梅雨入り直後の池原ダム
2020年7月11日が初回オンエアとなった「BIG BITE」#147。この放送から担当ディレクターが変わり、このコラムの筆者である私に変わった。菊元にキチンと会うのはこの撮影で2回目。緊張しながらも向かった先は奈良県の池原ダム。番組では、約3年振りとなったが、当時の菊元にとっては、足繁く通うフィールドだった。
取材は6月上旬。初日は、近畿地方の梅雨入りと重なり、午後から雨が降る予報。菊元にとっては、喜ばしい雨だったが、私にとっては、雨の中の取材はカメラ故障のトラブルも考えられる。その意味でもドキドキの撮影だった事をよく覚えている。しかし、初日は菊元が想定していた程の雨は降らず、苦戦を強いられた。
池原ダムの4本ある筋のひとつ、前鬼筋から入った菊元は上流へ向かいつつ、あるものを発見した。“アユボール”だ。これをヒントに、更に上流でバスを発見した菊元は、ラストエース80Fに自作の超軽量ジグヘッドを付けた、通称:菊元リグを手にした。そう、マッチ・ザ・ベイトだ。
「アレ、狙ってみますわ」と淡々と言う菊元。そして、いとも簡単に56.5cmのバスをキャッチした。他の番組なら“番組成立”も見えてくるサイズの魚だが、菊元の手は休まることはなかった。
遂に出た!番組記録!!“ロクマル”モンスター
撮影初日に雨は降ったものの、水位は若干増えた程度。2日目も雨は降り続いたが、菊元が待つ大雨とは言い難く、時には晴れ間も見え始めた。嘆く菊元だったが、ディレクターである私にとっても尻つぼみの展開は、出来れば避けたいところ(当然、そんなことはロケ現場では言うはずもないが…)。
果敢に56.5cm以上のサイズアップを狙う菊元は、バラム300をキャストし続けた。辿り着いたのは白川筋の白川大橋。バラム300のカラーはビッグバイトチャート。引き波を立てないように橋脚にゆっくり近づく。決して慌てず待つ。これが菊元のルーティン。1投目。下流側から橋脚に向かってキャスト。正確なキャストはこれ以上ないコースを通るのだが、無反応。そして、2投目。バラムのファストリトリーブにどこからともなくモンスターが現れ、ヒット!BIG BITEの番組記録更新となる63.5cmとのファイトシーン、その一部始終をカメラで納めることが出来た。後で聞いたのだが、撮っているカメラマンも鳥肌が立って、無我夢中で撮影していたそうだ。その模様は是非ともVODで観て頂きたい。
菊元の行動に驚かされた世界記録!
驚愕の“ロクマル”モンスター、63.5cmをキャッチした菊元。初日に56.5cm。恐らく多くのアングラーがこう言うに違いない。「雨も降っていますし、これで終わりますか」。しかし、菊元は違っていた。
“ロクマル”をヒントにさらにヒートアップ。狙いは世界記録へと切り替わっていた。当時、菊元が池原ダムに通っていたのは世界記録を更新するため。もしかすると、この撮影時も狙っていたのは、最初から世界記録だったのかもしれない。そう考えると、すべての行動が頷ける。レジェンドとも言われる菊元だが、まだ夢の途中。その勢いは、増す一方だ!
次回オンエアも見逃せない!
そして、2023年2月21日(火)21時オンエアの「BIG BITE」も見逃せない!池原ダムの下流に位置する七色ダムでモンスターハントに挑み、“ロクマル”をキャッチ!!誰にも避けたくなる真冬のフィールドで菊元の熱い魂が再燃する!
■「BIG BITE」#147は『釣りビジョンVOD』で配信中
『釣りビジョンVOD』で視聴する
※2023年2月21日(火)21時から配信開始予定です。
※視聴には釣りビジョン倶楽部へのお試し登録が必要になります。
※14日間無料体験できますので、お気軽にご登録ください。
■詳しい視聴方法はこちら!
是非、記事と併せて番組もお楽しみください。
詳しい視聴方法はこちら
施設等関連情報
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。