動画で分かるスピナベサイトを習得するためのヒント
【前編】では高滝湖(千葉県)を舞台に、川村さんにスピナベサイトをマスターするための3つのヒントを解説してもらった。【後編】ではその釣りを動画でも紹介するので、【前編】の記事を合わせて観るとより理解してもらえるだろう。以前にスピナベサイト習得に挫折したヒトでもきっとマスターしたくなるはずだ!
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釣れるバスの判別法とカラー選択
【前編】で川村さんが教えてくれた3つのヒントの他にも、スピナベサイトでバスを釣るために押さえておくべきポイントを尋ねてみた。
スピナベサイトが効くかどうかの目安があれば教えてください。
「スピナベサイトが効くフィールド、効かないフィールドの傾向はあって、エビやゴリを偏食しているところよりは、オイカワやブルーギルといった小魚を食べているフィールドの方が効く。あとは意外と、プレッシャーの高いフィールドでハマる。例えばレンタルボートフィールドでは、釣り人やボートを見慣れていることで、敏感には逃げないバスがいます。そんなバスは、ライトリグには口を使わなくとも、スピナベサイトには反応することがよくあります。でも、最終的にはバス一匹一匹の個性になるので、シンプルに、スピナーベイトを通してみて、反応するかしないか。キャストがきっちり決まっているにも関わらず、プイッと嫌がるバスや猛ダッシュで逃げるバスは、それ以上追いかけても喰いません。そんなバスに対しては他のルアーを試した方がいい。一方、アングラー・ボートに気がついて逃げていくバスも、逃げ方が猛ダッシュでなければ、逃げている最中でも喰わせられることもあります。これが可能なのはスピナベサイトならでは」
スピナベサイトに使うスピナーベイトのカラーは?
「スモーク系スカートにガンメタブレードのコンビネーションは、この釣りの絶対定番といっていいです。こちらからバスの口元へ持っていく釣りなので目立たせる必要はなく、地味でナチュラルな方がいい。派手なカラーや振動の強いコロラドブレードなど、強アピールなタイプも試しましたが、逃げられる確率が高まりました。また、ガンメタブレードのフラッシングすら警戒されると感じたら、反射を抑えたマットガンメタや、アワビシートを貼ったものも使います。また、今回の高滝湖のようにちょっと濁りが強いときは、もうすこし水中で発色するホワイト系スカートにマットシルバーブレードがちょうど良くなる」。
ブレードのカラーを変えるだけで、反応するけれども紙一重で喰わないバスもバイトに持ち込めることも少なくないとのこと。試す価値、大だ。
スピナベサイトの必須アイテム紹介!
川村さんはスピナベサイトで使用するスピナーベイトには、すべてトレーラーフックがセットされている。その効果は?
「トレーラーフックは絶対に必須です。スピナベサイトは、スピナーベイトが着水からブレードを回し始めて口元へと導いていくのですが、それをバスから迎えに行って喰うことは一度も見たことはありません。すべて口元を通過した瞬間からの反応です。通り過ぎてから追って喰うので、バイトはすべて後ろから。そのときにバスに勢いがあれば、メインフックまでいきますが、ついばむようなバイトのときはトレーラーフックに掛かることがほとんど。あるときは10尾中9尾がトレーラーフックだったこともありますし、体感では過半数はトレーラーフックに掛かっています」
今回の取材では、川村さんは2タックルを使用。スピナベサイトにはどんなタックルが向いていますか?
「スピナベサイトはキャスト精度がとても大事なので、投げやすいロッドがいいですね。そして、弱いバイトでも弾かない一方で、刺す力はあること。軟らかすぎるとキャスト精度が落ちるし、弱いバイトに対しフックを刺し切れない。硬すぎると、バイトを弾きやすいし、トレーラーフックにチョロッと掛かっているときに身切れしやすい。投げやすさ・乗りやすさ・掛けるチカラ、そして掛けてからのバレにくさのバランスがとれたロッド、となると、レギュラーテーパーのミディアムパワー。ど真ん中ともいえるバーサタイルなロッドを使っています。リールにも求めるのは投げやすいこと。そして、ローギアよりはハイギアですね。それはバスが反応するけどすぐに入れなおしたいときや空中で回収したい場合に、巻き取りの速い方がいいからです」
そして、今回筆者がスピナベサイトをする上で、必要性を痛感したアイテムがある。それは「偏光グラス」だ。撮影をすることもあり、偏光グラスをせずにサイトしたのだが、そもそもそれでバスが見つかるわけもない。たまに発見できてもすでに逃げている最中だったり、バスの向きやレンジも判別しづらかった。
「スピナベサイトだけではないですが、良く見える偏光グラスは釣果に絶対にプラスになります。より早くバスを見つけてこちらから仕掛ける、さらにバスのいるレンジ、動きを把握するために偏光グラスは必須アイテムです」
スピナベサイトはバスの本能を感じられる釣り!
最後に川村さんからスピナベサイトをマスターしたいと思っている人への言葉をお伝えしよう。
「スピナベサイトは、ライトリグにも反応しないバスが、あっさり喰ってくることがある、他に代えの利かない釣法です。マスターすれば、サイトフィッシングで釣れるバスが増えるだけでなく、スピナーベイトの本当の威力を知れることで、サイトでなくともスピナーベイトで釣れるバスが増えます。そして何より、こちらから仕掛けてバスの反応が見える、本当に面白い釣り! バスの本能を感じますよ。これまでスピナベサイトをやってみたことはあるけれどうまくいかないとか、釣れないという人は、今回お伝えしたポイントを今一度強く意識してやってほしいです。1~2匹釣れたらコツがわかってくると思います!」
【今回使用したタックル】
<ビーブル>
ロッド:スティーズSC C69M+-ST ファイヤーウルフ(DAIWA)
リール:スティーズリミテッドSV TW 1000HL(DAIWA)+カーボンハンドル/コルクノブ(SLPワークス)
ライン:スティーズフロロ クロスリンク13lb(DAIWA)
<チビーブル>
ロッド:BLX LG661ML+RB(DAIWA)
リール:スティーズCT SV TW 700XHL(DAIWA)
ライン:スティーズフロロ クロスリンク10lb(DAIWA)
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施設等情報
施設等関連情報
※ブラックバス・ワカサギ釣り。釣り船、ワカサギドーム船、釣り桟橋など。バッテリー、エレキなどレンタルあり。要遊漁券
車:圏央道・市原鶴舞ICから約5分
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。