サクラ咲く中、大型ニジマスが舞った!!神奈川県・箱根早川での渓流釣り

日本でも有数の温泉地として知られる神奈川県・箱根を流れる早川は、関東近辺の川には珍しく、流程が短く流域に平野部がほとんどない。入渓した入生田地区から3km程下ると、もうそこは相模湾だ。石も大きくバラエティーに富んだ渓相が広がっており、“天然ヤマメ”の太平洋岸南限とされる貴重な川だ。春の陽気に誘われ、ルアータックルを携えて、サクラ咲く箱根路へと向かった。

淡水
  • 神奈川県 早川

怪しい黒い雲が迫ってきた。明日の箱根早川は?

出発前はいつも天気図と睨めっこ。「なにやら…釣行前日に怪しい雲が…」。残念ながら予報は的中し、強い雨が降り出した。翌朝、どうしたものかと悩んだが、幸いにも箱根早川はほかの河川よりも水の引きが早い。そこに期待しつつ、いつもなら真っ暗なうちに出発するが、遅い出発とした。

遊魚券の購入は後にして、まずは川をチェック。最下流のC&R(キャッチ&リリース)区間に到着したのは午前10時30分。増水は予想より少なかったが、濁りが思いのほかひどかった。上流から1人のフライマンが下ってきた。朝6時から釣りをしているそうだが「生命反応なし」とのこと。もう少し状況を聞き、竿を出すか迷ったが、早川の回復力の強さに賭けることにした。

前日の雨による濁りが思ったよりひどかった
遊漁券販売のコンビニにはのぼり旗が立っている
上流に向かう途中には満開の桜
早川沿いに続く箱根路
太閤橋上流ポイント
太閤橋下流ポイント

湯本から徐々に降って川見。下流の入生田地区へ

この決心が揺るがないように、まずは遊魚券を購入するためにコンビニへと向かった。上流部である湯本地区からチェック。そこからどんどん下流に向かってポイントを見て行った。早川はポイント毎に駐車場所もあり、入渓もしやすいので容易にポイントを見て回れるのである。その中で比較的濁りが少なく、状況のよかった入生田地区へ入渓することにした。餌釣りの友人ともここで合流し、やっと釣り開始だ。

竿を出す頃には、到着した時よりも5〜7cmの減水も見られ、状況は好転している。雨の増水のお陰で、いつもは浅くて竿が出せないポイントも攻めることができる。平場、チャラ瀬、流れ込み、淵…。ポイントは実にバラエティーに富んでいる。河原に駐車もでき、入渓も容易だ。

朝よりも減水し始めた
ポイントには親切に立て看板も設置されている

魚へのロマンスは成就せず、横をロマンスカーが通り過ぎる

「夕まづめ、引き水」のチャンスを狙って、ほかの釣り人もチラホラと川へやってきた。午後3時時頃だろうか、魚がライズする姿を目にするようになった。ライズを目視できた場所にはまだ濁りがあったので、派手めカラーのミノーをチョイス。濁りのせいでチェイスは見えないが、一瞬のバイトが手元に伝わってきた!

喰いが浅いのか、バレが多い。濁りのせいもあるのかも知れないが、解禁から3週間、人的プレッシャーが高まってくるのもこの時期だろう。「スレた魚をどう喰わすか」。このポイントでは、水深のある流れ込みで、丁寧に餌を流した友人が型のよいニジマスを手にした。

この後、ポイントを移動して湯本地区へ。ここでは深場を中心に探ったが、また濁りが濃くなってきた。私の目の前を小田急電鉄の特急・ロマンスカーが通り過ぎていくのを横目に見ながら、この日の釣りは終了となった。

濁りの残る流れ込みをねらってみるが反応がない
餌釣りの友人にヒットした良型ニジマス
上流の湯本エリアは箱根湯本駅の真ん前
ポイントの目の前を通り過ぎるロマンスカー

サクラ咲く箱根で頬を桜色に染めた大型のニジマスが舞った!

諦めの悪い私は、翌日も早川へ。この日もまずは最下流のC&R区間へ。当日は『早川河川漁協』が主催するルアー釣り大会が開催されていた。ルアーマンがあの手この手で腕を競う! 私も混ぜてもらって竿を出した。濁りは前日よりも取れてきてはいるものの、薄濁り状態。そのせいか前半は釣果の報告もなく、皆苦戦しているようだ。しかし、陽が昇り、空も晴れわたって、河原も暖かくなった頃、チラホラ釣果報告が届くようになった。「デカニジマスが出たぞ!」、「サクラマスがあがったぞ!」。派手なカラーのスプーン、ボトムで激しいアクション、管理釣り場で使うようなアイテムの使用が有効だったようだ。

石脇をダウンでゆっくり引き上げる。何度も同じコースをゆっくりゆっくり、丁寧に丁寧に、が肝だ。ヘチを狙って確実にキャストしていくのもよい。なるべく底をねらい、長くアピールしていくこと。深みをダウンで狙った選手も大型のニジマスをあげていた。しかし、多くの選手はバラシを多発。一瞬フッキングするが外れてしまうことが多く、苦戦を強いられた。全体的に見て渋い状況の大会ではあったが、難しい状況だからこそ面白い。終わってみれば、さすが腕の立つ選手たち。大型のニジマスにサクラマス、ヤマメと多くの釣果報告があった。

この川は、多くの放流やポイントの整備など、漁協の努力で釣り場環境がよく整備されている。様々なイベントも企画され、なんと遊漁券購入者には日帰り入浴施設の割引があるなど、温泉地らしい特典もある。箱根早川は「多くの釣り人に心から楽しんで欲しい」という漁協の皆さんの思いが詰まった川だ。これからがシーズン本番!箱根の麓で多くのビッグファイトが繰り広げられることだろう。

大会会場には早咲きの河津桜の花びらが舞っていた
選手たちを鼓舞するように咲き誇る桜
引きのよいニジマス
型の良いヤマメ
大会では選手達によるゴミ拾いも行なわれた
アユの遡上も多く、ハミ跡も確認された
桜が散り、季節がまたひとつ移りゆく頃、渓流シーズンの本番がやってくる

施設等情報

早川河川漁業協同組合 小田原支部
〒250-0034 神奈川県小田原市板橋905 早川河川漁業協同組合 小田原支部ホームページ

施設等関連情報

・漁期3月1日〜10月14日 
・料金:日釣券:1,300円(現場券2,000円)、女性・中学生日釣:650円、中学生年券:2,500円
※遊魚券販売場所はホームページを参照
※遊魚券購入者にはさまざまな特典あり(一の湯・湯の里おかだ・かっぱ天国。日帰り温泉が割引ほか)
・車:小田原厚木道路・小田原西ICから135号線方面に向かって進むと下流のC&Rエリア。国道1号線方面に向かえば、箱根湯本駅付近の上流エリアへとなる。
・公共交通機関:JR東海道線・早川駅下車、徒歩7~8分。ほか、箱根登山鉄道各駅からも徒歩でのアクセスが可能
※釣法により釣行可能エリア等に制限あり。詳細は、ホームページで

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

SHOHEY 鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。

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