まずは1.0号を購入してみた
かつてPEラインは安くても100mあたり2000円以上はする高価なラインだった。最近でこそ、売値で1000円を切る商品が釣具店にも並んでいたりはするけれど、さすがに300円は衝撃的な価格だ。何号を買おうか悩んだ末に、オールラウンドに使える1.0号を購入。湘南は大磯付近のサーフへと車を走らせてみた。まずパッケージを見ると、「4本編み」と書いてある。さすがに8本編みではなかったか。色は10m毎にオレンジ、青、黄、緑、紫となっている。ちゃんと色分けされているようだ。手触りは、多少凸凹感があるが、想像していたよりもしなやかだ。4本編みならこのくらいが普通だと思う。リールに巻くときもこれまでのPEラインとの大きな違いは感じなかった。
サーフでのショアジギに挑戦!
ロッドは8フィートのエギング的なロッド。なぜ「的」が付くかというと、これはもともと自分がレジットデザインとコラボして開発した「テッペイ・シグニチャーモデル」で、エギングはもちろん、バス、シーバス、ビッグトラウトまでカバーできるという4ピースロッドなのだ(自慢)。リールは3000番のカージナル。それに40gのメタルジグを結んでキャストすると、気持ちよく飛んだ! ラインの色分けが正しければ約70mの飛距離。十分ショアジギで魚が釣れる距離だ。ラインの放出もスムースで、開始30分以内に魚も釣れた(釣果については100均インプレ02にて)。1時間ほどキャストを繰り返しても問題なし。色だけ数えると100m以上巻いてあった気もするけれど、このライン、悪くないのでは?
人災的ラインブレイク!でも、スプレーすると解決。
PEは悪くなさそうだし、魚も釣れたし、これで取材終了……と思いきや、人間というものは罪深き存在で、どうしても欲というものが出てきてしまう。自分は「なんとかしてキャストシーンを撮影したい」と思ってしまい、三脚にミラーレス一眼をセットして自撮りを繰り返した。すると、気のゆるみがあったのだろう、キャスト中にラインがクチャクチャになってしまい、プツンと切れてしまったのだ。数時間で3度ほどその現象が起きたが、自分にとってはそれほど珍しいことではない。普通のPEラインでもよく起きるトラブルだ。そこで、一計を案じた自分は、PE用のコーティングスプレーをシュッと吹きかけてみた。すると、不思議なくらいトラブルが止まって、夕方までしっかり釣りができた。結論、「300円PEラインはコーティングスプレーさえ吹けば、戦力になる!」。まあ、半日しか使ってないから本当の強度はわからないし、絶対逃したくない大物を狙う場合に、わざわざライン代をケチることもないと思う。ただ、PE初心者には悪くない選択かもね。次回はこの時使ったメタルジグ(税込110円)のインプレです。
施設等関連情報
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。