釣りビジョン
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2011.7.15号

たかはし丸・東京都小岩大橋
楽しみ方は様々!東京湾のシロギス絶好調!

のんびりムードの『たかはし丸』の待合所
釣り人に色々なタイプがいるように船宿にもそれぞれのカラーがある。東京湾で最もポピュラーな釣り物・シロギスは、東京湾奥部(千葉、東京、神奈川)のほとんどの船宿から乗合船が出ている。したがって、自分に合ったスタイルの船宿を選ぶことが出来る釣り物でもあるわけだ。今回は、「のんびり、まったり楽しみたい」-そんな向きにピッタリな江戸川区松本町・小岩大橋脇の『たかはし丸』を選んだ。

「寄らば切るぞ!」といった雰囲気の釣り人も!?

シロギスは、数釣り競技会の対象になる事も多い魚で、ベテランの中には、150尾、200尾と釣る人も珍しくはない。したがって、「釣るからには、最低でも束釣り(100尾以上)」な~んてベテランも少なくない。そんな人達は、乗船と同時に竿掛け等をセットして、「寄らば切るぞ!」といった雰囲気を醸し出している。そうした殺気立った状況がいい-といった人もいる。反面、「食べる分だけ釣れれば十分」といった“のんびり派”も多いのもこの釣りの特徴だ。『たかはし丸』は、明らかに後者の人々が集う船宿である。初めて沖釣りに挑戦する人、親子であるいはファミリーで楽しみたいといった人達には、ピッタリな船宿と言えよう。

井杉竜一船長、32歳のピッチピチのイケメン
[動画]2011年7月シロギス釣り

まったりとした時間が流れる

旧江戸川河口近くのディズニーランド脇のホテル群を眺めながら東京湾へ
土曜日の午前7時、小岩大橋脇の船着き場を離れた船は、小生を含め11人を乗せて、浦安近くで旧江戸川と合流する新中川をゆっくりと下って行く。1人だけが30歳代で残る10人は50~70歳代のベテラン揃い。しかし、一人として「寄らば切るぞ!」といった雰囲気の御仁はいない。舵を握る井杉竜一船長も32歳のピッチピチのイケメンだが、これまた若いに似合わず柔和な船長である。船上には穏やかでのんびりした雰囲気が漂い、まったりとした時間が流れていく。何とも心地よい。たまにはこんな釣りもいい。

アタリが遠ければ「何か」あると思え!!

「このところ潮色が澄んでいるんで、少し深い所まで行きますね」。そう言いながら船長は、船を富津沖に向けた。“海ほたる”を過ぎ、20分程走って釣り場に到着。既に10数隻の船が舳先からパラシュートアンカーを入れてシロギスを狙っていた。「深い所」と言っても水深は10~11m。この時期、産卵を控えたシロギスは、水深6、7mの浅場でも楽しめるが、潮色が澄んでしまうと流石に喰いが落ちるので、少しだけ深い所に来たようだ。
「お待たせしました。やって下さい」。船長からのアナウンスで仕掛けを投入。テンビンが着水した時、イヤな感じがしたので、すぐにリールを巻いてみると、案の定仕掛けがテンビンに絡んでいた。テンビンが着水した時、ほんの少し竿先を手前に引いてやれば、こうした“手前マツリ”は防げるが、この時はそれを怠った。シロギス釣りでは、自分にだけアタリがない時には、必ず“何か”があると考えた方が良い。中でも最も多いのが、この“手前マツリ”、次がハリに“異物(海底の動植物等)”が引っ掛かっている-大体このどちらかなので、アタリが遠いと思ったら、まずはリールを巻いてチェックすることだ。

良型シロギスが好調に釣れた
シシャモのようなお腹をしたシロギス
ホウボウとの一荷釣り
[動画]船長一押し一本バリ釣法

ひねもすのたりのたりかな

間もなく、船のあちらこちらで17、18cmから22、23cmのシロギスが釣れ出し、こちらの竿にも心地よい引き込みで20cm程のシロギスが釣れて来た。この日の天気予報は「終日曇」だったが、カンカン照りではないものの日射しが海面を照らし、明らかに晴天。予報は外れたが、風もほとんどなくこれ以上はない釣り日和に恵まれた。 舳先からパラシュートアンカーを入れての釣りなので、エンジン音も聞こえず、のんびり、ゆったりした時間が過ぎていく。実に心地よいひと時である。時折、潮の流れの悪戯でオマツリもあるのだが、この日の乗船者には、そんな事に目くじらを立てる御仁は一人もおらず、笑顔で外してくれた。
その後もまさにひねもすのたりのたりかなと言う時間が過ごせ、幸せな一日だった。

井杉船長が作ったシロギス料理の数々
[動画]天ぷら・フライ用キスの捌き方
[動画]船長直伝!家庭でできる屋形料理(天ぷら編)
[動画]船長直伝!家庭でできる屋形料理(フライ編)

子供連れでも“おかず”は十分!!

そんなのんびりムードの状況でも、シロギスはしっかりと釣れ、竿頭の池田伸夫さん(右舷ミヨシ=船首=から2番)は、106尾の束釣り。2番手、3番手も94尾、85尾の釣果。スソ(最低)の人でも45尾を釣っていた。因みに30、40尾もあれば3、4人の家族なら天ぷら、シャブシャブなどで食べても十分に満足できるはずだ。これからしばらくの間、子供連れでのんびり出掛けても“おかず”には十分な数が釣れるはずだ。

『たかはし丸』の大型屋形船

◆『たかはし丸』の屋形船

『たかはし丸』は、3隻の大型屋形船を保有しており、5つのコース(たかはし丸桟橋乗下船、たかはし丸桟橋乗船・晴海桟橋下船、晴海桟橋乗船・たかはし丸桟橋下船、晴海桟橋乗下船)で運航している。平日15人、金・土・日20人(7、8月に限り平日も20人以上)から利用出来る。料金は1人1万500円(税込=1コースだけ1万2600円)。
※詳しくは『たかはし丸』のHPで。

(野口 哲雄)

今回利用した釣り船
東京都小岩大橋『たかはし丸』
〒133-0043 東京都江戸川区松本2-40-3
TEL:03-3674-2780 定休日:月曜日
詳細情報(釣りビジョン)
たかはし丸ホームページ
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