初心者でも釣りやすい近場のポイント!
手長エビの好釣り場として知られる東京都を流れる江戸川、中川、多摩川などには、下流域に消波ブロックやゴロタ石等があり、手長エビの棲み家に事欠かない。千葉県の河川では花見川、養老川、小櫃(おびつ)川、湊川などもそうした条件を備えている。養老川河川敷には、以前は車で入れたのだが、今は閉鎖されているので養老橋東側のコインパーキングに駐車し20分ほど歩いて養老橋西側へ渡る。多少の不便さはあるが、橋の上から釣り人の有無や消波ブロックの様子を窺えるので良しとしたい。
今年のGWの前半は、まるで梅雨時のような天気だった。それは手長エビファンにとっては嬉しいかぎり。最盛期のような雰囲気を早々に味わえるとは期待も膨らんだ。後半の「こどもの日」は、天気に恵まれ行楽日和。各地で渋滞が発生していた。
開始そうそう“本命”登場!
当方が使っている手長エビの竿は、竹の1.2mとグラス製の1.5m。カーボンでも問題ないが、反発が強過ぎずなるべく柔らかい手長エビとのやり取りを楽しめるものを選んでいる。仕掛けは市販品でも十分釣れるが、毎年やっていると自分好みが分かってくる。竿の長さに合わせて0.8号のナイロンラインにシモリウキ(3、4個付)。ハリはタナゴバリ、絹糸#120番を使用。オモリは0.2号を使っている。餌は赤虫。以前、餌を忘れた時、豆ガニを捕ってその身をハリに付けても釣れたので、基本何でもよいと思う。ただ、餌は手長エビの口に入りやすい大きさにするのが大事だ。
今シーズンの1投目!シモリウキの一番上が水面に出る位に調整。赤虫1匹をチョン掛けし、消波ブロックの隙間に落とし込む。反応なし、別のところへ入れ直す。すると“スッ、スーッ”とシモリウキに動きがあった。ほんの少し糸にテンションを掛ける。暫く待ち、ハリが手長エビの口に入った頃合いに、さらにテンションを掛けてみる。“ツン、ツンッ”の引き込み、そして抜き上げたのは小型だがオスの手長エビだった。
釣って楽しい、食べておいしい!!
幸先の良いスタートに思わず笑みがこぼれる。抜き上げた手長エビの口にはハリがしっかりと掛かっていた。この状態だとまずバレることはない。ハリを外すとき、直接手でもよいがピンセットなどを使うと楽に外せる。続けて投入、暫く様子を窺う。反応を確かめるため餌を上下させてアタリを見る。少し重みを感じるときは手長エビがハサミで餌を掴んでいる状態。前述のようにイメージしながら釣り上げる。このやり取りが手長エビ釣りの醍醐味だ。
水通しの良いところに手長エビは集まるので、何匹か釣り上げた場所でもまた釣れる。アタリが遠のいたら、他の消波ブロック間を探ってみる。しばらくして元の場所に戻ってくると釣れるパターンも多い。干潮時と満潮時の潮回りによっても釣れる場所は異なるので、1度手長エビが掛かった所は覚えておきたいものである。
今年最初の手長エビ釣りの釣果。1日目は9匹、2日目は12匹とまだサイズ的には小型が多いが、シーズン初期としては十分満足出来るものだった。これから何回か脱皮してサイズアップする6、7月の最盛期の数釣りが楽しみな釣行となった。市場に中々出回らないが、手長エビの味は絶品。酒の肴に最高だ。
施設等情報
施設等関連情報
電車:JR内房線・五井駅から約2km
車:館山自動車道・市原ICから約2km
※河川敷に車は入れないので、コインパーキングを利用したい
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。