釣りの永久機関。難度を超えてヒロセマンが釣れる理由
――引き続きヒロセマンをお迎えしての二回目です。よろしくお願いします。
ヒロセマン(以下ヒロセ)「僕なんかが二回目でこの企画大丈夫ですかねぇ~??」
――引き続いているので二回目がそこまでキーになることはないと思います。
ヒロセ「それはよかったです。そんな記念すべき前回、第一回目のクライマックスは、オレッチの思考中の擬音が『スーン』だったことですが、今回は何を?」
――そこですか?
ヒロセ「まぁそれは読んだ人が決めることだからどっちでもいいんですけど」
――急に正論を入れてきましたね。
ヒロセ「真面目ですから」
――前回お聞きしたのは好きな釣りでしたが、今回、好き嫌いは抜きにして、難しいと思う魚種は何ですか?
ヒロセ「う~ん」
――そこは『スーン』じゃないんですね。
ヒロセ「なんでしょうかね。やったことないですけどアカメじゃないですか」
――想像ですか?
ヒロセ「難しいからもちろんやらないですけど。そもそも絶対数も少ないし」
――数が少ないと難しいのはありますよね。個人的にはエギングとかは昔に比べてすごく難しくなっているような気がしますが。
ヒロセ「それはありますね。特に今の時期の春アオリは難しいですよ。ま、餌木蔵があれば釣れちゃいますけどね~!」
――前回も話に出ましたが、ショアジギングも魚種を絞ると難しいですよね。
ヒロセ「やっぱりタイミングですよ。逆にいえばタイミングが合えば何かしらは釣れる。メタルジグは特にその時期の旬の魚が釣れるので、季節を先取ってとかなると、がぜん難しくなります。でもジグパラがあれば釣れちゃいますけどね~!」
――取材をしていて、ヒラメも難しいなと思います。
ヒロセ「ヒラメも絶対数の問題ですよね。『あのサーフが釣れてる!』とはいっても朝からずら~っと釣り人が並んでて、その中でポツポツと釣れて、『ここは釣れる!』ですからね」
――取材の裏話としては、ヒラメの場合は人海戦術を取ることが多いですよね。
ヒロセ「ありますね。これだけいれば誰かが釣れるだろうと。それでも釣れないこともあるから恐ろしいですけど」
――大人数で釣ってる場合は、釣果が厳しくても温かい目で見守ってください。とはいってもその中でも広瀬さんが釣ることが多いですよね。
ヒロセ「いや~、それはもうモッてますから!」
――自分で言わないでください。
ヒロセ「ジグパラサーフを!」
――なるほど。
ヒロセ「いやすみません! 浜王でした!」
――どちらも御社の製品ですよね。
ヒロセ「ダメですか?」
――問題ありません。
――難しい魚種を釣るには何かコツがあるんですか?
ヒロセ「さっきのヒラメの話とは逆に聞こえるかもしれませんけど、やっぱり少しでも釣れる場所、釣れている場所で釣ることですよね。難しい魚種ほど行き当たりばったりで釣れることはまずありません」
――情報ですか。
ヒロセ「ただオレッチは人づてよりも実践です。だからオレッチの釣りには本番がないんです」
――本番がない? どういうことですか?
ヒロセ「取材は次の取材のプラクティスなのです。釣れればそこでやるし、釣れなければ別のところにいく」
――う~ん、なんかすごいですね。
ヒロセ「もちろん1回1回全力で釣っていますが、常に次の取材のことは考えています」
――なるほど、だからあんなにスーンとしているのですね。
ヒロセ「考えているのです」
――釣らなきゃならないというのは厳しいというか、果てしないというか。
ヒロセ「ゴールのないマラソンです。決まった~!」
――それは武藤(敬司)選手のパクリです。
ヒロセ「まぁとにかく前回もいいましたが、趣味で楽しむ分には無理して『これを釣る!』とか決めないで、その時に釣れている魚種を釣れる場所で釣れる釣り方で釣るのがイチバ~ン!じゃないでしょうか」
――となるとこの時期(4月)からのおすすめの魚種は?
ヒロセ「やっぱりバス釣りが楽しいんじゃないですか。あるいは、難しいですけどあえての春アオリ。釣れればでかい…からこそ、ある意味運試し。自分がモッてるかどうかを確かめるのもいいと思います…餌木蔵を! 決まった~!」
施設等関連情報
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