2隻出しの盛況も大型船で釣り座ゆったり
出船は午前7時30分、私はマイカーで6時30分頃に着いた。『山下丸』はJR久里浜駅と京急久里浜駅のどちらにも近く、首都圏から電車釣行出来る船宿としても人気が高い。駐車場ではアマダイの名船長でもある坂本勉船長が駐車場所を誘導してくれた。
受け付けで、乗船カードを記入、乗船代を支払い、餌(アサリの剥き身)を貰い、外の冷凍庫で氷を1つ購入。必要なら仕掛けやオモリを買い足し、竿やライフジャケット、長靴、釣り座に敷くマットのレンタルも受けられる。荷物をまとめて山下克範船長の「第三十一山下丸」に乗り込んだ。※早朝は船上に薄氷が張って滑りやすいので十分注意。
冬場はオモリ30号、わかりやすい船長のレクチャー
狙う水深が浅い夏場はオモリ25号、深い冬場は30号を使い分ける。ハリスは2〜3号だが、最近大手釣具店にはなぜかハリス3号の仕掛けが少ない?
この日たまたま同船したダイワのフィールドテスターの荒井良乃介さんにこの疑問を聞いてみたところ「今は数が出やすい2号が主流で、時にはもっと細いハリスも使います」とのこと。どうやら私はだいぶ取り残されているようだ(笑)。
船上ではもう1隻のカワハギ船「第三十二山下丸」の坂本司郎船長がビギナー釣り師にカワハギの釣り方をレクチャーしていた。「小さなアタリを見逃さないよう道糸を張り、急な合わせはスッポ抜けるので、追わせてしっかり咥えさせてから合わせる。巻き上げ途中引かなくなっても巻き続けてください」という感じの内容だった。
釣り場は近場の鴨居沖、まずは良型がポツリポツリ!
定刻7時30分に出船して平作川を下る。この時、船縁に竿を立てておくと橋を潜った時に接触するので必ず寝かせておく。餌は写真のように丸く付ける。釣り場は航程15分程の鴨居沖20〜30mダチ。
「はいどうぞ、オモリは30号を使ってください」という船長の合図で開始。果たして大きな真っ白い肝でお腹がパンパンに膨れた美味しいカワハギ=“肝パン”は釣れるのか!?「よし釣るぞ!」と気合いを入れてバトルモードで開始かと思いきや、皆さん案外自分のペースで仕掛けを投入。船上はカワハギとの駆け引きが楽しみという感じの“わくわくムード”に包まれていた。
中盤から潮流れよく入れ喰いモードでカワハギ連釣!
朝の内はポツリポツリだった喰いも、中盤の潮替わりで流れがよくなると入れ喰いモードに突入!荒井さんは、試したくて持って来たという7対3調子の竿で、この時間帯にカワハギを連釣!投げて、動かして、聞いて、合わせるという感じの釣り方で、とにかく休むことなく竿を動かし続け、何度も何度も竿を曲げている。私の正直な感想は、「異次元だ!」という感じ。
荒井さんに聞いてみると「小さな群れが点在しているようなので、広く探って喰わせるイメージです」という。この後ラストまでずっとコンスタントに釣果を伸ばしていった。
終盤はサイズアップ&ダブルも!今後も更に期待!!
ラスト1時間位は、潮の流れはだいぶ落ち着いた感じだったが、その代わり釣れれば良型となる確率が上がったようだ。餌盗りはアタリがあってもほぼハリ掛かりせず、掛かるのはほぼカワハギ!手が合えば数を伸ばせる感触だった。この日最大の29cmのカワハギが釣れたのもこのラスト1時間だった。
14時30分頃沖上がり。結果、カワハギ16〜29cmが7〜41匹!トップは前述の荒井良乃介さん(多数リリースしていた)、2番は藤沢市の小野俊太朗さん20匹、3番良乃介さんのお父さんの荒井浩さん19匹、15人中11人が“ツ抜け(10匹以上)”、私も“肝パン”を14匹と、絶好調だった!
山下克範船長にカワハギ概況を聞けば「今からが一番いい時期ですよ。肝は大きく育っていますし、身もしっとりと上品な脂が乗って口に含むと刺し身がとても甘いです。水深は深くなりましたが、カワハギの活性は良い。これからもっと大きな群れになり、更に数が期待できます」と笑顔で答えてくれた。
旬の“肝パン”のカワハギ、この冬チャレンジされてみてはいかがだろうか。
施設等情報
〒239-0828 神奈川県横須賀市久比里1-3-3
TEL:046-842-8856
定休日:第2・4・5水曜日(定休日が祝日の場合、変更して営業) 釣果・施設情報 『山下丸』ホームページ
施設等関連情報
料金=9,200円(餌付 ※殻アサリ)、1万円(餌付 ※アサリ剥き身)
氷別=200円
出船=7時30分頃
沖上がり=14時30分頃
レンタル=貸し竿(手巻き 無料)、ライフジャケット、長靴など
※詳細は問い合わせ
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。