100均で売られている300円(税込価格330円)のPEライン、使ってみた【100均インプレ01】

100円で買えるどころか、200円、300円、500円の商品にまで価格設定を広げて、必要なものが全てそろってしまう勢いの「100均」こと100円ショップ。いつしか釣り具もラインナップされるようになり、購入している人も少なくないはずだ。そんな100均の釣り具コーナーに、めちゃくちゃ気になるアイテムが最近追加された。それは300円(税込330円)の「PEライン」。早速実戦で試すべく、海まで行ってきた!

その他
  • 神奈川県 大磯

まずは1.0号を購入してみた

かつてPEラインは安くても100mあたり2000円以上はする高価なラインだった。最近でこそ、売値で1000円を切る商品が釣具店にも並んでいたりはするけれど、さすがに300円は衝撃的な価格だ。何号を買おうか悩んだ末に、オールラウンドに使える1.0号を購入。湘南は大磯付近のサーフへと車を走らせてみた。まずパッケージを見ると、「4本編み」と書いてある。さすがに8本編みではなかったか。色は10m毎にオレンジ、青、黄、緑、紫となっている。ちゃんと色分けされているようだ。手触りは、多少凸凹感があるが、想像していたよりもしなやかだ。4本編みならこのくらいが普通だと思う。リールに巻くときもこれまでのPEラインとの大きな違いは感じなかった。

シンプルでいいパッケージだと思う。「※イラストはイメージです」と、印字されてはいるが、このイラスト、魚がかかっている状態でスピニングタックルがこっち向きには曲がらないだろう……という思いは禁じ得ない
これがボビンに巻いてある状態。見た感じ普通のPEと変わらない。10mごとに色分けされていて、発色も鮮やかだ
スプールに巻いた状態。ちょっと巻きすぎたかな? と思ったが、一度投げたらそれなりに締まった
リーダーには16ポンドのフロロラインを使用。ノットはSCノット。特に問題なく結ぶことができたし、ノットが抜けたり、この結び目で切れるトラブルはなかった

サーフでのショアジギに挑戦!

ロッドは8フィートのエギング的なロッド。なぜ「的」が付くかというと、これはもともと自分がレジットデザインとコラボして開発した「テッペイ・シグニチャーモデル」で、エギングはもちろん、バス、シーバス、ビッグトラウトまでカバーできるという4ピースロッドなのだ(自慢)。リールは3000番のカージナル。それに40gのメタルジグを結んでキャストすると、気持ちよく飛んだ! ラインの色分けが正しければ約70mの飛距離。十分ショアジギで魚が釣れる距離だ。ラインの放出もスムースで、開始30分以内に魚も釣れた(釣果については100均インプレ02にて)。1時間ほどキャストを繰り返しても問題なし。色だけ数えると100m以上巻いてあった気もするけれど、このライン、悪くないのでは? 

キャスタビリティーには特に不満は感じなかった。普通に飛ぶ

人災的ラインブレイク!でも、スプレーすると解決。

PEは悪くなさそうだし、魚も釣れたし、これで取材終了……と思いきや、人間というものは罪深き存在で、どうしても欲というものが出てきてしまう。自分は「なんとかしてキャストシーンを撮影したい」と思ってしまい、三脚にミラーレス一眼をセットして自撮りを繰り返した。すると、気のゆるみがあったのだろう、キャスト中にラインがクチャクチャになってしまい、プツンと切れてしまったのだ。数時間で3度ほどその現象が起きたが、自分にとってはそれほど珍しいことではない。普通のPEラインでもよく起きるトラブルだ。そこで、一計を案じた自分は、PE用のコーティングスプレーをシュッと吹きかけてみた。すると、不思議なくらいトラブルが止まって、夕方までしっかり釣りができた。結論、「300円PEラインはコーティングスプレーさえ吹けば、戦力になる!」。まあ、半日しか使ってないから本当の強度はわからないし、絶対逃したくない大物を狙う場合に、わざわざライン代をケチることもないと思う。ただ、PE初心者には悪くない選択かもね。次回はこの時使ったメタルジグ(税込110円)のインプレです。

油断して投げたら、キャスト中にこんな状態になって、ガイドに絡んで切れてしまった。でもラインのせいではなく自分の未熟さが原因
PE用のコーティングスプレーを吹いたら、ライントラブルは皆無になった!

施設等関連情報

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

横沢 鉄平 フリーライター。ライフワークはバスフィッシングだが、ワカサギから世界の怪魚まで、すべての釣りを愛する男。ロッド&リールの「三匹が行く」、ルアーマガジンの「ドラマチックハンター」など、長期連載企画での出演経験も多数。キャンプ用品の「ヨコザワテッパン」考案者でもある。
YouTubeチャンネル「ヨコテツ」も、ささやかに継続中だ。

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