2025年12月18日公開
今年も6月からスタートとなった飯岡エリアのヒラメ。今季は開幕早々9.1kgを始めとする大型の個体が釣りあげられ釣果情報を賑わせた。そして突入したシーズン本番。寒ビラメの釣況を伺いに、千葉県は飯岡港の『幸丸』を訪ねた。
まずは店舗へ集合!
乗船受け付けは飯岡港を見おろす店舗棟で行う。開店前に到着した場合は、建物右手に置かれた座席表に記名して釣り座を確保する。
開店したら、店舗内の券売機で希望の釣り物を選択し、乗船料を支払う。窓口へ購入した券を提出し、釣り座の確認をして乗船券を受け取ったらチェックインは完了。乗船名簿の記入をしてから船着場へと向かう。
船着場近くの駐車スペースに車を停めてウエアや積み込みの準備。船のマイクで案内があってから乗船となる。受付を済ませた釣り人が揃ったら出船準備は完了。午前4時50分に『幸丸38号船』は出船した。
竿入れからアタリ活発!
海面に月が映るほど穏やかな海を走ることおよそ70分。飯岡沖(河口沖)の釣り場に到着すると、各釣り座へエサの活きイワシが配布され、この日の釣りはスタートした。
最初に竿を曲げたのは右舷ミヨシの横内さん。一投目で2kg級の良型を仕留め、船上は一気に活気づいた。程なくして右舷胴の間に、続いて左舷ミヨシにと次々竿が曲がる時合いに突入。連続バイトに船長と中乗りさんのタモ入れが逼迫するほどの嬉しい悲鳴もあり、日の出前から船中の熱気は急上昇。釣り座を問わず、朝の好釣を楽しんだ。
かくして7時過ぎには早々に全員釣果達成。この後も手の合う釣り師から着実に釣果を重ね、魚桶は見る見る充たされて行った。
船長に訊く「ヒラメのコツ」
今期のヒラメについて、向後真太朗船長に訊いた。
──今期のヒラメ、例年に比べていかがですか?
船長「今年はね、イワシの群れが多いんですよね。そのせいか夏でも型が良いのが多かったです。ちょうど今は毎日同じ所へ行かないように、深場へ行ったり、浅場へ行ったりなんですが、この先は大体浅場で。北風が吹くんで、そこの屏風ヶ浦の陰で隠れる日が多くなるのかな。あんまり沖に行くことはなくなると思います」
──釣り方のコツやアドバイスは?
船長「捨て糸が長い方が多いですね。基本20~30cmで。ポイントによってはちょっと替えてもらうこともあるんですけど。船宿仕掛けも捨て糸が長いんで、使う時には半分に詰めていただければ」
38号船を担当する真太朗船長から「底がゴツゴツしてるんで根掛かりに気を付けてください」「もうすぐ漁礁に乗ります、2m上げてください」等々、これから釣るポイントの特徴や釣り方を、投入前や変化のある毎にアナウンスしてくれる。投入前はエサのハリ付けなどに気を取られがちだが、こうした情報が釣果を分けると言っても過言ではないので、聴き逃さずしっかり実釣に反映することをお薦めしたい。
浅場で好釣、ビギナーも安心!
かくして、飯岡沖の10~25m前後を攻略したこの日。38号船の竿頭はヒラメ11枚を釣った茅根さん。ツ抜けは船中3名でオデコなし。みなさん重たいクーラーを手に笑顔の帰港となった。
ヒラメ釣りの難関の一つに「5枚おろし」がある。幸丸には沖上がりまでに船長に申告すれば、1尾につき500円で捌いてくれる「さばきサービス」がある。エンガワも美しく取れ、刺身・ムニエル・潮汁にフライと調理の幅が広がるため、料理に不慣れな釣り人にも心強い。
数も型も期待できる飯岡沖の寒ビラメ。この日は出なかった4kg以上の良型も取材後にはコンスタントに上がっているので、これからヒラメにチャレンジしたいビギナーの方々はもちろん、腕に覚えのある大物狙いのヒラメ釣師にも強くお薦めしたい、この冬イチオシの好ターゲットだ。
この記事を書いたライター
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事