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東京湾奥の“ルアー・サワラ”、ジグでミノーで絶好調!!

2021年10月01日公開

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大型船舶が行き交う大都会の海、東京湾。そこに釣り人を魅了する3kgオーバーのサワラが回遊してくる。この大きなサワラを専門に狙うド迫力の“ルアー・サワラ”を狙って、千葉県・寒川港『小峯丸』に乗り込んだ。

予約時に釣り座を選び、午前5時30分までに港集合

集合は千葉市内の寒川港に早朝5時30分。5時を回った頃から駐車場に1台また1台と車が到着。釣り座は電話予約時に好きな場所を選ぶ方式の為、集合時間にある程度余裕を持って到着すれば焦らずゆっくり仕度ができる。5時30分頃、船長や女将も到着。小峰雄大船長が釣り人の取りまとめを、女将が乗船名簿やゴミを持ち帰って貰う為のゴミ袋の配布を担当。その間にルアー・サワラ船の船長・小峰翔平さん(雄大船長の弟)が「第十一小峯丸」を乗船場所に移動させ、乗船準備完了次第、6時頃出船となる。

30gのメタルジグと9cmのミノーを用意
『小峯丸』のルアー・サワラ船は基本11人で満船(オーバーキャストも出来るように片舷釣り)。取材日は満船。ルアー・サワラの人気の高さが伺える。朝一番、出船前に船長が釣り人に釣り方やキャスト時の注意などのアドバイスをして回る。オーバーキャスト時は必ず後方確認することや釣り人の後ろを通る時は「後ろ通ります」と一声掛けること、こうしたお互いへの気遣いが安全で事故のない楽しい釣りに繋がる。船長にルアーについて尋ねると、「シーズン初期はシラスなどの小さなベイトを食っているサワラを狙うことが多く、30g程度の小さなジグを多用します。10月に入って跳ねが見られるようになると、9cm前後のヘビーシンキングミノーやペンシルベイトで狙うハイシーズンに突入です。冬が近づき海水温が下がるにつれ釣れる水深はだんだん深くなり、12月初旬頃にルアー(キャスティング)での釣り期は終了します」と詳しく話してくれた。

ボトム(底)を取ってからの速巻きでサワラをゲット!

港を出るとすぐにサワラの気配を探しながら走った。東京湾奥を西へ、東へと1時間位走って止まった。「はい、どうぞ」という船長の合図で一斉にルアーを投げる。殆どの人は船長のレクチャー通り小型のジグを投げている。投げては巻きを繰り返しているとトモ(船尾)から3番目の品田さんの竿が曲がった。丸々太ったイナダ、そして、シーバス、“本命”サワラと、次々に釣り上げた。釣り方を尋ねると、「ジグを着底させてからの速巻きです。ジャークも何も要りません」。水深は10数m。ルアーを見せてもらうとタングステン製メタルジグの30gだった。続いて大ドモ(船尾)の山上さんに3kg級の大型サワラがヒット。

 

小さめのメタルジグでサワラに口を使わせる!

よく言われることだが、この釣りも“マッチ・ザ・ベイト(ターゲットが補食している餌)”に合わせることがとても大事のようだ。大きさや形ばかりでなく、巻く速さや引くレンジ、こうした様々な要素が“マッチ・ザ・ベイト”すると、突然ガツンッとサワラがヒットしてくる。また、イナダやシーバスなどのゲスト・フィッシュもバイトしてくる。釣れるサワラは2.5kg前後中心で小さめのサゴシ・サイズはほとんどなし。ミヨシ(船首)から3番目の遠藤さんがメタルジグで釣り、大ドモの山上さんがタングステン製のメタルジグで2匹目をゲット!イナダの活性も上がり、ここまでノー・フィッシュだった殆どの釣り人がゲットした。

真骨頂!跳ねているサワラをキャスティングで狙う!

その後、船はアクアライン方面に移動。移動先の海域ではサワラの跳ねが見られ、皆さんルアーをミノーにチェンジしてキャスティングで狙った。ここでもイナダはよく釣れたが、それに交じってサワラもヒット。ミヨシ2番の高澤さんが跳ねを狙ってキャストすると“やる気のあるサワラ”がバイトしてきた。ミヨシの西方さんのサワラは、ルアーの回収直前に海面を割ってド派手に飛び付いて来た。胴の間(中央)の谷中さんも「ルアーの着水直後に出ました!」と息を弾ませた。皆さん9~13cmのミノーでゲット。その後、高澤さんがワンピッチジャークでしっかり止めを入れて2匹目のサワラを食わせたところで時間切れ。定刻より少し遅い13時20分頃沖上がりとなった。

【動画】小峯丸・千葉県寒川港・ルアーサワラ

10~11月のハイシーズンには入れ食いも!

結果、70~90cmのサワラが0~2匹(11人8匹)。竿頭は山上さんと高澤さんの2人。イナダ、ワラサ、シーバス、ダツが交じった。小峰翔平船長は、「今日は、前半はメタルジグで食わして、後半は船の周りでサワラが跳ねてキャスティング、盛りだくさんな1日でしたね。10~11月には、この散らばっていた跳ねがまとまり、規模の大きなモジリも出ます。そうなったらキャスティングはハイシーズンです。跳ねた先にミノーを投げたり、モジリの中を通すだけでバイトしてきて楽しいですよ」と言う。私も次回は竿を出してみたい。ルアー・サワラはこの秋お勧めのターゲットの1つだ。是非、挑戦して頂きたい。

今回利用した釣り船

千葉県寒川港 『小峯丸』
〒260-0832 千葉県千葉市中央区寒川町2-203-3
TEL:043-222-6557 釣果・施設情報 小峯丸 ホームページ

出船データ

ルアー・サワラ予約乗合
料金=9,000円(氷付き)
集合=5時30分(港)
出船=6時頃
沖上がり=13時頃
レンタル=貸し竿(手巻き 無料)
※詳細は問い合わせ
     
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この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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