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「JB TOP50」第2戦、山口県・弥栄ダムで開催!

2022年06月22日公開

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日本最高峰のバス釣りトーナメント「JB TOP50」。2022年第2戦は、山口県と広島県の県境にある弥栄ダムで6月3・4・5日に行われた。ホームの山梨県・河口湖からはボートを曳いて10時間以上、今年のトーナメントトレイルで2番目に遠いフィールドに出掛けた。

【この記事を書いたライター】佐藤 旬

弥栄ダムってどんな場所?

弥栄ダムは、バスの魚影は濃いが、エリアによってサイズが異なるのが特徴で、狙い所を決めないとサイズアップの難しいフィールドだ。水質はクリアウォーターで、3m位の水深奈良が湖底が見える。岩盤質で急深なフィールドは3つの筋に分かれており、その全ての筋で特徴が違い、釣り方もバスのサイズも違う。エンジンの使えないフィールド(エレキの使用は可能)なので、移動に時間が掛かるためにどのように周るかがキーになる。

プラクティスでは50UPも出現!

今戦からプラクティス(練習)は、2週間オフリミット制に戻ったのでプラクティスを行ったのはGW後。昨年のTOP50最終戦が弥栄ダムだったので大まかな地形は分かっていたが、今回はより細かいポイントを見付けるために時間を使った。久し振りの弥栄ダムはライトリグ等で狙うとキーパーサイズ(25cm)はポロポロ釣れたが、大型バスが入らないのでサイトフィッシングに切り替えて40UPや50UPのキャッチに成功。プラクティスの印象は、リミットを揃えるためのエリアと1kgを超えるキッカーを一緒に狙えるポイントは見つからず、試合で攻めるのと守るのではウエイト差が大きく離れそうな印象。そのため、今回の試合プランは地形変化などをライトリグでキーパーを狙い、大半の時間は大型バスをサイトで狙う事にした。

 

トーナメント初日は3位発進!

初日のフライトは16番とまずまずの順番だったが、船が速い選手が多く手堅い産卵がらみのバスが居たポイントには先に入られてしまい、私は入れず仕舞い。前日練習でキーパーを確認していたエリアへ行ったが、魚探反応が無いのでサイトに切り替えると大型バスを発見。何かを捕食するために岸を向いて待機しているようだ。フラフラ泳いでいるバスよりもこのようなポジションにいるバスは大型でも釣りやすいのだが、相手が一枚上手で惜しいところまで行くもキャッチ出来ず。時間が経つと風が吹き、水中が見えづらい状況に。しかし、狙いたかった気難しいバスも、風で出来た流れやシェードが出来るエリアでは簡単に口を使う事を発見していたので、条件の当てはまるエリアへ行くと、いきなり50UPがヒット!ホットスポットを見つけ、2投連続で1kgアップをキャッチ出来た。その後、同エリアでキーパーサイズも釣れ、ワンスポットで3匹をキャッチ出来た。リグは全てダウンショット。

2日目も50UPをキャッチ、予選を8位通過!

2日目はチャンスが多い訳ではないのにミスが多く、虫パターンで50UPを2回も掛け損なった。ライトリグでも50UP が掛かったが、ジャンプでバラシとリズムが噛み合わず。エリアを大きく移動し、キーパーをキャッチ。その後50UP を見つけられたので、バレてしまった虫パターンではなく3インチのリアル系ワームを浮かせ、河口湖でよくやる表層パターンで狙うと1投でキャッチ成功。その後チャンスは訪れずに2日目は終了となった。

帰着すると1日目よりもウエイトを上げる選手が多く、上位陣はハイウエイで、私はミスのせいで失速。しかし、連日キャッチした50UPに助けられ、予選8位で通過した。入賞や表彰台も狙える位置だけに3日目は何としてもウエイトアップに成功したいところだが、私が狙いたいのは晴天日のパターン。天気予報だと最終日は雨で、苦戦しそうな予感が…。

試練の3日目、最終日…

最終日の3日目は予報通りのローライト。朝一からサイトで40位のバスを掛けるが連続ミス。この日もイマイチ波に乗れていないと感じていたが、決勝は時間が短いので無駄な事は考えず、その日に出来る事をやるだけ-と気持ちを奮い立たせ各エリアを周った。数回チャンスはあったもののキャッチ出来ず無念の0帰着。最終成績は21位と8位からの大転落。日本の最高峰のトーナメントで全く通用しない訳ではないと思うが、今の自分には足りないものもあるようだ。決して簡単には越えられない高い壁がそびえ立っている。何としてもこれを乗り越え、さらなる高みへと駒を進めたい。

施設等情報

弥栄湖(弥栄ダム)
〒740-1214 山口県岩国市美和町百合谷周辺 弥栄ダム管理所ホームページ

施設等関連情報

公共交通機関:JR山陽本線大竹駅からJRバスで約35分
車:山陽自動車道・大竹ICから国道186号線経由で約20分
     
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この記事を書いたライター

佐藤 旬
普段、河口湖を拠点にトーナメントやバスフィッシングガイドサービスを営んでいる。「釣りビジョン マガジン」ではフィールドの旬な情報をお届けすると共に、トーナメンターならではの少し突っ込んだ、詳しいパターン等も含めて発信していく予定。フィッシングガイドでは、さらに細かく現場でのレクチャーをする事も可能(初心者でも大歓迎)なので、遊びに来てほしい。
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