たまたま釣れた一匹のバス
つい先日、群馬県の榛名湖でバス釣りをしてきた。年間エントリーしている草トーナメントの最終戦があったので、忙しい合間を縫って行ってきたのだ。初日はプラクティスだったのだが、なかなか魚が釣れない。ところが、水深4mのウィードエリアでクランキングをしていたら……ポンと、1匹47センチが出た。ルアーは数年前に復刻したDAIWAのT.D.ハイパークランクTi。前回の大会に出場した際、同じルアーで1本バラしたので、今回はグラスのクランキングロッドを選択。それが吉と出たのか、危なげなくキャッチすることができた。このクランク、自分の中でちょっとしたブームなのだが、果たしてこの金属製のリップが利いたのだろうか?
金属製リップのクランクは昔から存在する。代表格はストームのホッテントット。ボーマーベイトやマドバグ、ヘルベンダーなんかも金属リップだ。日本製ではクランキーダータという巨大な金属リップが自慢のモデルもあった。どのクランクベイトも共通して言えるのは、浮いている状態で、ルアーが真下を向くこと。だから動き出しがいい。そして泳いでいる間もかなりの前傾姿勢を保つので、根掛かりも少ないのだ。リップが樹脂より薄いので、きびきびとしたアクションが出やすいというのも、一つの特徴だろう。
一匹釣れただけでそこまで語るか?(笑)
今回釣れたTDハイパークランクTiは、金属といってもチタンを使っているので、それまでの金属リップとは一線を画する存在だ。特に房総半島で人気が高く、カバークランキングなどで使われているらしい。多くのアングラーの熱望によって復刻したと聞いている。正直、初代が発売された25年前は、亀山ダムで爆発的に釣れたのを目撃はしたけれど、自分自身はおそらく10匹前後しか釣ったことがなかった。でも、この日は47cmが1本釣れたのに気を良くして、翌日の試合のためにとりあえず封印。試合当日はこれ1個で勝負すると決めて、引き倒した。すると、不思議なもので自分なりにこのクランクの本質が見えてきた。実は金属リップのフラッシングが利いてるのではないか? つまりスピナーベイトのブレードみたいな役割を果たしているのでは……と思い始めたのだ。なんとなく確信はある。でも、説得力はない。なぜなら、残念なことに、試合の日は1匹も釣れなかったからだ。
施設等情報
施設等関連情報
入漁料:1日700円
釣り用ボートは冬季(12月1日~3月末前後)の貸し出しはしていません。
ワカサギの禁漁は4月1日~8月31日
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。