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[スルメイカがうまい!]食味も釣り味も最高のターゲットを釣りに行こう!千葉県勝浦川津港『不動丸』

2023年08月10日公開

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今回は千葉県・勝浦川津港へ。狙うは順調にスタートを切ったスルメイカだ。当地は「スルメイカメイン」、「ヤリイカメイン」、「ヤリ&スルメ」、「マルイカ」と季節によってほぼ周年、イカ釣りを楽しむ事が出来る。テクニックでも差が出る釣り物だが、大型スルメイカが基本となり多点掛けでは引き味最高。ぜひとも“船上干し”の味も堪能していただきたい。

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセス

アクセスは道路事情が改善され便利になった。以前は「近くて遠い」イメージだったが、横浜方面から勝浦川津方面に向かう場合、約110㎞の距離。『アクアライン』を通り、圏央道、首都圏中央自動車連絡道・市原舞鶴ICで降車。そこから一般道だが信号が少なく、約2時間で到着出来る。横浜方面から行く場合は「夜間割引」の時間帯でアクアラインが安いのでお勧めだ。

スルメイカの仕掛けをご紹介

好みにもよるが、「直結仕掛け」、「ブランコ仕掛け」の違い等、使用する仕掛けによって竿の特性が変わってくる。「直結仕掛け」は150号のオモリ、深い水深を早い操作で誘い続けていくので、2m前後のショートロッド系が操作、取り回しが良い。近年中型電動リールもサイズが小型化、ハイパワーになりこの釣り方にはベスト。「ブランコ仕掛け」の場合は特性上、ある程度誘いが〝ゆっくり〟かつ〝柔らかく〟なるパターンが多く、ヤリイカ兼用の繊細な穂先の2.1~2.4m。中型電動リールを使用。道糸は共にPE5~6号。細いとトラブル、ブレイクリスクが多くなるので注意したい。当地は大型スルメイカがメインなのでイカヅノは18㎝サイズ直結が基本だが、ヤリイカが交じる場合は11~14㎝のブランコ、もしくは直結を使う場合も。

 

「直結仕掛け」か「ブランコ仕掛け」か

午前3時半に集合、「不動丸」も対岸から漁協市場前に移動して乗船の準備。女将さんが軽トラックで到着し受け付けをしてくれる。船宿に釣り座の札があるので立ち寄って先に座席を確保する。平日にも関わらず大型スルメイカを求めて10人が乗船、午前4時30分に朝焼けの川津沖に向けて出船した。

ポイントまでゆっくりと船を進める。気になるのが他の釣り人の仕掛けだ。見てみると18㎝のイカヅノで、大半の釣り人が「直結」。「ブランコ仕掛け」は2人。40分程でポイントに到着するとご来光の中、船長の合図が出てスタート。水深は145m。一旦、底迄着底させ、ジギングのジャークの様な誘いを掛け、スルメイカにアピールする「直結仕掛け」に対して、誘いの後、ツノに触り易い様に“間”を入れる「ブランコ仕掛け」。さてどちらにヒットして来るか。見ていても楽しい。

スルメイカならではの多点掛けも

ポイントを数回変更したが、“触り”はあるが中々ヒットに持ち込めない様子。「少し乗りが悪いので確りと合わせた方が良いかも」と船長アドバイス。すると、左舷側で単発だったが良いサイズのスルメイカが上がった。右舷側でも乗ったようだ。一つ仮説を立てて見る。“渋い”イコール「ブランコ仕掛け」が良いのでは?という考え方だ。通常、ヤリイカ釣りに見られるように、弱い“触り”を掴んで掛ける釣り方。後に試してみようと思う。もしくはイカヅノをワンサイズ下げる等、パズルの様にヒントが沸き上がって来る。面白い。

暫くするとあちらこちらで多点掛け。左舷ミヨシ(船首)では5点掛けだ。状況を聞いて見ると「落ちて行くときに乗り始めた」との事。このパターンになると数が伸びる、最高の展開だ。更に電動リールで巻き上げながら誘いを入れてもヒット。大型スルメイカはパワーがあり、1杯、2杯、3杯、多点掛けになると電動リールのスピードが遅くなりビッグファイト。釣り味も最高だ。船上では綺麗に捌かれたスルメイカが美味しそうに干されて行く。イカ船ならではの光景だ。この時点で圧倒的に18㎝、「直結」に軍配があった。

海水温上昇の影響が…

後半はアタリの数が急激に落ちてしまった。150~160m付近にポイントを移動。原因は海水温の急上昇。なんと27度の潮が流れてしまった。海面には大型のサメも回遊。船長はポイントを変えながら反応を探って行く。ここで私も参戦。先ずは18㎝の「ブランコ仕掛け」。船長の合図と同時に勢いよくオモリを投げてイカヅノ投入。するとサバがヒット。これも美味しい「夏が旬のゴマサバ」なので嬉しいのだが、1投目が肝心のコンデションだけに手厳しい展開だ。

色々と吉清船長に教えて頂いたが、基本的にはサバが居る所を狙うとの事。確かに活性の高いサバが居る場所は潮が良いと言う事になる。その後私にはイカのアタリが無い。「もしかして…」と想像してみると18㎝ヅノの「ブランコ」は動きが鈍になっているのではないか?と。実は18㎝の「直結仕掛け」はダイレクトに誘いが掛かる。掛かり処に注目していると成程「脚」では無く「口廻り」に掛かっているケースが殆どだった。ソフトに乗せる為よりも、アピール誘い重視が当地スルメイカのベスト。「直結」18㎝の効果が発揮されている訳だ。

後半は渋いアタリも上手く捉えた常連さんがポツリポツリとスルメイカを上げ、11時30分の沖上がりの時間を迎えた。
「最近このエリアのスルメは、何故かブランコで釣れなくなって来たんです。昔はどちらでも乗ったんですが…」と吉清船長。色々試せて本当に有意義な釣行だった。この取材後、海水温が戻りスルメイカが爆釣。これからも楽しみな川津沖の大型スルメイカ。是非、チャレンジして頂きたい。

今回利用した釣り船

スルメイカ予約乗合(午前)
料金=1万1,000円(氷付き)
集合=3時30分(港)
出船=4時30分頃
沖上がり=11時30分頃
レンタル=貸し竿セット(電動:2,000円)
※その他詳細は船宿まで問い合わせいただきたい 釣果・施設情報 不動丸ホームページ

出船データ

千葉県勝浦川津港『不動丸』
〒299-5232 千葉県勝浦市川津1802番
TEL:0470-73-5538
定休日:第1・3土曜日
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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