2023年04月06日公開
北国に春が訪れると、天気も落ち着いて海が穏やかな日が続くようになる。因みに沖から接岸したサクラマスが河口周辺のサーフで釣れるようになるのもこの頃だ。例年、今頃は太平洋側のサーフでサクラマスやアメマスが釣れるのだが、今年は未だよい情報がない。そこで津軽海峡で釣れる場所がないかと、青森県・津軽半島、今別付近に出掛けてみた。
流れ込みがあるゴロタ浜がターゲット
当日は、この時期にしては風もなく穏やかな天気に恵まれた。ただ、休日という事もあり、アングラーが多いことが予想されるので、朝マヅメは諦めて夕マヅメを狙うことにした。
サクラマスやアメマスは、大きな川の河口だけでなく、「小さな流れ込みにでも接岸することがある」と聞いたことがある。合わせて、私がゴロタのサーフでサクラマスを釣った経験があるので、小さい流れ込みがあるゴロタのポイントを探しながら車を走らせた。青森市から車で1時間程走った頃、ゴロタのサーフで小さい流れ込みがあるポイントを見つける。休日だがアングラーは1人もいない。夕マヅメだからか?それとも釣れない場所だからか?
初めて訪れたポイントで予想もしない魚が
初めての釣り場なのでレンジが分からない。そこで、メタルジグは使用せず、ボトムを避けてミノー中心でゲームを組み立てる。先ずは140mmのシンキングミノーをジャーキングして広範囲に探ってみた。流石に津軽海峡というべきか、流れはしっかり効いていてミノーを流しやすい。しかし、魚からの反応はなく、ダートアクションだけでなくドリフトさせたり、フローティングに変えたり、リトリーブスピードを変えたりと、様々誘ってみるがノーバイト。
今は下げの潮が効いている。近くの“沈み消波ブロック”が徐々に顔を出し、そこには反転流が発生している。この地形変化と潮流の変化で、ここに魚がいるのではないかと思い、150mmクラスのシンキングミノーをキャストした。ややアップクロスにキャストして、潮の流れに乗せて引いてくる。すると、消波ブロックを過ぎて反転流がなくなるタイミングで強烈なバイト!ヒットした瞬間に激しく首を振るのと心地よい重量感がタックルから伝わってくる。ジージー!!ドラグ音が心地よい。久々の会心のアタリに興奮しながらファイトを楽しむ。魚を足元まで寄せてくると、魚は首を振るものの走ることはない。シーバスやサクラマスではないようだと考えながらキャッチした魚は…。予想もしなかった大型アイナメだった。3月ということや、ミノーでシャローを引いていたため、サクラマスやアメマス、またはホッケが釣れることは想像出来たが、その範囲を超えて予想外のアイナメが釣れたのだ。しかも49cm!!「そりゃ重量感もあるでしょ!」。姿を見た時は驚いた。
その後もサクラマスとアメマスを探し続けたが…
大型アイナメが釣れてテンションアップ!再びサクラマスを探し続ける。ミノーだけでなくシンペンでも探るがノーバイト。日が暮れて周囲が暗くなって来たので納竿した。
今回、初めての釣り場でサクラマスを狙い、嬉しい“ゲスト”に出会えた。例年なら4月下旬になると10cm前後のミノーをシャロー狙いでキャストすると、アイナメが釣れることがある。1ヵ月も早いこの時期にミノーに反応するとは思わなかった。残念ながら“本命”のサクラマスやアメマスには出会えなかった。しかし、経験上、5月の中旬までは海や河口で釣れるはず。今後も機会があれば狙ってみたい。