釣りビジョン

神奈川県:川崎市周辺の多摩川で手長エビ釣り!

2022年08月16日公開

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エビと聞いて最初に思いつくのは「伊勢エビ」や「車エビ」だろう。しかし、もっと身近なエビがいる。汽水域を中心に生息する手長エビである。素揚げや鬼ガラ焼きは、お酒好きの大好物だろう。東京の大河・多摩川の下流域、川崎市周辺にエビ独特の引き込み“エビバック”を味わいに出掛けた。

竿は1~3m程の長さを2本!

手長エビのポイントは、ほとんどの場合、直ぐ足元から2~3m先の岩石や障害物の間等に点在している。その為、竿は1~3m程の長さを2本は用意して置きたい。仕掛けはシンプルな玉ウキ1個かシモリウキスタイルの2種類。餌を底に這わせる為のガン玉をつけ、その下に5cm程の枝スを出してエビバリ2.5号前後(タナゴバリでもOK)を付ける。仕掛けの全長は、のべ竿の長さと同じ程度か少し長めが手返し良く釣れて使いやすい。

卵を持ったメスは全てリリース

河川にある大きな岩石や消波ブロックなどの隙間に潜んでいる手長エビ。ポイントを見つけるべく釣り人は翻弄される。この日も友人達と釣り場に着くやいなや護岸上を右往左往して、苦労の末にやっとポイントを発見した。
ここぞと思う所にそっと仕掛けを入れると、待つ間もなくアタリがあり、この日最初の手長エビが釣れて来た。しかし、“初獲物”は沢山の卵を抱えたメスだった。人間の勝手なエゴと思惑であると知りつつも自分で決めたルールとして、卵を持ったメスは全てリリースしている。
その後も同行の友人たちは、ポツリポツリと手長エビを釣り上げて行くのだが、私の仕掛けには中々アタリが来なくなってしまった。暫くしてやっと明確なアタリが来た。しかし、釣れて来たのは、この釣りの“定番ゲスト”のヌマチチブでガックリ。

 

アワセは、慌ててはいけない!

ポイントを少し移動して、今度こそ!とばかりに仕掛けを見つめていると、ウキに不思議な動きが現れた。ウキが川の流れとは違う移動をしてフッと止まったのだ。暫くするとウキの周りの水面に波紋が広がった。このウキの動きは、手長エビが餌を口に咥えて食べているに違いない!?ここで慌ててはいけない。30秒程じっと見守り、そっと竿を立てるように仕掛けを持ち上げると、強烈な“エビバック”!私の大好きな引き込みでビュンビュンと道糸を引いて行く。「超嬉しい~! 超楽しい~!)」。小振りだったが、最高の引き込みを味わいながら、オスの手長エビを釣り上げることが出来た。
その後もポツリポツリながら良型交じりで釣れ続いたが、夕暮れ時を迎え、辺りが暗くなり始めたので安全を考えてこの日の釣りはここで終了。
釣り上げた手長エビは泥を吐かす為、綺麗な水に入れて持ち帰り、2、3日泥抜きをしてから料理することに。

鮮やかな色合い!手長エビは油と相性抜群!

泥抜きした手長エビは、先ずは日本酒に投入する。「下ごしらえ?」ではなく、エビを酔わせるのだ。この手順を踏まないと、油に入れた際にエビが飛び出すのでご注意!!(本当です)
美しい色合いに揚がった手長エビにあら塩を一振り。ふんわり優しいエビの味わいとサクサクの食感でお酒のつまみにも最高の一品。
皆さんにも、是非、この手長エビ釣りの楽しさと味わいに酔いしれて頂きたい。

施設等情報

多摩川
神奈川県川崎市、多摩川六郷端付近

施設等関連情報

車利用の場合:近所にあるコインパーキングなどを利用
電車利用の場合:JR川崎駅か京急・川崎駅から徒歩15分程
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

野々宮 このみ
海釣りが大好き。アジ、キス、タチウオ(天秤)、アマダイ、カワハギ、プレジャーで深場のロマンを求めてアカムツなどを狙っている。湖でのワカサギも。釣り以外の趣味はマンガを描く、コスプレ、宝塚観劇。皆様に分かりやすく、気軽に釣りを「やってみたい!」と思っていただけるような記事を執筆していきたい。
instagram:
@konominggh
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