朝マヅメの磯。この時間が好きだ!
予選会は上位2名が来年1月に行なわれる代表決定戦の出場権が得られる大会だ。ミスなく、上位入賞し出場権を獲得できるように楽しく“釣戦”したいと思う。今回のレギュレーションは25cm以上のグレ(メジナ)を5匹までの総重量。同重量の場合、5匹中の最大魚1匹の重量で順位を競う。今回、私はリミット5匹を揃えて3000g以上を目指して参加した。
朝4時から愛情込めて丁寧に撒き餌を作り、『千津丸』のある須美江港に向かうと、数多くの磯釣りファンで賑わっていた。開会式とクジ引きが始まり、今回は2番目の渡礁だった。
船に荷物を順番に積み込んで出船したが、ウネリがあり、沖磯は少人数しか乗れないので、ここには一般客が乗ることになった。このウネリのある状況で、いつも通り安全に瀬に渡す技術と判断力は圧巻。船長に信頼があるからこそ、こんなにも釣り人が多いのだと感じた。
私は五丈礁灯台裏のハナレの瀬に乗ることが出来た。ウネリがあるときは必ず道具を高い所に移動させる。ウネリの波長確認も最低15分くらいは見た方いいので、釣りをするのを我慢して海を眺めていると、朝陽が上がって来た。この時間が大好きだ。目では朝陽を眺め、耳では波が岩にあたる音を聞きながら朝ご飯を食べているだけで、とても心が満たされ、日頃の疲れを吹き飛ばしてくれる。
※豆知識=1000回に1回は1.8~2倍の波、ウネリが来ると言われている。波高2m、波長10秒の時は3時間弱に1回3.5~4.0mに近い大きい波、ウネリが来ると思い、大丈夫と思わずに常に気を付けながら釣りを行なおう。
開始早々からキーパーサイズをGET
朝は満潮とウネリが重なり、釣りが出来る所が限られていた。因みに私は五丈礁灯台との間の水道を釣ることにした。狭いスペースのため、サラシで海は洗濯機状態になっていたので、まずは仕掛けをゼクトα2Bに2Bガン玉ストッパーの下に打って様子を見た。しかし、うまく馴染んでくれなかったのでハリスの真ん中にG3を打つと、よい仕掛けの張りが作れるようになった。
「これは、食ってもおかしくない状態だ」と思ったらやっぱり食って来た。オナガの25cmが釣れ、開始早々からキーパーサイズをGET。だが、その後が続かず、仕掛けを真逆のゼクトα03浮力に変更したがそれでも釣れない。
開始早々1匹を釣り、リミットメイクは簡単に出来るかと思った。しかし、魚を掛けることすら出来ず、試行錯誤している間に、水道から反対側の釣り場が出来そうになったのでそちらに移動することにした。
撒き餌でお魚天国に。それでもリミットまであと1匹
場所を移動して撒き餌をしてみると餌盗りが大量にいる。これは遠投の釣りになると思い、newゼクトLRの浮力0から始めることにした。取り敢えず手前から始めると、やはり餌盗りのチョウチョウウオが釣れ、足元に撒き餌だけを入れ、仕掛けは10m先に投げたものの今度はオヤビッチャにやられた。
やはり遠投の釣りになり、30m程撒き餌も仕掛けも投げてきっちり合わせて釣っていても刺し餌が残って戻ってくる。もうちょっと深く入れてみと、竿先がコツコツするとアタリがあったが乗らない。そのため張りをハヤテグレ5号から身軽グレ4号に変更すると道糸をひったくるアタリ。25cmのグレをGET。パターンを掴んだ。リミットメイクまではあと1匹だ。
型狙いに変更したのが的中!2040gで優勝
残り時間が1時間を切り、隣の日高選手を見ると、また竿を曲げていて、リミットも揃え、入れ替えも結構しているようだ。そこで、私は一発逆転を狙うために型狙いに変更した。
NewゼクトLRの浮力00に変更して、40m沖の底のストラクチャーを狙って大遠投作戦だ。撒き餌は足元にしっかり打ち、沖に先打ち撒き餌を入れて15秒後に仕掛けを投入、ウキが沈み始めて30秒後に道糸を張り、アタリを待っていると、“コツコツ”。すかさず合わせるとなかなかの重量感。上がって来たのは38cmの良型グレ。最後の最後に釣れてくれたこの1匹のおかげで、見事優勝することが出来た。
施設等情報
施設等関連情報
須美江港より出航
無料休憩所完備 無料駐車場あり
昼釣り4,500円 半夜釣り5,000円 夜釣り5,500円
1月から500円プラスになります。
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。