【前田敦子】AKB48時代、カワハギ釣りをきっかけに覚醒!でも、“釣り”と“私”は真逆なの

仕事と子育てを両立しながら、多忙な日々を送る女優の前田敦子。今年に入ってからも、「ウツボラ」(WOWOWプライム)、「かしましめし」(テレビ東京)、「育休刑事」(NHK総合)、「彼女たちの犯罪」(読売テレビ)など、テレビドラマだけでも出演作が目白押しだ。そんな彼女にとって、“海釣り”は、自身を解放し、無心になって楽しめる珠玉の時間。今回、「釣りビジョン」特別番組で、旬の魚タチウオを狙うことになった前田に、釣りに惹かれたきっかけや魅力を語ってもらった。

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  • 神奈川県 金沢八景

繊細なアタリをとるカワハギに魅了され…

――そもそも釣り好きになったきっかけは何だったんですか?

前田「『にっぽん釣りの旅』(NHK)という番組で、釣りの上手な小学生の女の子にカワハギ釣りを教えてもらうという企画に参加したのがきっかけですね。2009年、まだAKB48にいるころだったと思いますが、私にとって、これが釣り初体験だったんです」

――ということは、記念すべき1匹目はカワハギだったということですね。実際、釣れたときの感触はいかがでしたか?

前田「あのチクチクっていう小さなアタリがたまらなくて、それがあまりにも楽しかったのでハマってしまいました。大きいアタリとか、繊細なアタリとか、いろいろあると思いますが、やっぱりカワハギの感触が一番好きです。海の中で仕掛けを漂わせたり、さびいたり、いろんな釣り方があるのも知っていますし、実際にルアーフィッシングも体験させていただいたんですが、経験値が必要な部分もあると感じたので、今のところ、釣り糸を垂らしてひたすら「待つ」エサ釣りがメインになっています。でも、これから他の釣りもどんどん学んでいきたいと思っています」

――カワハギはエサ取り名人とも言われてますからね。ハマってしまう気持ち、わかります。それ以外にはどんな魚を釣られたんですか?

前田「アジやカサゴ。あとはフグですかね。フグといっても毒のあるキタマクラなので、釣れる数は多いけど全部リリースしないといけないし。ただ、それも含めて狙っていない魚が釣れるのもまた、釣りの面白さかなと思います」

――今回番組では、タチウオを狙おうと思っています。

前田「タチウオと言えば、去年番組で、木村拓哉さんと釣りをご一緒させていただいたときに、釣りました!ルアーで大型青物を狙っていたんですが、なかなか釣れなかったのでタチウオ狙いに変更。その時は確か2匹釣ったと思います。そのあと、お刺身にして食べさせていただいたんですが、すごくおいしかったです」

――船上で捌いて食べたんですか?

前田「そうです。優しい船長さんが手際よく捌いてくださって。ちょっと憧れますよね。将来的には、自分で釣った魚を、自分でササッと3枚おろしできるようになりたいと思いました」

2022年にクールアングラーズアワードを受賞した前田敦子さん。今回はタチウオ釣りに挑戦!©釣りビジョン

奥が深い“釣り”は大人の趣味

――いま、釣りガールと言われる人たちもどんどん増えていますが、興味があるけれど、一歩踏み出せない女性に対して、前田さんからその魅力を伝えるとしたら?

前田「女性から、『釣りのどこに魅力を感じるんですか?』と聞かれることもたまにあります。釣れない時間も含めてゲーム感覚で楽しめるところでしょうか?しいて言うなら、ゴルフとか、野球とか、フットサルとか、スポーツみたいな感覚に近いですね。大人の趣味っていろいろありますが、その横並びの中の一つだと思います。やればやるほど奥深さを感じさせてくれる素敵な趣味ですね」

――前田さんは釣れない時間も楽しめちゃうタイプですか?

前田「そうですね。待ちの時間も好きですし、狙った魚じゃないものが釣れて、『これ何?』みたいな出会いも面白いですよね。あと、船長さんが魚のいるところを魚群探知機で探してくれて、すごくワクワクした感じで、『いま、ここにたくさんいますよー!』って教えてくれる瞬間、すごくワクワクするんです」

――お目当ての魚が釣れるとテンションが上がる、これは皆さんそうだと思いますが、待ちの時間も苦にならず、狙い通りにいかなくても楽しめる、そこが釣りにハマる人、ハマらない人のポイントですかね。

前田「私はどちらかというと、日常的にずっと動き回っていて、せかせかしているタイプなんですが、私の経験してきた船のエサ釣りは“待つ”という真逆の行為。だからこそ、そのバランスが心地いいのかもしれません。ただ待つのではなく、その先にある“アタリ”に集中しているので、余計なことを考えない“時間”を楽しむっていうんでしょうか。それが唯一できるのが釣りなんです。まぁ、すぐ釣れたら、それはそれでテンション上がりますけどね(笑)」

©釣りビジョン 写真:松林満美

海の船釣りは無心になれるから好き

――数ある釣りの中でも海の船釣りが好きだそうですが、それはなぜですか?

前田「沖へ出ると、『あー、遠くきたなぁ』っていう感じがしていいんですよね。釣り糸を垂らす先がすごく遠くて、『こんなに深いんだ!』みたいな感覚も好きですし。そして何より、あきらめがつくぐらい陸から離れちゃうので、『もうここに居るしかない』『逃げ場がない』みたいな感覚も、私、意外と好きなんです(笑)。ここまで来たら、釣りに没頭するしかないので、『この時間を楽しめ、私!』みたいな気持ちになって神経が研ぎ澄まされていくんです。川とかだと自分のタイミングでやめることもできるじゃないですか。あっちこっちに意識がいっちゃうというか。だから、電波も届かないぐらいの海の沖がちょうどいいんです。

――2級小型船舶操縦士免許も取得されたそうですが、ご自身で船を出したりするんですか?

前田:番組ではベテランの方と一緒に船を出したことはありますが、実はプライベートでは一度もありません。リアルなことを言うと、やっぱり怖いですもん。船舶操縦を学んだときに、『海は危ないんだ』ということを重々知ることができたこと、それが一番の収穫だったと思います。『中途半端な気持ちで行ってはいけない』という意識を持つようになったという点では役に立っていると思います。

――これから、釣ってみたい魚とか、行ってみたい海とかはありますか?

前田「場所は海外でも国内でもどこでもいいんですが、下が見えるくらい透明度の高いところで釣りをしてみたいです。『見えているのに釣れない!』みたいな状況をちょっと味わってみたい。『ここに居るのになんで?』みたいな(笑)。やっぱり、『釣りって甘くないな』っていう感じが逆に楽しそうだなと。あとは、季節ごとに魚を追っている人たちにすごく憧れを持っているので、私もそういう風になりたいなと思います」

――今回番組では、冒頭でもお話しましたが、前田さんと一緒にタチウオを狙おうと思っています。最後に意気込みをいただけますか?

前田「とりあえず、『わぁ、大きいね!』って言われるくらいのサイズのものを一匹は釣りたいですね。あと、カワハギのときに、『こうやって釣るんだ』っていう感覚を味わったので、そういう感覚をタチウオでも味わいたいです。たまたま釣れたのではなくて、『正しい方法でちゃんと釣ったんだ』という手応えがほしいですね」

季節の魚を、正しい釣り方で、しかも大物を1匹は釣り上げたい!と意気込む前田。周りは海しかないという状況の中で、釣りに没頭する時間が何よりも好きだという彼女にとって、まさに念願のシチュエーションだ。果たして釣果はいかに?(取材・文:坂田正樹 写真:松林満美)

スタイリスト:清水恵子(アレンジメントK) 衣装協力:PAS MARQUE、korocoro

©釣りビジョン 写真:松林満美

前田敦子さんの釣行の模様は釣りビジョンVODで観られるぞ!

狙うはタチウオ。釣り方はテンビン釣り。神奈川県の金沢八景から出船した前田敦子が釣りに没頭する姿は必見!『前田敦子 やっぱり釣りが好き!』」は、釣りビジョンVODにて、2023年9月10日(日)21時より配信開始!

番組の配信は2023年9月10日(日)21時より!こちらをチェック!
↓↓↓
⇒ 『前田敦子 やっぱり釣りが好き!』

©釣りビジョン 写真:松林満美

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