まるで水族館のような海は今年一番の魚影!
辿り着いたのは半島の中腹辺りのポイント。車を停め先ずはポイントチェックを行う!広い釣り場には先行者のエギンガー2名のみだったが、海を何気なく覗くとそこには驚きの光景が広がっていた。見渡す限りすべての方角に魚影が見えるではないか!なんじゃこりゃ~!なんの迷いもなく今日の釣り場になったことは言うまでもない。
先行していたエギンガーの方が、私が乗ってきた遠方の車のナンバーを見て声を掛けてくれた!「ここ凄いですね~!」と話すとエギンガーの方もここに魅了され毎週のように県外から訪れていると言う。話を聞けば、狙える魚種は季節ごとにあれもこれもと数え切れない程だった。まさに釣り人パラダイスである。
この光景を見ているだけでもう楽しい!竿の準備も何の竿を用意していいか迷ってしまう。とりあえず私はアジングの用意を!これに対して相方は、今日も大きな夢を抱き生き餌をセットしていた。早く釣りがしたい、と2人とも慌てること慌てること(笑)。とりあえず私は1.5gのジグヘッドにブルーのストレートワームからスタートすることにした。
フグを回避し怒涛のカマス祭り!
ここ由良半島も高知県同様フグの数が凄い!まずはこれを回避しないとワームがいくつあっても足りなそうだ…と心配していたのだが、幸いにもフグ達は岸壁付近を行ったり来たりしていたので沖にはいないようだった。そして第一投目!海面がザワついた!
一面にいたアジの群れが反応し、ワームを追ってくる!すぐさま釣れたのは15cm程のアジであった。しかしながらいくらアジがいたとしてもデイアジングはそう甘くはない。同じワームだとすぐに見切られ反応がなくなってしまうのだ。ワームをこまめにチェンジしながら釣っていると足元に60~80cm有ろうかと言うブダイの登場だ!でか~い!思わず叫んでしまった。ここは本当に様々な魚達が姿を現してくれる。
1時間程経った頃だろうか。相方の呼ぶ声が聞こえたのでその方向に向かってみると「こっちに大きなアジがいるよ~」と言うのだ。確かに少し深い所に、先ほど見ていたものよりも確実に大きい魚体の群れが見えた。早速ワームを投げるとさっきとは比べ物にならない速さでワームを追ってくる!
足元まで引いてくると…ん?長い?姿を現したのは良型の丸々としたカマスであった。と思った次の瞬間…食った~!おお~引く。重量感もある。バラさぬように慎重に。先ほど見た大きな魚体はカマスだったのだ。ワームを投げたことで今まで見えなかった群れも続々と寄ってきて、私の足元はあっという間にカマスの群れで埋め尽くされた。
こりゃまた凄い!これ程多くの魚影を一度に見たことはない。ここからは期待通り、一投一匹!の怒涛の連発タイムが続いた。そして、私の様子を見ていた相方もすぐさま参戦。引きも強く楽しい釣りだ!しかしカマスの鋭い歯によってワームはすぐにボロボロになってしまう。そこでジグサビキに変更してみると、なんとこれが大当たり!さらにカマスの活性が上がり、フグを避けるために遠投し高速で巻いてくるとほぼ100%カマスがヒットする。後半にはたまにアジも混じるようになってきた。アジには時合いがあるようだ。
もうすでにキャストを繰り返す腕は悲鳴をあげそうになっていたため休憩を挟んだのだが、今度はアオリイカが視界に入ってきたのだ!これに敏感に反応したのは、イカを愛してやまない相方(笑)。生き餌の仕掛けをスピーディにアオリイカ用に変更する。しかし一つ問題があった。それはウキの存在だ。このウキがどうしても気になるらしく、周りに多くのフグが集まってきてしまうのだ。仕掛けを回収するとラインにはガジガジ齧られた跡が残っていた。エギを投げてもラインを切られ、エギごとなくなってしまう。そうこうしているうちに時刻は15:00をまわっていた。この場所で青物が入ってくるのを待つか?他のポイントを探しラストチャンスに賭けるか?決断が迫られる。
最終的に、今日はここまで大いに楽しませてもらっていることだし、せっかくここまで来たのだから最後は他のポイントに賭けてみよう!と言うことになった。この決断が吉と出るか、凶と出るか…?
ラストチャンス!アオリイカは微笑んだ!すごいぞ由良半島!
私達はさらに半島を進んだ!そして、小さな釣り場を見つけた。日暮れも迫ってきていたのでラストはこの場所で竿を出し、納竿する覚悟を決める。
先行者は3人いたが、こちらの釣り場も皆、アオリイカ狙いだという。活き餌にエギに様々な釣法でイカを狙っている。最後にイカは私達に微笑んでくれるだろうか?相方は活き餌のウキ釣り、私はエギングで臨んだ!
先ほどのポイントに比べるとフグの姿は少ないが、アジやカマスの姿も見られない。陽が傾く中、静かな海にはエギをシャクル音だけが響いている。ひたすらキャストを続けるが反応はない。ウキも異常なしの時間が続く。いよいよ暗くなろかと言う時だった。
ウキがスーッと走る。息を呑む相方。「来い!」と渾身のアワセを入れるとずっしりとした重量感と共にラインを引く生命感を感じることができた!「キターーー!」うっすら見えてきたその姿は間違いなくアオリイカである!近くにいたお兄さんがタモを出してくれ、見事ネットイン!嬉し涙でも流しているかと相方をみれば満面の笑みでイカを掲げていた(笑)
四国遠征釣行!一片の悔いなし!
私は腕も、知識もまだまだであるが、いつか出会える大物を夢見て、全国各地の釣り場へと足を運び続けている。そして、そこで出会う釣り人や、地元の方々に多くのことを学ばせてもらっている。まだまだ珍道中になってしまうことが多いが、この夢多き釣りに夢中だ。2024年も大いに釣りを楽しんで行こうと思う。
施設等情報
施設等関連情報
宇和島から四万十方面→宇和島道路→R56直進 約40分
宿毛からR56宇和・愛南方面 約1時間
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。