大型ヒラマサやマダイと出会いたい!カモシ釣りはロマンだ!
例年5~7月、千葉県・御宿沖(三本松)ではカモシ釣りでヒラマサとマダイが釣れる。しかも、今年のヒラマサは大きく10kg超が毎日のように掛かる。マダイは丁度“乗っ込み(産卵)”期、4~6kgの大ダイも上がっている。「こんな釣りって他にないでしょう」と、御宿岩和田港『太平丸』の常連釣り師は言う。まさにカモシ釣りはロマンだ!
この時期の集合は御宿岩和田港に停泊する「太平丸」前に午前4時。余裕を持って到着、駐車場(写真参照)で待機。大野利広船長と女将到着、船の照明が灯り、これを合図に乗船(滑りやすいので十分注意)。釣り仕度開始、回ってくる乗船名簿記入(最後の人は船長へ)。コマセのサンマのミンチ、付け餌のぶつ切りのサンマ、氷のブロックが次々配給され、準備は着々と進んだ。
伝統釣法“カモシ釣り”のタックル解説
タックル詳細は仕掛け図参照。竿とリールからクッションゴムまではヒラマサ&マダイ共通。ハリスとハリを取り替えることでターゲットを狙い分ける。ナイロンの道糸は船長特製を購入出来るが、6~8号のPEで代用も可能。カモシ釣りは誘導テンビンのコマセ釣り。“尋(1尋=約1.5m)”でも“m”でもタナ取りできるように、例えば、「タナは上から、25尋、37.5m」のように両方をアナウンスしてくれる。ロッドキーパーはヒラマサの強烈なアタリでも道糸を出さずに耐えられる2本足の物を(出すと根ズレでハリス切れ)。朝のアジ釣りに備えて写真のようなサビキも用意。女将の見送りで定刻の4時30分に出船した。
朝一は近場で活き餌のアジを釣った
港を出て10分程、「アジを釣って行きます。サビキを用意してください」と船長。このところカモシ釣りの仕掛けにサバの邪魔が多いので、その対策で活き餌のアジを確保する意味もある。しかし、コマセを使わないアジ釣りは魚の活性次第で中々難しく、この日は簡単には釣れてくれなかった。私は持参したサビキが合わなくて撃沈、上手な方はアジとイサキ交じりで10匹前後釣っておられた。「いい時はすぐバケツ一杯釣れるんだけどね」と、手慣れた釣り人もボヤキ気味。開始から30分程で、「カモシ釣りに行きます。準備してください」とアナウンスが流れて、船は走り出した。カモシ釣りの準備は写真参照。
待望のカモシ釣りは良型マダイの乱舞で満足!
カモシ釣り2年振りの私は、ハリス6号8尋の仕掛けでマダイ狙いから始めた。船長の指示ダナは、「20尋、30m」。私はPEラインだったのでm換算はありがたい。一旦37mまで下ろし、“コマセマダイ”の要領でコマセを撒きながら7m巻き上げ、30mのタナで置き竿にした。1投目、「来た!」と巻き上げると30cm超のウマヅラだった。長ハリスで餌盗りが釣れるのも珍しい。2投目もアタった!今度は竿が絞り込まれる強い引き込み。マダイ狙いなのでドラグも多少効かせつつ2.5kg級のマダイをゲット!その後更に2kg級、1kg級とちょっとした乱舞のような感じで、立て続けにマダイを3匹ゲット!大満足!!
太ハリスに替えて、いよいよヒラマサ狙いだ!
常連さんの中には、「マダイは十分釣っているから」と、最初からヒラマサを狙う人もいた。ハリスの太さを聞いてみると、「14~20号まで作って来たよ」とのこと。私は14号だ。細いのか?ちょっと不安になりながら、私も遅れ馳せながら7時頃からヒラマサ釣りに参戦。とにかく40cmオーバーの大サバの猛攻でじっくりアタリを待てない。苦戦を見かねた船長が、「サバを半身付けてみな!」。餌持ちが良い。こんなデカイ餌でもヒラマサは問題なく喰ってくると言う。右舷大ドモ(船尾)で竿が突っ込んだと思ったらハリス切れで、「何だろう?でかいヒラマサ!?それとも、サメ?」と悔しそう。実は、私は2年前にヒラマサをバラしている。今回はそのリベンジマッチのつもりだったが、残念ながらヒラマサはご機嫌斜めだった。
船長に今後の動向について尋ねると、「カモシ釣りのヒラマサ&マダイは7月も行けると思います。今年は特にヒラマサが大きいのでロマンがありますね。面白いと思いますよ」とのこと。そして、勿論、私としてもリベンジのリベンジをしたい。
施設等情報
施設等関連情報
料金=1万3,800円(付け餌、コマセ、氷付き)
※イカ餌などは各自で用意
集合=4時
出船=4時30分(準備出来次第)
沖上がり=11時頃
レンタル=貸し竿あり(竿、手巻きリールなど一式)
※詳細は問い合わせ
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。