【ビシアジ&泳がせ】好調のアジ五目!泳がせればブリ・ワラサ!大ダイ、ヒラメ、ハタもドーンッ!!神奈川県葉山あぶずり港『愛正丸』

葉山あぶずり港の『愛正丸』は大アジを始めとした相模湾の釣りに精通する老舗船宿だ。今秋の大アジはハモノ狙いの“泳がせ”や“落とし込み”も好調で、ワラサ・ブリ、ハタ、ヒラメ、マダイなどが上がっていると聞いた!早速、私も挑戦してみることに!

船釣り
  • 愛正丸・神奈川県葉山あぶずり港

横浜横須賀道路「逗子IC」から10分程度で港に到着

集合は5時30分、無料の大型駐車場へと車を進め、スタッフの指示に従い駐車。荷物をまとめて、たくさんの船がひしめく岸壁を進む。『愛正丸』は一番奥に停泊しているが、私は船に向かう途中、左側の漁協の売店で氷を購入した。ちなみに、葉山あぶずり港では氷は有料(バケツに山盛り1杯300円)、ここで購入しない場合は持参する。

さらに進むと船宿事務所が並ぶ建物がある。『愛正丸』もこの一画に事務所を構える(写真参照)。船に乗る前に受付を済ませ、スタンプカードにハンコを押してもらう。船に乗り込んで釣り支度開始だ。
※『愛正丸』は予約の際釣り座を指定できる。あらかじめ釣り座を決めておくと何かとスムーズだ。

アジ&泳がせ釣り乗合で出船中の葉山あぶずり港『愛正丸』。 ©釣りビジョン
赤煉瓦の建物の手前を右に入っていくと駐車場がある。 ©釣りビジョン
葉山あぶずり港の大型無料駐車場(スタッフの指示で停める)。 ©釣りビジョン
釣り船がひしめく係船場。『愛正丸』はこの一番奥に停泊。 ©釣りビジョン
漁協の売店で氷を購入。スタッフの方が手際よく対応してくれた。 ©釣りビジョン
35Lクーラーにバケツ2杯の氷、飲み物、日焼け止めなどを入れた。 ©釣りビジョン
港の船宿事務所棟。『愛正丸』もこの一角に店を構えている。 ©釣りビジョン
『愛正丸』と兄弟船の『まさみ丸』内で受け付け。 ©釣りビジョン

四隅は2本出し、胴の間もタックル交換で泳がせOK

船には人数分のコマセ桶(イワシのミンチ入り)とエサ(赤タン:イカの食紅染め)がセットされている。これを目印に席に着く。タックルは仕掛け図参照。アジ狙いでは基本オモリ130号だが、潮が速い時は150号も使用。

出せる竿数に関して、左右のミヨシ(船首)と大ドモ(最船尾)の4カ所(四隅の席)はアジ釣り用の竿と泳がせや落とし込み用の竿の2本出しが可能。胴の間(船中央)は原則1本だが、アジ釣りを途中お休みして、泳がせや落とし込みの竿を出すのはOK。落とし込みの仕掛けとコマセカゴは写真参照。

『愛正丸』アジ仕掛け図。 ©釣りビジョン
『愛正丸』泳がせ仕掛け図。 ©釣りビジョン
専用竿またはやや軟調だがしっかり粘る胴突き竿が使いやすい。 ©釣りビジョン
左右のミヨシの手すりには泳がせ用の置き竿が据えられていた。 ©釣りビジョン
コマセ桶に入ったイワシのミンチ、竹ベラでビシに詰める。 ©釣りビジョン
エサの赤タンは1粒ずつこんな風にハリに刺す。 ©釣りビジョン
落とし込みで使用するサビキ仕掛けとコマセカゴ、オモリ150号。 ©釣りビジョン
ハサミ、ナイフ、ハリ外しなどはあると便利な小物類。 ©釣りビジョン

浅場の根周りを攻めて緊張感のあるアジ&泳がせ釣り!

6時30分頃に出船し、『愛正丸』は南へと走った。20分程で釣り場に到着。飯田孝弘船長の合図で仕掛け投入。「水深54m、タナは底から5~6m」。浅い、いや、浅いと言っても“大アジ釣りにしては、浅い”。船長より「落とし込みをやる人はやってみてください」とさらにアナウンスがあった。ワラサも回るポイントからのスタートなのか!?いきなり体内からアドレナリンが分泌されるのを感じた(笑)。

右舷胴の間の「大アジ、初挑戦です」と言っていた方が、まずアジをダブルでゲット!同、大ドモでは、ダブルからのトリプル!これは泳がせの“生きエサ”にちょうど良いサイズのアジだ。四隅では泳がせ釣りを開始。んー、どうなる!?楽しみだ!

「さあ、第1投、アジのご機嫌はいかがかな?」。 ©釣りビジョン
「可愛いサイズのアジでしたがダブル!」(右舷胴の間)。 ©釣りビジョン
海上はいいナギだが、竿とミチイトを見ると潮がかなり速そう。 ©釣りビジョン
右舷大ドモ、手前マツリしながらもダブルでゲット! ©釣りビジョン
コツは、しっかりとタナを取ること。そして、コマセは鋭くタイトに、手返し良く。 ©釣りビジョン
右舷大ドモ絶好調のトリプル!エサに良いサイズだ。 ©釣りビジョン
エサのアジが弱らないよう海水バケツにエアレーションをする人も。 ©釣りビジョン
アジがそこそこ釣れたら、ミヨシや大ドモは泳がせ釣りもスタート! ©釣りビジョン

水深100m前後の深場で大アジ好調!ダブルも多い!

移動先で大アジの群れに当たった!また、大中小と様々なサイズが交じって釣れることも。そして、アジの仕掛けに何かが喰ってきて、巻き上げようとした瞬間に「ドーン!」と重くなったと思えば、なんとヒラメ!そんなわらしべ長者のような釣り人も!

潮が良くなって様々な魚の活性が高まったようだ。だが、泳がせの竿になかなか喰いついてくれないのがワラサだった。船長によれば「今日は、潮が速いし、水温も2℃下がり、濁りもキツくて、条件は良くないです」とのことだ。

順調と思っていた釣況だったが、実は普段はこんなものではなく、早朝からアジ入れ喰い!泳がせ釣りでは全員ワラサをゲット!良い日はこんな感じだと言う!んー!体験してみたい!

30cm前後の大アジが来た!コレだ、これ! ©釣りビジョン
アジの仕掛けに掛かった小物にヒラメが喰った!1.5kg前後か!? ©釣りビジョン
左舷ミヨシの泳がせ釣りで型の良いマトウダイが上がった! ©釣りビジョン
左舷ミヨシ、大アジもしっかりダブルでゲット! ©釣りビジョン
右舷胴の間、40cmオーバーの特大アジが釣れた! ©釣りビジョン
続けて右舷大ドモ、こちらも40cm級の大アジ! ©釣りビジョン
左舷胴の間、幅広の旨そうな中アジをダブルでゲット! ©釣りビジョン
中盤以降、良型アジ活性上昇!暑さ和らぎ良い釣り日和だった。 ©釣りビジョン

やった!大ダイ浮上!大アジは最後まで好活性!

終盤に狙ったのは水深60~70mのポイント。この時、記者は何か胸騒ぎがしてハリス6号のアジ仕掛けに取り替えた。仕掛けを落とし着底後、シャクっては止める“ウイリーシャクリ”のような釣り方で誘い上げてタナを取る。すると何かがいきなり「ガツン」とハリ掛かりして大暴れ!船長からは「マダイなら途中で軽くなるから、慎重にね」とのアドバイス。思いがけず元気で強い引きを堪能させてくれたのは、まさに秋のマダイ。船長のタモ入れで無事2kg級をゲット!

すると、反対側でも大物が掛かったらしい。聞けば、小さな短冊状のサバの切り身をちょん掛けにして釣る“サバの掛けエサ釣り”で、アジだけでなくマダイやハタなども視野に入れていたそうだ。慎重に巻き上げて浮上したのは4.6kgの大ダイ!素晴らしい釣果だ!

マダイは一瞬の時合いだったのかこの2匹のみであったが、大アジは14時頃の沖上がりまで釣れ続けていた。

結果、アジはサイズ22~42cmで、匹数は6~26。竿頭は八王子市の野田さん。4.6kgの大ダイは杉並区の佐々木さん。ヒラメは八王子市の山崎さん。秋のアジ五目&泳がせ釣りについて飯田孝弘船長に聞いた。

船長「秋の葉山沖は様々な魚が元気になります。アジは大中小交じりでもちろん数釣りもチャンス。泳がせ釣りや落とし込みではワラサ・ブリを始め、カンパチ、ハタ、ヒラメ、マトウダイ。サバの掛けエサ釣りではマダイも狙えます。仕掛けも貸し竿も十分に用意していますので、どなたでも安心してお出掛けください」

秋のシーズンは初心者にも釣りやすい季節!ぜひ、チャレンジして頂きたい。

左舷胴の間の釣り人、巻いては出される一進一退のビッグファイト! ©釣りビジョン
やっと上がって来たのはなんと4.6kgの大ダイだった! ©釣りビジョン
30cm超の大アジも相変わらずポツポツ好調に釣れた! ©釣りビジョン
一荷で釣れた良型のアジ!沖上がり時間まで楽しめた! ©釣りビジョン
泳がせ釣りの竿が曲がった!が、上がって来たの大きなサメだった。 ©釣りビジョン
私にも2kg級の元気なマダイが釣れた!強い引きを堪能! ©釣りビジョン
大中小のアジが好漁!刺身、フライ、干物などで大変美味! ©釣りビジョン
アジ釣りには絶対の自信あり!『愛正丸』飯田孝弘船長。 ©釣りビジョン

施設等情報

神奈川県葉山あぶずり港『愛正丸』
〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内50 鐙摺港内
TEL:090-3683-0914
定休日:第1・3・5木曜日 釣果・施設情報 愛正丸ホームページ

施設等関連情報

アジ五目予約乗合
料金=1万円(コマセ、付け餌付)各種割引・LINEクーポンあり
集合=5時30分
出船=6時30分
レンタル=貸し竿セット(電動リール含む道具一式 1,000円)
※予約時座席指定OK
※詳細は問い合わせ

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘 釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。

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