長野県・木曽川水系。夕マヅメ渓流テンカラ紀行。小沢を狙ってイワナ&アマゴ!

今年もテンカラの季節がやって来た。長野県南部の木曽川も、5月になれば雪代増水も落ち着くと目論んでいたが、今年は春が早く、5月の連休には日中20℃を超えて川は平水との事。5月19日、マヅメ時を狙って一路木曽川に向かった。

淡水
  • 長野県 木曽川水系

辿り着いたら、又も雨降り

横浜を午前9時に出発、午後3時過ぎに木曽福島に入ると雨が降っている。地元の友人に連絡を取ると、「昼から降ってきて本流は濁って来た」とかなり厳しい情報が…。車窓から見える川は濁りが強く本流筋はアウト。本流が濁って来たら小沢狙いと釣り仲間2人と話してはいたが、半分諦めていた。しかし、午後5時過ぎには雨が止み、ワンチャンスを狙って「末川水系把の沢」下流に私、上流部に仲間2人が入渓することに…。午後7時くらいまでの夕マヅメ狙いだ。

おひたしが美味いコゴミは既に満開
小沢は落差が少ない

気温は低くいが水温は高い

雨なので先行者の跡が判らないが、人家を抜けて濡れた河原に降り立つ。川の水量は通常よりやや多いものの水中のコケが無いので川歩きは楽だ。水温は低いように思えたが、測ってみると12℃、気温と同じくらいだった。
諦め半分、期待半分で目の前の中瀬(水深30cm前後)に毛バリを打ち込む。するとヒラリと魚が見える。「1投目で姿が確認で出来るとはやる気だね」と、すぐに2投目。
魚の影が見えた石の上流1mあたりに毛バリを打ち込み、抵抗なく水面を流してゆくと、さっきよりも少し下流の石の横からヒラリと魚が見えた。すかさず合わせると、グイッと手応えがあり、魚は下流に走る。まさかの2投目ヒットに「タモ網、モタ、モタ」と大慌て。釣りあげたのは24cm級の良型アマゴ。「最近、釣り人入ってないのかな?」と、ブツブツ言いながらニヤリ。

このような細流にも…
タモの中
タナビラと呼ぶかアマゴと言うか

雨降りはやはり“雨の子”アマゴちゃん

テンカラ釣りで一つのポイントで複数掛けることは中々難しい。そこで、釣り上がって同じようなポイントを狙うとすぐにアタリが来た。サイズは少し小さい19cm位。そして、またすぐ上流で同型、その上で15cmと、釣り始めて30分程で4匹。すべてアマゴの釣果で中々楽しい。
その後、6時近くに15cm級のイワナを釣り、アマゴ7匹、イワナ1匹の釣果で“夕マヅメ釣行”は終了した。
上流部に入った仲間も3~8匹とまずまずの釣果。しかし、私はほとんどアマゴ、仲間はイワナが多かったそうで、川幅3mくらいの小沢でも魚の棲み分けはあるようだ。
昨年の同時期にもレポートさせて頂き、「雨降り小沢狙い」と同条件だったが釣果に違いが出て面白かった。なお、翌日の朝マヅメは気温7℃。寒過ぎて虫も見えず小型が掛かっただけだった。

入漁証
夕方からの入渓でも楽しめた

施設等情報

住所:長野県木曽郡木曽町福島4935-1
TEL:0264-22-2580
遊漁券の料金(アユ以外の雑魚):年券9,000円(顔写真付き)、日釣2,000円、現地3,000円
※木曽町ふるさと納税でも入手可
木曽川漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

・長野県木曽郡木曾川水系 末川
・ベースキャンプとなる町 木曽郡木曽福島町

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

野口 渓壮子 神奈川在住、70歳代。電動リールも巻くが、毛鉤も巻く。水溜まりを見たら竿を出したくなる。自称、釣りの伝道師。

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