アクセス
葉山あぶずり港へは、横浜横須賀道路・逗子ICから逗葉新道に入って10分程。カーナビ入力は「神奈川県三浦郡葉山町堀内33」にセットする。午前5時半に港の駐車場が開き、入り口で船宿と釣り物を告げると駐車指定場所を教えてくれる。停泊場所近くの建物で氷を販売しているので、帰港後も購入して釣ったイカを鮮度よく持ち帰りたい。また、最近は熱中症が多発している。多少塩分の入った飲み物を十二分に用意したい。
タックル
竿は、マルイカ専用が望ましい。誘いの使い易さと掛かってからのバラシ防止でやや曲がり込んで来る先調子の8対2、ブランコ仕掛けでマッチングの良い7対3の調子等様々。操作性の良い小型両軸リールと組み合わせる。オモリは30~40号が基準で潮の影響を考慮して予備で50号も用意すると良い。夏は日中の潮が速くなる傾向が有る。道糸のPEラインは、0.8~1号で船宿HPではPE2号以下厳守との事。ただし細いPEは傷に弱い傾向が有るのでメンテナンスは忘れずに。重要なのが「スッテ」。サイズやカラーで釣果に影響が出る。非常に迷い易い部分なので船長に傾向を聞くのも大切。また、釣れている人や常連さんに聞いて見ると次回に繋がるだろう。直結なのかハリス部分が短いブランコ(直ブラ)なのかも釣果アップに重要。「初めてマルイカ釣りを楽しむ」場合には、両方用意して、自分に合う釣り方を見つけ出すのもいいだろう。
釣果上向きで大人気!
6月下旬、マルイカの模様が上向き「ここぞ」とばかりに大勢の釣り人が訪れていた。『長三郎』も平日ながら2隻出しの大盛況。釣り人の準備を見ていると殆どの人が「直結仕掛け」を装着していた。竿は穂先から30cm近くが曲がり込み、手元の方向に向かって硬い独特のマルイカ調子の竿が船縁に並ぶ。スッテのサイズは3cm前後。午前6時過ぎ、全員が集まり、早めに出船となった。
「ポイント直ぐですから準備しておいてくださいね」とマルイカ船の舵を握る石垣玄船長。航程10分程でポイントに到着。合図が出て一斉に投入。釣り人に聞くと水深は15m前後との事。アタリが無ければ船長が潮回りを繰り返し反応を探る。暫くすると、合わせが決まり「乗った!」と、マルイカが上がり始めた。勢いよく水を吹きながら綺麗なマルイカが上がって来る。しかし、単発でのヒットが多く、「触り」が小さい様で「中々掛からないですね。難しい」と釣り人達。
良い反応があると連発!
暫くすると、地先のポイントは「長三朗丸」1隻で、他船は移動。細かく潮回りして再スタートすると、連続ヒットの場面が訪れた。グループの皆さんも楽しそうにマルイカを釣り上げる。直結仕掛けで誘いもタックルも確りとしているマルイカ釣りのスペシャリスト達だ。見ていると誘いは“叩き釣り”の様に激しく行ってスッテをアピール。その後竿先の柔らかさで糸に掛かる潮の重みを乗せ、テンションを抜きがちにして乗りに備える。触りが有ったら胴の硬さでフッキング。バラシや触りが無い場合は、一旦タナから巻き上げてイカの視界からスッテを消し、再び着底させて再スタート。竿先を見ていても「あっ、触った」と判る位に繊細なタックル。数がピックアップされてしまうが、集中して仕留める釣り味は最高だ。
風が呼んだマルイカ入れ掛かり!!
「少し風が吹いてくれると良いんだけどね」と常連さん。反応は有るが、船中ポツリポツリと渋い時間が過ぎ、船長はポイントを大きく移動。水深は約20m前後。すると両舷共に連続ヒット。アタリも頻繁にある様子。直ブラで狙っていた人もペースアップ。反応が切れると潮回りして再スタート。直後はヒットが続くものの警戒心が高くアタリが遠のくのも早い。足一本で掛かって来る事も多く、丁寧に取り込む事も重要になって来る。後半、アタリが少なくなり朝に狙ったポイントに移動。少し南西の風が吹き始めた。投入して誘いを掛けると「これこれ!」と、言いながら一斉に巻き取り開始。触りの感触も良いらしく狙った通りにヒットさせている様子。前半無かった“ダブル”も見られて入れ掛かり状態。活性が上がり、スペシャリストの皆さんは投入毎にアタリを捉えていた。2隻出ていたマルイカ船。10~24cmのマルイカがトップ64杯。早い時間に後半の潮が有れば更に釣果が上がった筈。今シーズンは楽しみなマルイカ釣り。タックルもライトなので手軽に楽しんで見ては如何だろうか。
施設等情報
施設等関連情報
乗船料金:1万円(氷別:バケツ1杯300円)
※女性1,000円割引き・高校生以下は2,000円割引き
集合時間:5時半集合
出船時間:6時半出船
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。