ストーリー
 
極東ロシア・オホーツク 名も無き河に巨大クンジャを追う 2006年8月12日(土)
事の始まりは8年前、西村がロシアで知り合った日本人との、運命的な出逢いまでさかのぼる。
それは立ち話の中から出た、何気ない一言だった。

「オホーツクには、メーターオーバーのクンジャ(アメマス)がいるよ」

どうしても真実を知りたい西村は、旅行代理店に現地視察を要請!
そして2005年6月、衝撃的真実が明らかになった!!

2005年6月。ロシアの旅行代理店「ミール」から1本のメールが届いた!
内容は、西村氏から依頼されていたオホーツクでのクンジャ(アメマス)の下見報告であった。
読めば、メーターオーバーのクンジャを現地マネージャーのサーシャが捕獲したとの事。
早速添付画像を確認すると、異様な程頭のでかいクンジャが目に飛び込んで来た。
その魚体は、紛れも無いメーターオーバーの巨大クンジャであった!

それから1年の月日が流れた2006年6月。
西村氏から巨大クンジャを追う旅の計画が知らされた!
目的地までの行程は、1泊2日のハードスケジュール。
メンバーは、釣りビジョンから1名と西村氏を含めたアングラー4名の計5名が調査隊として編成され、出発は6月9日に決定した。

その中でも、一番の難関はオホーツクから現場まで移動するタンク(戦車)だった。
このタンクでの移動は、本来オホーツクから沿岸をボートで移動するはずだったものが、もし海が荒れてしまったら現場までの移動手段が無くなるとの判断で、急遽マネージャーのサーシャが手配したものだった。

写真

行く前から、サスペンションが無いとか、6時間掛かるとか、エンジントラブルが起きたら途中でキャンプだとか、散々脅されていただけに、全員が一様に一番の難所だと肝に銘じていた。

が、それ以前に、深刻な問題も発生していた!
その問題とは、先に現地入りしていたサーシャから衛星電話で、アメマスの遡上が遅れていると釣果報告が入ったのだ。
実はサーシャ、約1ヶ月前から現地入りして、キャンプサイトの設営に取り組みながらポイント調査をしていた…。
しかしどうする事も出来なく、ロケは決行する事となった。

まずは、極東ロシアの玄関口、ハバロフスクで1泊。
明朝、1日1便のオホーツク行きの国内線に乗り換えた。
オホーツクまでは3時間半の行程だが、途中西村氏が、「下を見ろよ!やばいよ!!」と、眠っているスタッフを起こしに来た。
見れば、オホーツク海にうっすらと流氷の姿を確認する事が出来た。
これは、季節が約1ヶ月遅れている事を意味している。
青ざめる調査隊一行。
が、そんな心配をよそに飛行機は定刻通りにオホーツク空港に着陸した。

ここからは、例のタンク(戦車)での移動となるが、空港から1時間北上したオホーツクの町まで移動しなければならない。
途中、シルバーサーモンのロケ地となったクフトゥイリバーを左手に見ながら、オホーツクの町に到着。
一行は異様な寒さに驚かされた!何と、気温が7度しかないのだ!!
これでは身が持たないと言う事で、早速町の衣料品店でセーターとジャンパーを購入した面々。
と同時に、絶望感がこみ上げて来た。

午後3時。
迷彩服に着替えた一行を乗せたタンクが、けたたましいエンジン音を鳴らしながら、巨大クンジャの生息する川に向かって走り始めた。
が、座席の直ぐ隣にあるエンジンは、想像以上に熱く、うるさい。
そして、何より排気ガスが直接入って来るので、タオルをマスク代わりにし、耳栓をして、片道5時間の移動を耐えかなければならない。

午後8時。
途中、2度のトイレ休憩を兼ね目的地の河に到着した。
その河は、想像以上に狭く小さく、とてもメーターオーバーのクンジャが生息しているとは想像し難い雰囲気であった。
が、時期が合っていればメーターオーバーのクンジャは間違いなく居るとサーシャは断言した。
そして、その証拠に我々が到着する前日に1m47cmの巨大クンジャを釣り上げたと言う…。
唾を飲む一行の目に、輝きが戻っていた!

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