尺メバルの次は小笠原GT!湘南での暮らしを謳歌する、つるの剛士の“釣り”人生観

俳優、ミュージシャン、タレント、保育士、そして大学生…さまざまな顔を持ちながら、プライベートでは、寸分の時間を惜しんで多彩な趣味を満喫しているつるの剛士さん。そんな彼が特に情熱を注いでいるのが、「釣り」。2008年より海や自然豊かな湘南に家族と共に移住し、時間を見つけてはバイクにパックロッドを積んでお気に入りのスポットに出没する。また、5児の父親でもあるつるのさんは、魚と向き合う一人の時間も大切にするその一方で、お子さんと戯れながらコミュニケーションをとる場としても活用している。とにかくエネルギッシュなライフスタイルで人生を謳歌するつるのさんは、今、何を思い、何を感じ、何を大切に生きているのか。ご本人に直接お話をお伺いしました。

その他
  • 神奈川県 江ノ島

藤沢移住が“育児休業”のきっかけを作ってくれた

――2008年、都内から神奈川県藤沢市に移住したそうですが、その理由は何だったのでしょう。

つるの:大きな意味では、子どもの頃から釣りが大好きでしたし、奥さんと出会ったのも『釣りビジョン』(スタイリストとして番組に参加)でしたし、やっぱり“釣り”がその理由の中心にはありましたね。当時、オフの日に家族でよく湘南の方に遊びに来ていたのですが、「将来、こういうところに住みたいよね」みたいなことを奥さんとよく話していても、都内からちょっと遠いから難しいかなと。ところが、うちの奥さん、不動産が大好きで、密かに物件をあちこち探していたんです。そしたら、狙っていた物件がちょうど空いて、「引っ越そう!」って突然持ち掛けられて。「じゃあ、思い切って行くか!」みたいな感じで(笑)、ほとんど勢いで引っ越しを決断しました。

――奥様主導だったんですね。でも、お仕事への支障はありませんでしたか?バラエティ番組から生まれた『羞恥心』の活動などで多忙を極めていた時期かと思いますが。

つるの:当時、仕事が凄く忙しかったので、都内にマンションを一部屋借りて、藤沢の家にはほとんど帰れなかったんですね。もう、家庭を顧みない生活をしていたのですが、結果、それが “2ヵ月間の育児休業”に繋がっていくことになるわけです。

――なるほど、藤沢移住を強行したおかげで、つるのさんの人生が一変したわけですね。

つるの:そうなんです。ゆっくり落ち着いて住んでみると、本当にいいところで。都内とは空気が違いますし、思ったほど遠くないんです。電車で言えば、1時間、ないし1時間半で行き来できる距離。その移動時間は一人になれますし、気持ちを整理することもできるので、逆に自分にとって有意義な時間になりましたね。オフの日は、海が目の前にあるので、釣りをしたり、サーフィンをしたり、とにかくとことん遊びまくります。でも、不思議なことに、心ゆくまで遊んでいると、逆に仕事をしたくなるんですよね。で、都内で一生懸命仕事をしていると、今度は藤沢に帰って遊びたくなる。このサイクルが凄く心地よくて、生活にリズムを与えてくれました。

――ふじさわ観光親善大使も務められているそうですが、どんな活動をされているのですか?

つるの:湘南藤沢のイメージアップを図るためにいろんな活動をしています。例えば、江の島にシーキャンドルという灯台があって、冬になるとLEDで綺麗にライトアップされるんですが、もう十年くらいになりますかね、毎年カウントダウン・ライブをやらせていただいています。あとは、『ブルーサンタ』という団体のビーチクリーン活動にも参加しています。ゴミ拾い活動ってすごく硬いイメージがあるんですが、ブルーサンタさんはお祭り的というか、エンターテイメント的な感じでやられているんですね。だから、湘南の海って、皆さんが思っている以上に綺麗なんですよ。天気が荒れた日の翌日なんかは、ゴミが溜まっていたりするんですが、海沿いに住まわれている皆さんは意識がとても高いので、ブルーサンタさんだけでなく、普段からいろんな団体の方々がゴミ拾いをされているので、本当に感心させられます。ただ、都心からゴミが流れてくると、どうしても湘南の海に流れ着いてしまうので、もっとクリーンにするためにも、都市部への啓蒙活動が必要だなと思っています。

2008年に都内から神奈川県藤沢市に移住した、つるの剛士さん。

■ガチの江の島シーバスと息子のための堤防フィッシングガイド

――そもそも、つるのさんが釣りを好きになったきっかけは何だったのですか?

つるの:小さい時からやっていましたが、大人になってからは20歳ぐらいの時ですね。番組のスタッフさんに誘われて、ブラックバスを釣りに河口湖に行ったんです。そしたら、一投目で45cmのバスが釣れたんですよ、バイブレーションで。以降、それ以上大きなバスを釣ったことはないんですが(笑)、「釣りってスゲー!面白い!」って勘違いしちゃったんです。それから足しげく通うようになりました。基本的にはルアーフィッシングが好き。今は自宅の目の前が海なのでシーバスを主に狙っています。

――どのくらいの頻度で釣りに行かれるのですか?

つるの:夜な夜なバイクでバックロットを持って狙いに行く、という感じですが、“釣れる潮回り”とかがあって無駄打ちしたくないので、頻度はあまり多くありません。江ノ島のシーバスは幻と呼ばれるほど難しいターゲットで、本当にいる時じゃないと釣れないんです。だから、本気の時は潮回りに合わせて日時を決め、狙って釣りにいくようにしています。ただ、一番下の息子も釣りが大好きなので、それとは別に堤防の小物釣りはしょっちゅう行っていますね。その時は僕、竿を持って行かないんですよ。自分が夢中になっちゃうんで(笑)。完全に子どもの付添人です。

――息子さんの釣り好きは、確実にお父さんの影響ですね。

つるの:最近は息子たちの方が釣りが好きすぎて、無理やり連れて行かれる感じですね(笑)。一番末の息子は、僕が好きなものに対して凄く興味があるみたいで、それがまた孫と遊んでいるみたいでかわいいんですよね。フグ一匹釣れただけで、「うわぁ釣れた、釣れた!見て!」って物凄いテンション上がりますし、息子が無邪気に喜ぶ姿は本当に見ていて楽しい。なんか嬉しくなるんですよね。キスなんか釣れた日には、大騒ぎしながら家に持って帰って天ぷらにして食べたり…一つひとつがいい思い出になっていますね。

――『タレントフィッシングカップ』も主催されて、つるのさんは人を巻き込む力が凄いですよね。

つるの:この大会も13年くらい続いていて、たくさん釣り仲間ができましたが、基本的に僕は一人が好きなんですよ。ただ、時々喜びを誰かと分かち合いたくなるというか、いつも一人で黙々とやっているけど、「みんなも好きだよね?」っていうのを確認したくなる時があって。それで釣り仲間と会ってみると、みんな同じテンションで話し始めて、「ああ、よかった。自分だけじゃなかった」って安心するわけです。

――最後に40代のうちにやっておきたい釣りの目標があれば教えてください。

つるの:メバルが大好きで、いつも26~27cmくらいのものは釣っていたんですが、6年かけてようやく尺(約30cm)の大物を釣り上げたので、一つ目標は達成しました。あとは、今度、番組で念願の小笠原諸島にも行くので、GT(ロウニンアジ)を釣ってみたいですね。ずっと行きたかったんですが、今までスケジュール的に難しくて…。それが今回、奇跡的にチャンスが巡ってきたので凄く楽しみにしています。

つるの剛士が釣りを楽しみながら、「50歳を前に思うこと」…。移住した湘南の海への思いを語る『つるの剛士、今日、ナニつるの?』(釣りビジョン)は7月9日(日)21時初回放送。(写真・文/坂田正樹)

つるの剛士と次男・絢斗くん。この日は堤防の小物釣りを2人で満喫した。親子で仲良しフィッシング!
ルアーフィッシングが大好きなつるのさん。バイクにパックロッドを積み込み、夜な夜な江ノ島シーバスを狙いに行っているそうだ。

【釣りよか。】とコラボ!「つるの剛士 今日、ナニつるの?」は2023年7月9日(日)21時より釣りビジョンVODにて配信開始!

「江の島フィッシングライフ」と題し、タレント・つるの剛士のスローなフィッシングライフに密着。移住するほど惚れ込んだ藤沢の海への想いを語る。

番組内では愛息との動画撮影釣行や、趣味の道具が詰まったガレージ、世界一楽しいゴミ拾いイベントに参加する様子も収録。さらにゲストにはあの人気釣り動画クリエイター「釣りよか。」のメンバーも登場するぞ!お楽しみに!

つるの剛士さん出演の「つるの剛士 今日、ナニつるの?」をcheck!

目標としていた尺メバルを6年かけてキャッチしたつるのさん。次なるターゲットは小笠原のGT!(写真・坂田正樹)

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