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東京湾の“夏ダコ”!今シーズンも爆乗りモードの当たり年!!

2022年08月10日公開

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今年も“夏ダコ”の最盛期到来!ここ数年、東京湾のマダコは20杯上限(申し合わせのバッグリミット)も夢でない当たり年が続いている。今やマダコ船は夏の東京湾の人気ターゲットと変貌を遂げた。しかし、激増した釣り人以外にも景色が激変したものが、空前の「タコエギ」ブーム。横浜・鶴見の老舗宿『新明丸』でも多くの釣り人がエギでの釣りを楽しんでいた。

老舗宿でも“タコエギ”ブームが

『新明丸』には毎年のように出掛けているが、今シーズンは面食らった。老舗船宿らしく、数年前はほとんどの釣り人が楽しんでいたのが“テンヤ”。竹板に50号のオモリと2本のカンナがついたタコテンヤに餌のカニを巻き付けるだけ。竿やリールはなく、渋糸の先に結んだタコテンヤからの情報を自分の手のみで感じ取る、昔ながらの鯔背な釣りだった。しかし、今年は様相が激変。乗船者22人中18人がタコエギを選択していた。

数狙いにはタコエギで広範囲を探る
何故、タコエギブームが当たり年と無関係ではないのか?竿を使って釣りやすいというのと、エギという疑似餌を使った釣りのゲーム性の高さがブームの背景にあるのだが、実はエギは数を釣るにはかなり効果が高い。好奇心旺盛のマダコには派手なカラーのエギはアピール力が高い。しかも最近は音が出るラトル内蔵のモノまで売られている。そしてもう一つの大きな理由は、基本船下を中心に探るテンヤに対して、エギはちょい投げして幅広い範囲を探れる。これが数釣りを可能にする所以だ。

タコエギ用のタックルは頑丈なものを

マダコに古くから精通した『新明丸』なのでテンヤの釣り方は過去記事を参照頂き、今回はエギについて触れたい。ここ数年で既にエギは不動の人気となり、釣具店にも専門コーナーが登場している。専用竿も多く出ているが、他から流用する場合は頑丈なものをお勧めする。時には数kgのモンスタークラスも交じるので、ロッドはイカ用やビシアジ用のものがいい。リールもドラグ性能を重要視した頑丈なモノを選びたい。

エギは派手な色をチョイス
釣果の肝となるのはエギ。こちらもカンナがマダコ用に大きくなった専用の物が沢山売られている。バリエーションも多く、各自の好みによるので『新明丸』では販売はしていない。事前に釣具店で複数買って臨もう。高橋船長のお勧めはオレンジや蛍光グリーンの派手目の色。意外なところでは頭が赤で胴体が緑などのアクセントがあるのも良いようだ。好奇心旺盛のマダコだけに「えっ、これが?」っていうほど派手なものが効果的。アピールを高めるために異なる色のエギを2本つけるのも効果大。ただし、3本以上は根掛かりが多いこのエリアではロストした時のショックが大きいのでお勧めしない。

 

釣行日は満員札止めの人気

『新明丸』は首都圏の横浜・鶴見に宿を構え、交通の便に優れる(詳細は過去記事参照)。出船は午前7時半。午前6時過ぎに船宿に到着すると、既に受け付け前に人だかり。釣行日は満員札止め。計22人の釣り人を乗せて高橋英夫船長操船で舫が解かれた。東京湾では、7月1日にマダコ“全面解禁”を迎えたが、この日最初に選んだポイントは港を出てほんの10分程の鶴見沖。

前半は最悪のスタート
最初のポイントは水深5m程。想定外に早く明けた梅雨が戻ってきたのか?と思わせるほど釣行前日まで続いた雨。この影響でポイントの水色は川を思わせるほど濁った茶色。真水が混じった水はマダコには決して良い状況ではないので心配なスタート。この心配は現実となり、多くのタコがいるはずのポイントだがアタリが全くない。上限20杯が続いていた最近の釣果が嘘のように前半は厳しい。

やっと見つかった良い流しで5連荘

船長も水色を見て「この色は今シーズン最悪だね」とぼやく。9時を迎えたがまだ船中で小野さんが釣った2杯のみ。頻繁にポイントを変えて少しでもいい場所を探す。午前9時45分。良いポイントに当たったようだ。船中で立て続けに5、6杯がヒット。この日最初のラッシュに私も右往左往。1人で来た女性アングラーの高橋さんにも800g程の良型が。急いで駆け付けたとこでこの日の自分の運を決定づける痛恨のミス。まさかのビデオカメラの水没。折角のマダコラッシュまでの映像が全て水の泡となってしまった。

中盤はポツリポツリの拾い釣り!
正午を過ぎた。この時点でトップはまだ2、3杯。0もまだかなりいる状況。カメラの悲劇も相まって落ち込んでいる私に船長の優しい救いの一言。「最近は午後にサイズも数も上がってるよ。やはりタコも夕飯前に食いが立つんじゃない?」。ポイントを鶴見から南下していくつかポイントを周ってみるもポツリポツリの拾い釣り。いよいよ残り2時間を切った。

【動画】新明丸・神奈川県鶴見・マダコ

後半に確変突入の爆乗りモード突入!

最後に選んだポイントは横浜沖。何が変わったのか、その時はいきなり訪れた。船長の予言が現実になる夢のような1時間。仕掛けを投入すると次々に入れ掛かり。しかもサイズが良い。1kgを超えるような良型が次々に上がる。何がスイッチだったのか不思議なほどの“爆乗り”。常連の麻由さんはこの時間を逃さなかった。タコがエギに触ったら少し待って、タコが完全に乗ったのを確認したら大きくフッキング。ズシリと伝わる重量感。気付けばその数は10杯となった。テンヤで挑んだ八百さんは最大1.8kgを釣り、計5杯。

サイズを狙うならやはりまだテンヤに分!
前半はヒヤヒヤしたが終わってみればトップ10杯。前半があまりに厳しく、最近の釣果と比べれば寂しいものの、それでも坊主(0杯)もなく全員が超高級ターゲットのマダコをゲット。船長によれば、エギは初心者でも数が釣れるのでお勧めだが、サイズを狙うなら、やはりしっかりとフッキングさせれるテンヤに分があるとの事。慣れた人はテンヤで幅広く探ることも可能。どちらにも対応出来るのがやはり一番ということか。

今回利用した釣り船

神奈川県鶴見『新明丸』
〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央5-13-24
TEL:090-4600-1225
定休日:毎週木曜日
釣果・施設情報 新明丸ホームページ

出船データ

マダコ乗合船
集合時間:午前7時までに受付
出船時間:午前7時30分~午後3時納竿
乗船料金:9,500円(餌付き)、女性・中学生以下は半額サービス。
駐車場:500円/日
※タコ枠のレンタル無料、テンヤは1個800円。エギは取扱無し
     
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