『神新汽船』のフェリー”あぜりあ”で伊豆下田を出港!
季節によって時刻と寄港する順(下田~神津島~利島周り&下田~利島~神津島)は異なる。なお、水曜日は休船なので注意。今回は6月末だったので料金は片道3760円(繫忙期は価格変動あり。7月は4360円)。65歳以上のシニア割引10%を利用すれば、往復で7000円以内とリーズナブルだ。フェリーなので、数日釣行なら車の持ち込みもいいかも。
『東海汽船』の定期船、高速船、今回の『神新汽船』共に伊豆諸島の島々は風向きによって発着する港が異なるので、当日朝の確認が必須だ。
今回は悪天候だったこともあり乗客が少なく、カーペット敷の升席はのびのび。貸し毛布100円、売店なし、カップ麺など自販機あり。約150分だが快適な船旅が味わえた。南西風が強く多幸湾港に到着した後、すぐに宿のある前浜神津島港にバスで移動することに。港の近くには名水“多幸湧水”や白く美しい砂浜もあって散策の楽しいところだ。
“本命”はキハダ狙いだったが…初日は南西の強風で前浜港内での釣り
今回の狙いは、前浜にある長い堤防でのキハダ、カンパチのルアーだったが、南西の強雨風で断念した。伊豆諸島の堤防はどこも一級ポイントなのだが、ウネリがある時は磯以上に危険が伴うので決して無理はしないこと。今回はずっと港奥で小物と戯れる釣りを選んだ。
因みに、伊豆諸島は東京都。決まりでコマセは禁止だ。メジナ、シマアジなどはコマセが無いと釣りが成立しない。ヘラブナ釣りのイメージで、パン粉+オキアミでバラケる練り餌を作って打ち込むと、ムロアジ、イスズミなどなど様々な魚を釣ることが出来る。今回は水深5mほどの底近くに3kg近いイスズミを発見。少々苦戦したが、粘りに粘って磯竿2号にハリス5号でやっと小さめを釣りあげることが出来た。
“裏本命”は、夜釣りのハマフエフキ
今回の“本命”は前浜堤防のキハダとカンパチだったが、シケで外海はアウト。次なる“本命”は夜釣りのハマフエフキ。様々な釣り場でフエフキを釣ったが、神津島が大きさでは断トツ。最小で70cm。80cmが平均だ。シーズン的には8月以降になると思いつつ狙ってみた。オモリ25号、ハリス10号、餌はムロアジの切り身。
結果、フエフキのアタリなし。シケで狙いのポイントに入れなかったのが敗因か。神津フエフキ狙いで初のノーヒット残念!リトライ確定だ。釣れた魚はアカエイによく似たイズヒメエイと大きな赤ヒメジのみだった。
深夜までの夜釣りを予定していたので、港に近い『山下旅館』に宿泊。島唯一の温泉旅館でのんびりする。翌日は14時の船なので釣りの時間が取れる、これが今回のコースのいいところ。ゆっくりと朝食をとった後、8時に当日の出港地である多幸湾に送って頂いた。宿泊料金は夏休みの繁忙期は変わるので随時確認。しかし、現実は民宿も旅館も予約が取れない。釣り目的の場合は、夏休みシーズンを避けるとリーズナブルに楽しく過ごせるはず。ベストは9月、10月だ。
2日目は多幸湾堤防で小型のイシガキダイ
翌日も南西の強風が収まらない。そのため定期船の出港が多幸湾からになるので、多幸湾で釣りをすることにした。前浜に比べて潮流が緩く、キハダの可能性は低い。しかし、ルアーでカンパチ、練り餌で巨イスズミ、ボイルアサリのむき身で堤防際狙いなど、様々な釣りが楽しめる。
今回はアサリむき身がヒット。先端の際底でイシガキダイ25~30cmが活発にアタった。釣果は5匹、短時間で餌切れ終了になったので、餌があれば“ツ抜け”が出来たかもしれない。小さな“石物”だがアタリは派手で、とても楽しい釣りだった。
仕掛けは軟らかめの投げ竿ダイワショートスイング20-330に3000サイズのスピニング、道糸がナイロン6号、ハリスナイロン8号、ハリはガマ磯9号、捨てオモリ20号、アサリむき身3個掛け。予定外の釣りだったのでタックルが小振りだが、大型のイシダイも掛かる可能性大なので、本格的なイシダイタックルを用意するのも一手だ。
施設等情報
施設等関連情報
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。