バスは【カバー】に身を隠す
湖面を見渡すと、様々な変化が目に付くと思う。水面からニョキニョキ出た立ち木、枝ぶりいいの倒木、朽ちることなく鎮座する大岩、水中に繁茂するウィード、浅場に林立するアシ、水面をその葉で多いつくすリリーパッドなどなど。そんな「変化」を総称して「カバー」と呼ぶ。そんなカバーには高確率でバスがいると思ってよいだろう。
カバーは複雑に入り組んでいるので、小魚にとっては恰好の逃げ場所になる。でもそれは同時に、バスにとってみ身を隠しやすいし、小魚を待ち伏せるのに最適な場所でもある。つまり、カバーはバスと小魚の出会いが起きやすい場所なのだ。ただし、カバーを攻略するには、正確なキャスト能力が要求される。それから、たとえカバー近くでバスを掛けても、しっかりとキャッチできる、太めのライン、強めのタックルが不可欠だ。
【地形変化】はバスの魚影が濃い
カバーとは違い、もっとマクロな視点で捉える「変化」にもバスは集めってくる。それが地形変化だ。すべての地形変化がいいというわけではないが、総じてバスは単調な地形よりも、変化する場所に存在することが多い。その代表的なものが水深の変化。一般的にはブレイクといわれる。日本の釣り用語では「かけあがり」になるだろう。バスはブレイクに沿って回遊したり、ブレイクのちょっと沖に浮いていることもある。
もっと目で見てわかりやすい地形変化もある。例えば岬とか湾、あるいは島などもわかりやすい地形変化だ。こんなエリアにもバスが集まることがある。ダム湖では、以前川だったころの川底の地形が湖底に残っていることも多く、それは「リバーチャンネル」と言って、特に冬場は有力なポイントになる。
まだまだある、バスの【居場所】
地形やカバーの他にも、バスが集まってくるエリアはある。例えば「シェード」と呼ばれる影の部分は、バスが潜む確率が高い。特に晴れた日は多くのバスが日影に集まる。もう一つ有力なのは流れ込み。特に夏は、酸素の多い冷たい水を供給してくれるし、虫などの餌を上流から運んでくれるので、クーラーの効いたレストランのようなもの。バスにとっては天国のような場所だ。また、魚探がないとなかなか見つけられないけれど、水底の硬い「ハードボトム」と呼ばれる場所には小魚が寄りやすく、それを追うバスも集まる確率が高い。そのほかにも湧き水の豊富なエリアなど、バスの居場所はまだまだある。
とりあえずバスがいそうな場所を見つけたら、その場所にマッチしたルアーを送り込んでいく。そうすれば、いつかきっとバスが釣れる。そう信じて釣りをしよう。
施設等関連情報
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。