静岡県・熱海港から初島へ!離島で堤防釣りを楽しむ!

静岡県・熱海港から毎日定期便が出ている初島へ。遠征気分もピクニック気分も味わえる離島に、釣り道具を持って渡船に乗船した。本格的な磯釣りから、堤防釣りも楽しめる初島。どんな魚に出会えるのか、今回は地元の釣り仲間の案内で初島釣行を満喫してきた。

海釣り
  • 静岡県 初島

始発午前7時30分発は、釣り人で大賑わい!

JR熱海駅から初島に行くには、『富士急マリンリゾート』熱海港定期船乗り場で乗船券を購入する。熱海駅からは頻繁にバスも発着しているので、首都圏から電車でも十分船の始発に間に合うのも便利なところ。この日は地元の友人に車で迎えに来てもらい、船着き場に直行。駐車場は近くの海釣り公園の駐車場が広く、格安に停められるのでとても便利。乗船の1時間前ぐらいに到着し、まずは近くの釣具店『フィッシングショップ サンワ』で餌を購入。沖アミやイソメなどが少量から購入が可能で、私たちもイソメを買った。店外では磯釣りの常連さん達が撒き餌を混ぜ合わせる場所も用意されていて、初島に着けばすぐに釣りをするための準備が整えられる。船の前には既に釣り人達が行列、出発15分前ぐらいから乗船券の販売が始まるためロビーの中へ。往復乗船券を購入し、いざ乗船。

釣り人にやさしいサービスが満載
船は釣り人でいっぱい。気持ちは昂り会話も弾む
船は広々。30分のクルージングが始まる
初島が見えてきた!期待が膨らむ

初島に到着、早速釣り場へ!

この日は天気も穏やか、到着後の釣りの予定や初島ランチのことなど会話も弾み、到着が待ち切れない。30分程で初島へ到着。下船前はいち早く降りて釣り場に向かいたい釣り人が活気づいていた。桟橋は格好の釣り場として有名な第一堤防。すでに前日から泊りがけの釣り人が何人も楽しんでいた。私達も下船後、そのまま堤防の船着き場を進み、空いた所で竿を出させてもらうことにした。

友人は“チョイ投げ”で開始。私は“カゴ釣り”で、持参したオキアミをつけて遠投を始めた。ほどなく近くで“フカセ釣り”をしていた方の竿がしなった。周りの釣り人も集まり、ファイトを楽しませてもらう。早速、良型のメジナが顔を見せてくれた。その後も並びの方に良型のニザダイが上がった。こんな大きな魚が近くで釣れるなんて…初島の海はワクワクが止まらない!

初島航路発着堤防は釣り人で大人気
持参したオキアミと投げ釣り用のウキとカゴ
良型のメジナ。初島ではメインターゲットとなっている
こちらも良型のニザダイ。尾の斑点からサンノジとも言われる

良型メジナも姿を見せる

先程乗ってきた船が熱海港から2回目の渡船で戻って来た。春休み期間ということもあり、釣り人より若い観光客が多くみられる。チョイ投げをしていた友人は、発着所近くで小さなメジナを釣りあげた。その後もトラギスやベラなどちょこちょこと楽しく遊んでいる様子。そろそろ私の竿にも何らかの反応が欲しいところ。徹夜組の釣り人が帰り支度を始めた堤防先端が空いたため、そこに入れてもらうことにした。「定期便航路上に投げれば少しは期待出来るかな…」と思っていた矢先、隣の遠投カゴ釣りの学生らしき若者の竿が大きくしなった。釣れて来たのは良型メジナ。

中々私のウキには変化が見られない。波に流されているのか、少し違和感が見られたので、暫く見守りながら様子を伺っていると、やはりウキが動いて見える。「小魚でもいいから釣れてほしい」という一心でアワセると、しっかりした手応えで20cm級のベラが掛かっていた。何とか1匹、魚が釣れた。周りの常連さんも一緒に喜んでくれた。

友人の慣れたキャストが格好いい
何とか1匹!綺麗なベラが釣れた
ウキとカゴ

せっかくの初島、島内散策も…

やっとの思いで1匹釣れたところで、せっかくの離島を楽しもうと一旦道具を片付け、船着き場の中にあるコインロッカーに荷物を預けた。身軽になったところで島内のレストランを目指す。たくさんの飲食店があり、海鮮丼やご当地グルメなど目移りする美味しそうなものが並んでいた。

天気も良かったので軽いハイキング気分でお目当ての『PICA初島』へ。アジアンリゾートの作りの庭にBBQ施設やカフェなど、おしゃれなリゾートレストランでゆっくり昼食。釣り竿を持った私達は少し浮いていたかもしれない。風が強まる予報だったので、早めに港に戻り、帰りの船までもう少し釣りを楽しむことにした。

港から少し足を延ばすとこんなリゾートが待っていた
階段を上るとロッジに素敵なレストランも

タカベの群れに遊ばれた

堤防に戻ると、さっきまでの釣り人もほとんど竿を納めて帰りの船を待っていた。風もどんどん強くなって来ていたので、私たちも最終の船を予定していたが1本早い船で帰ることにした。それでも1時間弱時間があったので、朝から足元に見えていたタカベの群れを狙ってみることにした。

船着き場の観光案内所に多少の釣り具も販売しているので、タカベ狙い用のサヨリバリを購入。店員に釣り方を教わり、堤防の先端に戻った。強い向かい風の中、仕掛けの用意も中々難しかったが、小さなハリにアミコマセを半分ほどつけ、コマセカゴの下に仕掛けをつなげ投入。コマセを撒いた一瞬はアタリがあるものの中々ハリ掛かりしない。そして、コマセとともに群れも行ってしまう。何回か繰り返している内に、何とか1匹掛けることが出来た。こんなに見えているのにサビキでも掛からないし、付け餌がないとアタリもない。風はどんどん強くなっていくばかり。帰りの船のタイムリミットもあり、泣く泣く竿を収めた。なんとも心残りの最後になってしまった。

ほぼ一日堤防で仲良くしてもらった常連さんは、泊りがけでアオリイカを狙うと話していたので、今日一日のお礼を伝え、夜釣りの安全を祈ってお別れした。

タカベ狙い用にサヨリバリを購入
何とか掛けた可愛いタカベ
帰りはカモメとともにさようなら

施設等情報

株式会社富士急マリンリゾート(熱海港定期船乗り場)
〒413-0023 静岡県熱海市和田浜南町6-11 
TEL:0557-81-0541 株式会社富士急マリンリゾートホームページ

施設等関連情報

熱海港~初島間往復乗船料金
大人:往復2,640円(片道1,320円)
小人:往復1,320円(片道660円)
※季節や社会情勢により急遽運航ダイヤが変更になる場合がある
※カーナビの設定は「熱海港定期船乗り場 電話番号 0557-81-0541」を入力

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

北村 昌子 釣りを始めて10年ほど。東京湾や相模湾、外房をメインに地元の横浜からの電車釣行がメイン。美味しい魚を求めて海、湖、川、たまに離島と四季折々の釣りを楽しむ。「釣った時から料理が始まる釣魚料理」も研究中で、楽しく釣って、美味しく食べるがモットー。「エフエム熱海湯河原」の『サンセットスクランブル796』番組内「釣りマコ通信」に出演中。

その他オススメ記事