4時30分自販機前に集合
現在、船宿1階は閉鎖中なので自販機前で氷や餌を受け取る。準備が出来たら台車を使い港まで荷物を運び船長の指示を待ち、各自船に荷物を積み込む。料金は乗船後に船上で支払いとなる。準備が出来た定刻5時に出船となった。
ポイントまで近いのが魅力
港を出て10数分でポイントに到着。この日は南西風が吹いており、直前の伊豆大島灯台の風速は13m/sだった。風が強まることを心配していたが思ったより風は強くなかった。暫く船の位置を調整後、船長から「水深24、25m、やってみて」とアナウンス。準備が出来た人から仕掛けを投入していく。カサゴ釣りは、岩礁帯の根周りを攻める釣りなので刻々と変化する海底に合わせてタチ取りをする必要がある。『北山丸』では船長が水深の変化や潮の状況、その時の釣り方をきめ細かくアナウンスしてくれるので聞き逃さないようにしよう。
「うーん潮が動いてないな。下潮と南風がぶつかって船が全然動かない」と、船長の嘆き節が聞こえたが、暫くするとポツリポツリとアタリが出だした。何回かの流し直しの後、潮の動き出しのタイミングで、サイズアップのカサゴが上がる。貸し竿でチャレンジの人も尺(約30cm)サイズのカサゴをゲット(巻頭写真)。しかし、船長は「アカハタが足りない」と別のポイントへ移動、途端にしっかりアカハタが上がった。
船長がアナウンスで教えてくれた釣り方
◆イワシは餌持ちが悪いから2本バリなら下バリがサバで上バリをイワシにしてね。鮭皮は、気になるならちょっと切っても良いけど基本は長いままでOKだよ。
◆投入タイミングがズレるとオマツリの原因になるので、合図があったら一斉に投入できるように準備しておいて。
◆着底して糸フケを取ったら、船宿仕掛けだとオモリから15cm位に下バリがくるようになっているから餌が底スレスレになるように底を切る。
◆カケ上がりで水深が浅くなる時は、リールを巻いて調整するように。
◆底の取り直しは必要だけど、あまり急に動かすとオモリで魚を驚かしちゃうから静かに。
◆カサゴは、急に近づいてくるものに警戒するが、逃げて行くものは追いかける。ライオンなんかの肉食獣のイメージかな。
◆喰わせの間を作ることも大事だよ。活性が高い時は何でも喰うけど今日みたいに喰いが渋い時は、アタリを出して行かないとね。
◆誘いはあまり大きく動かさずに、じわっと少しずつ上げて(下げて)止めるを繰り返すようにすると良いね。魚を脅かさずに誘ってから喰わせの間を作って口を使わせるんだよ。
◆アタリがあったら食い込むまで待つこと、この釣りは向こう合わせの釣りだからね。
ワニゴチ、オニカサゴも登場
風とウネリに合わせ船長の巧みな操船でなんとか釣りは出来ているが、沖からのウネリが次第に高くなり、アタリも遠のいた頃、「サイズ、魚種ともにこんなもんじゃない」と、船長は納得いかない様子。
風を避けるためポイントが限られる中、後半は水深60m前後の深場のポイントへ移動。「ここはオニカサゴが出るかもよ、やってみよう」とのアナウンスで再開。最初の一匹は良型のワニゴチが登場。右舷胴の間(中央)から「今度のは引きが良いよ!」の声に駆けつけると、すかさず船長がタモを用意、真っ赤な魚体が海面を割って出た。船長の宣言通りのオニカサゴだ。その後オニカサゴを数匹、アヤメカサゴ、タマガシラを追加した。
多様な魚種で夢は大物
今回は、風でポイントが限られる中、台風3号の底荒れが残っていたのか喰いが渋く厳しい状況だった。しかし、ここ直近の釣果の魚種を上げても、カサゴ、アカハタ、キジハタ、アヤメカサゴ、オキナヒメジ、ヒゲダイ、エビスダイ、メイチダイ、ワニゴチ、タマガシラ、カナガシラ、ウッカリカサゴ等々魚種が豊富でまさに“五目”が狙え、サイズ的にもまだまだ大物が潜んでいる。
船長が豊富な引き出しから、その時々の状況に合わせ、狙う魚種やポイントを選択してくれるので、安心して釣りが出来る。運が良ければ、富士山、三浦半島、伊豆大島など360°のパノラマビューの絶景を眺めながら釣りが楽しめる洲崎沖で大物に夢を馳せては如何だろうか。
施設等情報
施設等関連情報
料金:1万1,500円 (税込)(餌・氷付き)
出船:4時30分集合 5時00分出船 11時00分沖上がり
定休日:第2・第4水曜日
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。