釣りビジョン

瀬戸内海・瀬戸大橋を見ながらの“タイラバ”ゲーム!

2022年05月27日公開

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年々好調さが増している瀬戸内海・瀬戸大橋周辺の“タイラバ”ゲーム。コロナ禍もあり、久し振りの取材となったが、その好調ぶりは釣果情報で確認済み。直近ではアコウ(キジハタ)も飛び出している。「深場か?それとも浅場か?」。そんな事を考えながら琴浦港へ向かった。

港の入り口にコンビニ

集合時間は午前6時。琴浦港へは国道430号線から入るのだが、港への入り口となる交差点にはコンビニがある。これからの季節、熱中症に注意が必要だが、飲み物や塩分…特に飲み物が少ないと釣りどころではなくなる。乗船前の調達を忘れずに。

ポイントは瀬戸大橋を中心に潮の速さでチョイス!

『凱丸(かいまる)』の三好勝己船長が桟橋の鍵を開け、出船の準備に取り掛かる。今回は8人の乗船だが、そのほとんどが『凱丸』初利用だった。船長と相談しながら釣り座を決定、準備が整い出船した。静かに港を出た後、東へ向かった。この日は大潮ということもあり、潮の速い時間帯である今は、橋から外れた潮の緩い場所が良いだろうとチョイス。水深は35mで底は砂地。“タイラバ”のシンカーは60gが基本となるが、潮が速ければ重く、緩ければ軽くして攻めれば良いが、分からない時は船長に相談すれば良い。また“ネクタイ”の長さやカラーなど、直近で高反応だったアイテムも教えてくれる。すぐに左舷後方の女性アングラーが食べ頃サイズのマダイをキャッチ。しかし、幸先の良いスタートの割にアタリが続かない。船長はすぐに回収の指示を出した。

期待が膨らむセッティング!
期待が膨らむセッティング!
まずは砂地から。砂地エリアはフラットフィッシュも狙える!
まずは砂地から。砂地エリアはフラットフィッシュも狙える!
船中初マダイをキャッチしたのは女性アングラー!
船中初マダイをキャッチしたのは女性アングラー!
仕掛け図
仕掛け図

潮が緩んで“本命”ポイントへ

最初のポイントではパッとせず、船長から「潮も緩みだしたので移動します」とアナウンス。船は瀬戸大橋の真下付近でスローダウン。水深は50m。船長の合図で仕掛けが一斉に投入されたが、全員が四苦八苦。どうやらまだ潮の勢いが止まっておらず、船長は橋から少し離れた潮の緩みかける場所をピンポイントに船を流した。すぐに左舷トモ(船尾)で“塩焼きサイズ”のマダイ、その後右舷トモで40cm級が釣れたが、この状況に納得がいかない船長はこのポイントを見切り、すぐに移動した。

 

アコウ(キジハタ)狙い!

「潮が少し速いですが、アコウ狙いのポイントに入ります。根が荒くなります」。“拾い釣り”をしながら潮のタイミングを見ていた船長が動いた。「根の荒い場所なので気を付けてください。潮が緩み出すとベイトも浮くので、その辺も意識して探ってください」と付け加えられた。すると右舷ミヨシ(船首)でヒット。かなり上で食ってきた様子。「アコウの活性は良いのだろうか?」。マダイともアコウとも言える引きで浮いてきたのは45cm級の綺麗なマダイだった。底でアコウ、中層ではマダイ。期待できる時間が長いだけに自然と釣り人も集中している。その中で聞こえてくるのは「アタリが小さい」だった。その正体はカサゴ。アコウ狙いではカサゴの小さいアタリに悩まされながらも、船中2匹目のアコウが釣れた。アコウ狙いはこれからが本番となる。

早巻きでラッシュタイム!

午前10時。“タイラバ”釣行は折り返しを迎えた。パッとしない状況に船長は情報収集に入る。いくつかの情報の中から、向かったポイントは浅場。潮が緩んでいく中、浅い場所だとそれなりに流れるのがこの海域の特徴。そしてポイントに着いた船長は「シーアンカー(パラシュートアンカー)を出します」と言いながら準備に入る。1回目の流しでは不発だったが、2回目の流しで大当たり。早巻きが良いとの声もあり、皆が早巻きに転ずると船中でヒットコール。ここまで1バラシだった女性アングラーが、この日一番のマダイをキャッチ。アタリが数回あっただけのベテランもここで一気に巻き返す。そして気付けば“全員安打”となっていた。この日は風も弱い穏やかな日。それにも増して潮もゆっくりの時間。ここでシーアンカーと早巻きを組み合わせると完全にバーチカルな釣り。ひと手間かかる流し方だが、この状況に船長の動きは機敏だった。

【動画】凱丸・岡山県琴浦港・タイラバ

「5人同時ヒット」で釣船記録更新!

尻上がりに良くなる状況はヤル気も続き、ヒットも続いた。「浅いポイントなのでキャスティングも有効ですよ」と、船長アドバイスもあり、次々とヒットコールが出る中、ダブルヒットも珍しくなかった。そして3度ダブルヒットになった時…“事件”は起こった。ダブルヒットを収めるべくカメラを回していた。「これで取材も大成功」と、思っていた矢先に3人目がヒットした。トリプルヒット、良い感じと思いきや、4人目、5人目がヒットコールで釣船記録更新!!船長も「フックを外したら前で写真を撮るので来てくださいね」と楽しそう。8人中5人が次々とマダイをヒットしていく様は中々のもの。更にマダイは追加され、13時30分に沖上がりした。
今後はマダイは勿論、アコウの活性も上がり、ポイントも浅場が中心となって釣りやすくなる。瀬戸大橋を眺めながらの“タイラバ”ゲームは、これからが本番だ。

今回利用した釣り船

岡山県琴浦港『凱丸・KAIMARU』
携帯:090-4149-0059 釣果・施設情報 KAIMARU・凱丸ホームページ

出船データ

料金:要問い合わせ(釣りもの・移動距離により異なる)
定休:設定なし。時化の他、濃霧時も休船する場合があります
交通:瀬戸中央自動車道児島ICから約10分。国道430号線 堀江団地口を南へ、 突き当りを右折、10m走って直ぐ左折、琴浦港を左に見ながら、200m進み、 オーシャンビュー倉敷の東側
出船時間:季節により異なる他、お客様との打ち合わせの上で決める場合もあります
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

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