“アジ五目の泳がせ釣り“OK!数・型とも絶好調!!神奈川県葉山あぶずり港『愛正丸』

この季節、神奈川県・相模湾のアジがとても美味しくなる。釣果も数・型とも絶好調!“泳がせ釣り”やサバの“かけ餌釣り”も出来、大物や高級“ゲストフィッシュ”も期待大!そんな魅力満載の神奈川県・葉山あぶずり港『愛正丸』で真夏の“アジ五目”に挑戦した。

船釣り
  • 愛正丸・神奈川県葉山あぶずり港

通年“大アジ”狙いで出船する葉山の老舗船宿

出船日の前日までに記事末の電話で予約を済ませる。その際、記事末の『愛正丸』ホームページを開いて“アジ五目船予約状況”を確認、空いている釣り座を予約出来る。最寄りの高速出口は、横浜横須賀道路・逗子ICから逗葉新道。当日は午前6時までに受け付けを済ませ、漁協の売店で氷を購入(バケツ山盛り1杯300円)、“アジ五目船”の「愛正丸」に乗り込むと、その日の予約に合わせて釣り座にはコマセのイワシのミンチと付け餌のアカタン(米粒大の角切りイカの食紅染め)が用意されている。予約した場所に荷物を下ろして釣り仕度開始だ。

お世話になった“アジ五目船”「愛正丸」©釣りビジョン
本ガツオ&キハダマグロ狙いなら「第八愛正まさみ丸」©釣りビジョン
葉山あぶずり港入口(この奥が駐車場)©釣りビジョン
『愛正丸』&『まさみ丸』受け付け。©釣りビジョン
氷は売店でバケツに山盛り1杯300円。©釣りビジョン
釣り座にはコマセと付け餌が用意されている。©釣りビジョン
クーラーにはたっぷりの飲み物を入れて(大事)!©釣りビジョン
日焼け止めと冷感ローション。©釣りビジョン

伝統あるオモリ130号のアンドンビシ仕掛けで狙う

オモリ130号のアンドンビシの片テン2、3本バリ仕掛けを使用。水深は浅場で50〜60m、深場だと100mを超える。浅場では24、25cmの中アジが好調とのこと。脂乗りも身の締まりも良く体高のある“極上”と言えるアジだ!一方、深場には30〜40cmの大アジが潜むポイントがあるらしい。40cm前後のクロムツなどの高級“ゲストフィッシュ”が交じったり、時には2、3kgのマダイも喰い付く、気が抜けない釣りになると言う。同船の四角の釣り座(左右ミヨシ=船首=と大ドモ=船尾)や人数次第では胴の間(中央)でも釣れたアジやサバで泳がせ釣りも出来きる。今はヒラメやマハタ、時にはイシナギなども喰う。これからはワラサやブリも回遊、この釣りの魅力と可能性は秋に向けてますます高まる。

アジ釣りタックル。©釣りビジョン
アンドンビシ、片テンビン、泳がせ用オモリ、サバ餌作成用ナイフなど。©釣りビジョン
船に常備のアジ仕掛け。©釣りビジョン
付け餌のアカタン(イカの食紅染め)と刺し方。©釣りビジョン
濁った日の“特餌”のアオイソメを持参する人も。©釣りビジョン
泳がせ用の手作り仕掛け。©釣りビジョン
愛正丸「アジ五目仕掛け」©釣りビジョン
愛正丸「泳がせ仕掛け」©釣りビジョン

朝一番、三戸浜沖で“旬”の美味しい“中アジ”が好調!

6時30分、定刻に出船、30分程走って最初の釣り場、三戸浜沖に到着。飯田孝弘船長の「はい、どうぞ!水深64m、底から5mのタナを狙ってください」とのアナウンスで開始。すると左舷大ドモで24、25cmの中型アジが上がり、暫くすると他の釣り人にも同サイズが好調に釣れ始めた。そして、私にも!何といきなりのトリプル!右舷ミヨシの釣り人の竿が大きく曲がっているのを見てカメラを構えると“中アジ”とサバの一荷!「このサイズのアジが一番脂が乗っていて美味しいですよ。それと、この小さめのサバは泳がせ釣りの餌に最高です」と言って、アジは即座に氷で締めて、サバは大きめの桶で活かした。

6時30分、朝陽を背に出港。©釣りビジョン
開始早々左舷大ドモで“中アジ”が釣れた!©釣りビジョン
私にも“中アジ”!しかも、トリプルだ!!©釣りビジョン
右舷ミヨシ、舳先の竿は泳がせ用。©釣りビジョン
アジとサバが一荷(2匹)で釣れた!©釣りビジョン
今食味最高の相模湾の中アジ!©釣りビジョン
左舷胴の間とミヨシは親子の釣り人。©釣りビジョン
お父さんに“中アジ”がダブルで来た!©釣りビジョン

サバの“かけ餌釣り”でクロムツなど高級“ゲストフィッシュ”交じり!

船は城ヶ島沖に移動。ポイントに着くと、「始めてください。サバが釣れたら“かけ餌釣り”の餌にして、下バリにアカタンの代わりに付けてみてください」と船長。「釣れたサバを三枚に下ろし、ある程度身も削いで小さな短冊やサイの目切り(写真参照)にしてハリに掛けると、“本命”のアジも釣れるし、クロムツやウッカリカサゴ、マダイ、メダイ、キンメ、ハタなどが交じります」とのこと。効果はすぐに現れ、サバを付けた人にクロムツが釣れ出した。40cm前後の良型を筆頭に30cm前後までが、ポツリポツリとアジに交じった。昼前に船は再び大きく移動し、秋谷沖の深場の“大アジ”ポイントを攻めた。

釣れたサバで身餌を作り下バリに付ける。©釣りビジョン
サバは小さな短冊か写真ようなサイの目切りにする。©釣りビジョン
サバの“かけ餌釣り”効果でクロムツが釣れ始めた!©釣りビジョン
ウッカリカサゴ(カンコ)もサバの“かけ餌釣り”!©釣りビジョン
更なる大物を求めて「愛正丸」は秋谷沖へ大きく移動。©釣りビジョン
この移動が功を奏して“大アジ”が高活性!©釣りビジョン
30cmオーバーの“大アジ”が釣れた!©釣りビジョン
立て続けに“大アジ”3匹!この通り!©釣りビジョン

アジ安定絶好調!秋は“泳がせブリ”、“落とし込みワラサ”も楽しみ!

秋谷沖の水深は100m前後だった。釣れれば30〜40cmの大アジ主体。強い引きで竿が大きく曲がった!一時は入れ喰いに近い高活性もあったが、喰いが落ち着いてくると海面でバラシやすい。大型の取り込みはタモで掬うのが良さそうだ。「もう1回下ろしたら片付けてください」と船長アナウンスがあり、この日は14時20分頃沖上がりした。結果、アジ22〜40cmが20〜82匹!竿頭は平塚市の小林さん。平均は30匹以上だった。これにクロムツが0〜2匹、ウッカリカサゴやマトウダイ、サバ多数で、全員お土産は十分だった。
飯田孝弘船長に話を聞いた。「“アジ五目”は通年出船しているこだわりのターゲットです。“泳がせ釣り”でハモノ狙いやサバの“かけ餌釣り”で高級ゲスト狙いもOKです。そろそろブリ・ワラサも回遊するので楽しみですね。ベースのアジの釣果は1年を通してほぼ安定、安心してお出掛けください。この他、本ガツオ&キハダマグロ船も出船中。秋には“イナダ五目”船も出船。“落とし込み”のワラサ狙いは興奮しますよ」。『愛正丸』の多彩な釣り、ぜひ挑戦してみては如何だろう。

「“大アジ”は引きが強烈!楽しかったです!」©釣りビジョン
高活性時には“大アジ”のダブルも!「やったね!」©釣りビジョン
泳がせ釣りに型の良いマトウダイが来て沖上がり!©釣りビジョン
親子でアジ釣りに挑戦!ナイスなアジ!©釣りビジョン
中〜大アジとクロムツでクーラー満杯!©釣りビジョン
お見事!竿頭です!©釣りビジョン
アジ82匹!にクロムツ&ウッカリカサゴ交じり!©釣りビジョン
お世話になった「愛正丸」の飯田孝弘船長。©釣りビジョン

施設等情報

神奈川県葉山あぶずり港『愛正丸』
〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内50 鐙摺港内
TEL:090-3683-0914
定休日:第1・3・5木曜日 釣果・施設情報 愛正丸ホームページ

施設等関連情報

アジ五目予約乗合
料金=1万円(コマセ、付け餌付)各種割引あり
集合=6時
出船=6時30分
レンタル=貸し竿セット(電動リール含む道具一式 1,000円)
※予約時座席指定OK
※詳細は問い合わせ

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘 釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。

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