アユの付き場は日々刻々と変わって行く
解禁直後は生憎の天候と低い気温、水温に悩まされ、寒さに震える釣りが続いていたはず。ゴールデウィークも後半になりやっとアユ釣りシーズンらしい青空の元、暖かい日差しの中での釣行となった。天候の変化や、解禁から多くの人が訪れ、場荒れも始まって来ており、アユもそう簡単には掛かってくれなくなっていた。前日良かったポイントが次の日には全く反応が無い-など中々ポイント探しに難儀する。まずは目視できるアユの群れを探すこと、そしてアユが苔を食む時合いを逃さないことが釣果を大きく左右するはずだ。
上流には強いアユが上っていた
いつも入るオトリ店前は混雑していたので、様子見を兼ねて上流のポイントへ向かった。上流は混雑も無く、足を使えば多くのポイントを探れそうだった。そこは小砂利と岩盤が点在するポイント。オトリ店前よりも“渓流相”となっている。人が少ないこともあり、静かな清流はまだ“竿抜け(竿が入っていない)”ポイントがありそうだ。
まずは川を歩いてアユ探し…。見えるアユを探すというのは、なかなか難しい。静かに川の端を上っていく。すると水面に怪しい波紋が。暫く見ていると黒い大きな塊が見えた。第一関門の群れを発見!私は息を潜めつつ、慌てて竿を伸ばし仕掛けを張った。少し水深があり、小砂利の多いポイントだったので泳がせが有利そうだと考え、仕掛けはナイロン仕掛けをチョイスした。そうこう準備していると水中でキラキラッ!!どうやらアユの食事の時間が始まったようだ。ますます焦る私。「アユ釣りは焦らず丁寧に!」と、いつも心掛けてはいるが目の前のアユの群れに慌てずにはいられなかった。
2匹目は瞬殺!ガツーン!!
さあ、ひと流し目。元気なオトリを少しずつ沖へ沖へと向かわせる。すると良い子なオトリは群れへと合流してくれた。ここまでの一連の流れは全て目視出来ている。“見える”というのは楽しさ倍増、ドキドキ倍増である。オトリが群れに入って暫くすると群れがキラキラッと苔をハミ出した、その瞬間2匹のアユが水中で“キラリーン”!!掛かった〜!背掛かりの良型。ここはペースを崩さぬように、すぐさま“掛かりアユ”にハナカンを通し送り出す。すると元々群れにいたアユは、すぐさま自分のいた群れへ戻ろうとする。アッという間に群れへ合流。2匹目は、瞬殺!ガツーン!!と良いアタリが手元に伝わる。この2匹目も川へ送り込むと物凄く良い泳ぎで、これまた“キラリーン、ガツーン”。何とも気持ちが良い。これぞ、アユ釣り!思わず頬が緩んでしまう。この後もこのポイントでは楽しい時間が続いてくれた。
友人達も時折訪れる“ボーナスタイム”を楽しんだ!
思い思いのポイントに散っていった友人達もアユをしっかり見つけ、時合いを逃さず時折訪れる“ボーナスタイム”を楽しんだ。上流のアユは放流の多い下流のアユよりも絶対数は少ないものの、追星くっきりの強気なアユが多いように感じた。しっかり追ってくるアユが多い。放流されたアユもやっと自然の川に慣れてきたのであろう。これから強気なアユの追いかけっこがあちらこちらで繰り広げられるはずだ。
施設等情報
施設等関連情報
・漁期:4月29日6:00〜9月1日正午
・日釣り券:2,100円(現場3,000円) 年券:11,000円
※簡易トイレ、河原に大型駐車場完備
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。