2023年04月04日公開
北国・青森、冬季は海水温も下がり、雪も重なって釣り物が極端に少なくなる。しかし、今年は暖冬、3月上旬には降雪もなくなり暖かい日が続くようになっていた。例年ならこの時期に初めての漁港で“メバリング”をしたりはしないのだが、「今年は…ひょっとして」と思い、青森市内の奥内漁港に出掛けてみた。
例年より季節が進んでいるので、夕マヅメから
今回は夕マヅメからエントリーした。通常、この時期は夜にならないと釣れないのだが、釣り場が、青森市内の初めての漁港ということもあり、やや明るい時間帯からポイントに入りたかったのだ。奥内漁港の先端にはメバルが“住処”にしている消波ブロックがあり、潮通しもよいので、ポイントとしての条件は整っている。
ジグヘッド1gに2インチ前後のワームを付けて釣りを開始。思ったより水深は浅く、1gのジグヘッドリグがカウント10で着底する。ワームをローテーションしてみたがバイトは得られない。この時期はまだ水深が浅いところにはいないのか?、完全に陽が落ちないと釣れないのか? 等々と思い悩んだが、この時期にここで“メバリング”をやったことがないので、狙うポイントを変える要素も見いだせない。取り敢えず「陽が落ちるまで頑張ろう」と我慢の釣りを続けた。
陽が落ちた途端、状況一変!ボトムから反応!
陽が落ちて、周りが暗くなって来たタイミングで初のバイト。続けて1gのジグヘッドを軽めにキャスト。そこからカーブフォールで落として足元で着底させ、スローリトリーブするとバイトがあった。
その後もレンジや飛距離などを変えて探ってみる。しかし、あちらこちらに藻場は多数あるのだが魚が付いていない。陽が落ちても、魚が浮いてくることはなくボトムに張り付いている感じだ。暖かい日が続いたから海水温も多少は上がっているかと考えていたが、それは間違いだったようだ。
ワンキャスト、ワンキャッチ!!
それでもこの日の釣り方が見付かった。初バイトと同じようにボトムに落としてスローリトリーブの釣りを続けると、ワンキャスト、ワンキャッチで釣れ続くようになった。しかし、サイズアップはなく、ファーストキャッチのメバルがこの日の最大魚だった。
その後も20cm前後中心で釣れて来たが25cmを超えるサイズは釣れることがなかった。しかし、このサイズでもメバルの引きは強く、何よりも数が釣れるので実に楽しい釣りとなり十二分に癒された。
今後は“尺メバル”も期待出来る!
「暖冬だから、夕マヅメから釣れるのではないか」との期待で夕方からエントリーしたが、やはり、この時期にも陽が落ちないと釣れない事を悟る釣行となった。そして、メバルが浮いて来ることもなく、バイトは、ほとんどがボトム付近でしか得られなかった。いい勉強になった。
“春告魚”とは言ってもシーズン本番はこれからだ。今後、気温、海水温が上昇してくれば“尺メバル(30cm以上)”も交じるようになり、全般的にサイズもよくなって来るはず。因みに、今後はナイトゲームだけでなくデイゲームでも釣れるようになるので、大いに期待したいと思う。