釣りビジョン
私も25cm級を釣り上げてご満悦(笑)!©釣りビジョン
午後船も良型主体に竿頭8匹!数型とも絶好調!©釣りビジョン
「アタリ多く!釣れれば良型!楽しめました!」©釣りビジョン
下船したら船宿入り口の流しで手洗い。©釣りビジョン
船宿入り口横(外)にはシャワーもある。©釣りビジョン
お土産に採れ立ての新鮮キャベツをいただいた。©釣りビジョン

施設等情報

神奈川県長井港 『儀兵衛丸』
〒238-0316 神奈川県横須賀市長井5-3-5
TEL:046-856-2758
定休日:第1・3・5木曜日 釣果・施設情報 『儀兵衛丸』ホームページ

施設等関連情報

午前・午後ショートカワハギ(1日2便)
料金=一般 6,000円(餌別、氷付き) ※午前・午後とも
※女性・高校生・中学生以下、男女ペア、親子ペア(子供は中学生まで)、通し、各料金はお問い合わせ。
出船=午前 7時(沖上がり11時)・午後 11時半(沖上がり15時半)
レンタル=貸し竿(手巻き)・ライフジャケット・長靴 無料
駐車場=あり
※詳細は問い合わせ

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘 釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。

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